Gmailの「.」(ドット)と、メールアドレスの常識
Gmailでは、以下の2つのアドレスに送信したメールは、同じアカウントに届く。
◯◯◯.■■■@gmail.com
◯◯◯■■■@gmail.com
つまり、「mry.keiichi@gmail.com」と「mrykeiichi@gmail.com」は同じアドレスだとみなしてもよい。
また、Gmailに限らず、多くのメールサービスで、以下の2つのアドレスに送信したメールは、異なるアカウントに届く。
■■■@gmail.com
◯◯◯.■■■@gmail.com
下の現象は、ごく当たり前の話だが、これを意識していないと、次の話に騙されてしまうかもしれない。
以下の記事がX(旧Twitter)で、少しだけ話題になっていた。
どうもあまりいい文章ではなく、読者に誤解を招きかねないと感じたので、原文(英語)から問題箇所を抜粋してDeepLで訳してみる。
筆者の体験談は、時系列を追うと以下のとおりだ。
ある案件での連絡のために、◯◯◯■■■@gmail.comというメールアドレスを仮に作って、それを連絡先として配布した
実際には、◯◯◯■■■@gmail.comから筆者のメインアドレス(Gmailでなくてもよい)に転送して、そこでメールを読んでいた
◯◯◯■■■@gmail.comを使う案件が終わったが、転送を解除しないまま、パスワードを忘れてしまった
■■■@gmail.comというアドレスを持っていた、筆者と面識のない誰かがなぜか◯◯◯.■■■@gmail.comも自分のアドレスだと思い込んだ
筆者と面識のない誰かが◯◯◯.■■■@gmail.comを自分のアドレスだとして第三者に知らせたため、◯◯◯.■■■@gmail.com宛にメールが来るようになった
Gmailの仕様で◯◯◯.■■■@gmail.comと◯◯◯■■■@gmail.comは同じアカウントに届く
つまり、筆者とは何の関係もない◯◯◯.■■■@gmail.com宛のメールが、筆者のメインアドレスに届くようになってしまった
一番悪いのは、どう考えても、4.で勝手に■■■@gmail.comというアドレスの前に、「◯◯◯.」という文字列を追加して、第三者に知らせた誰かだ。
筆者は筆者で、「johnsmith@gmail.comとsmith@gmail.comは同じではなく、そこに混乱がある」と語っているが、「それは普通のことで、混乱など存在しない」と言いたい。なぜなら、ほぼすべてのメールシステムで、昔からそうなっているからだ。
米国のデジタル情報は、このように怪しい話がたまに混じっている。注意して読むようにしたい。
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