#ドラクエ考察 ロトの盾 ロトの石板 ロトの墓

お久しぶりです、守屋日和です。
今回はドラクエ1に「登場しないロトの盾」についての考察です。
ロト四部作のネタバレ要素を多分に含みますので、無理な方はブラウザバックをお願いします。
妄想成分多めです。

ロトの盾の所在

最初に結論から言うと、ロトの盾はロトの洞窟、ロトの石板の元にあるのではないかと考えています。
ロトの洞窟とは、ラダトームの北の洞窟の事です。
1の時代には魔物の現れない聖地的な場所ですが、3の時代には呪文の使えないとても危険な場所でした。
1だと一番最初に挑むダンジョンですね。

ロトの石板

ロトの石板はロトの洞窟の地下二階の突き当りの部屋にあります。
ファミコン版だと宝箱から発見するアイテムです。
勇者ロトから子孫に宛てたメッセージが刻まれていて、勇者が魔の島に渡った際に3つのものを必要とした事、その神秘なるものを三人の賢者に託した事が記されています。
オリジナルだとアイテムとしての取得、持ち歩きは不可能で、メッセージを読むだけの物でした。
このロトの石板、リメイクにあたりロトの紋章がデカデカと刻まれた、いわゆる石碑へと生まれ変わりました。
没データとしてロトの石板と言うアイテムも存在はする様で、一旦は取得出来る様に開発が進んだ上で現行の形にあえて変更された様です。
光も届かない洞窟の深部であるにも関わらず周囲には草が生い茂っていて、まるで墓地の様な光景になっています。

魔王の爪跡

3の時代には更に奥へと通路が続いていて、階段を下りた地下三階には魔王の爪跡と呼ばれる大きな大地の裂け目がありました。
大魔王ゾーマが出現したと言う場所で、全てを拒む裂け目でもあり、実際に飛び込んでみても地響きの後で吐き出されてしまいます。
ゾーマの城でゾーマを撃破した後は城の床が崩れて落下してしまいますが、何故か遠く離れたこの裂け目から飛び出して助かる、と言う展開になります。
そしてその後は、洞窟から脱出する途中で壁が崩れて道が塞がってしまいます。
その結果、洞窟の突き当りになった場所こそがロトの石板が設置された場所になっています。

竜王の城=ゾーマの城

さて、一旦話題を竜王の城に移します。
竜王の城はゾーマの城の跡地です。
一階部分はほぼそのままで玉座の裏の隠し階段も同じですし、最下層の竜王の間もゾーマの城の最下層手前のフロアが変形した様な形をしています。
オルテガを看取った、賢者の石を発見した、あのフロアです。
周囲を水に囲まれている点が共通していますし、西側の通路の形なんて全然変わってないですね。
東側の下り階段の先がゾーマの間だったので、下のフロアが崩れた影響で上のフロアまで崩れたと考えれば、あれ位の変化は自然です。
なにしろ四百年も経ってますしね。
竜王の玉座はゾーマ終焉の地の真上に位置していると言えますね。
そして、ロトの剣もこの竜王の城にあります。

竜の女王と竜王

竜王は竜の女王が産んだ卵から孵ったとされています。
竜の女王は神の使いを自称していて、大魔王ゾーマの闇の衣をはがすのに必要な光の玉を授けてくれます。
竜の女王の城は天に一番近い場所とされていて、リメイク版の追加要素としてクリア後に天界に進む事が出来る様になりました。
天界、ゼニス一世、神竜辺りは今回は関係ないので省きますが、竜の女王が神聖な存在であり、その子供である竜王も本来ならそちら側の存在であるはずです。
そんな竜王がどうして闇に堕ちてしまったのでしょうか。

竜王と精霊ルビスと勇者ロト

竜王のルーツを遡ると11の聖竜に繋がり、ロトの剣のルーツを辿ると11の勇者のつるぎに行きつきます。
ローシュ、イレブン達から引き継がれた装備には勇者の盾もあり、こちらは名前も形状もそのままで3に登場していますね。
11の勇者の力は、命の大樹をその根源としています。
大地の精霊も、イシの村の石碑を見る分には命の大樹=聖竜を指している様です。
勇者も竜王も精霊ルビスも、ある意味遠い親戚の様なものと言えるかも知れません。

ゾーマの最期

ゾーマ「◯◯◯◯よ……。よくぞ わしを たおした。
ゾーマ「だが ひかりあるかぎり やみも また ある……。
ゾーマ「わしには みえるのだ。ふたたび なにものかが やみから あらわれよう……。
ゾーマ「だが そのときは おまえは としおいて いきては いまい。わははは………っ。ぐふっ!

これはゾーマ撃破後の台詞(大辞典からのコピペ)です。
ゾーマの残した言葉を憂慮した勇者ロトと精霊ルビスは、竜の女王の子供である竜王…になる以前の竜の王子をアレフガルドに召喚。
ロトの剣を託して、ゾーマの復活を阻止する為の監視役を依頼。
聖なる存在である竜の王子の力で、400年間アレフガルドの平和は保たれました。
しかし、長年に亘り闇と対峙し続けた結果、竜の王子自身が闇に飲まれてしまった。
悪魔の化身、王の中の王、竜王の誕生です。
そんな流れもあり得ると思うんですよね。

ロトの墓

話をロトの洞窟に戻します。
ロトの石板がある場所は魔王の爪跡があった場所。
再びゾーマの様な人類の脅威が現れる事のない様に、こちらは勇者ロト自身が礎となったのではないでしょうか。
土地を浄化し自らの墓を建て、人生最後の土地とした。
まるでお墓の様に見えたあのロトの石板こそが、そのお墓なのではないかと考えます。
そして、ローシュの時代から受け継がれた霊験あらたかな勇者の盾を手元に残して、勇者の魂とアレフガルドの大地を守る盾としたのではないでしょうか?

勇者の盾はロトの盾に

と言う事で最初に話した通り、1の時代にはロトの盾はロトの墓であるところのロトの石板の元に勇者ロトの遺体と共に埋葬されており、竜王討伐を通して完全に闇が祓われた事でその役割を終えて、ロトの盾として再び世に出る事になったのではないだろうか…と言ったストーリーを思いついたので、こうして記事を書いてみました。
妄想成分過多ですが、ちょっとでも面白い、なるほどと思って貰えたら嬉しいです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。
次の機会があればまたよろしくお願いします。
…ドラクエの日に間に合って良かったです。

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