#ドラクエ考察 ギャリング=ギャリング=竜神族説
はいどうも、守屋日和です。
今回はドラクエ8に登場するギャリング(達)と竜神族に関しての考察です。
この時点で大概ネタバレな話題ですが、ギャリングって誰?竜神族って何?と言う方はお引き返し下さい。
8のメインストーリーをガッツリネタバレしてしまう内容になっていますから。
無敵の男ギャリング
ドラクエ8の物語中には、ギャリングと言う名前の人物が2人登場します。
今回の考察ではこの2人が同一人物の可能性についても考えていきますが、まずは個別に。
かつて暗黒神ラプソーンと戦い封印を成し遂げた七賢者の1人、無敵の男ギャリング。
彼は騎兵50人を打ち負かしたと言う逸話があり、無敵の男と呼ばれる様になったそうです。
どういった経緯で50人もの騎兵と戦う事になったのか気になる所ではありますが、七賢者の中でも随一の武闘派で、最も賢者らしくない賢者と言えますね。
他の6人は賢者っぽい肩書や能力の持ち主がほとんどなんですけど。
見た目に関しては、ベルガラックの賢者像や立体映像、オーブに宿った魂なんかを見る限り逆三角形の筋肉ダルマと言った趣です
ドン・ギャリング
現代のベルガラックの町のカジノのオーナーで、実質的な町の支配者となっているのがドン・ギャリングです。
七賢者のギャリングの末裔ですが、この地を訪れた時点で既に殺害されている為、直接会う事は叶いません。
クマを素手で倒したと言う逸話があり、ご先祖様に負けず劣らずの武闘派であった事が伺えます。
七賢者の子孫達の中では唯一、ご先祖様の名前をそのまま受け継いでいる人物でもあります。
彼の血の繋がらない双子の子供フォーグとユッケの後継者争いに巻き込まれ、これを解決する事でカジノを利用する事が可能になります。
お屋敷に飾られている肖像画を見る限り、ご先祖様に生き写しですね。
事件解決の最後にこの肖像画がニヤリと笑う演出があったりします。
竜骨の迷宮
後継者を決める為の試練の場として訪れる事になるのが、竜骨の迷宮と言う遺跡です。
ベルガラックのはるか南の砂漠地帯の真ん中、沢山の竜の骨が砂に埋もれているのを目にしますが、なんでも死期を悟った竜がここを訪れ最期を迎えると言う言い伝えがあるそうです。
この遺跡の試練自体はそもそも七賢者のギャリングが残したもので、それを現代のギャリングがそのまま後継者選びに活かした様です。
遺跡に残されたギャリングの立体映像の語るメッセージには、賢者の血を絶やさない様にと言った文言が含まれています。
あくまでも血縁的な子孫に宛てたメッセージと言う事になりますね。
七賢者とその子孫たち
暗黒神の封印をした七賢者とその子孫たちの血、存在自体が暗黒神の封印の役割を担っています。
作中では暗黒神の操り人形と化したドルマゲスやレオパルドが、次々と殺人を犯していくのを食い止められずに悔しい思いをします。
このターゲットが七賢者の子孫であり、殺害は封印を解く目的であったのが分かるのは話も終盤になってから。
事情を把握できていない主人公たちが後手後手に回ってしまうのは、まあ仕方のない事ではありますが。
七賢者のギャリングのメッセージの内容は、そうした理由から血縁を絶やさない様に戒めているものです。
ドン・ギャリング本人も自分が生きていれば世界は平和だと嘯いていたそうなので、自分の封印としての役割に自覚的だったのが分かります。
ギャリングの死
先述の通りギャリングの死に目には立ち会えませんが、この時一つ重要なポイントがあります。
他の子孫たちは割と無防備な状態で無抵抗かつ一方的に殺害される事が多い中、ギャリングだけはドルマゲスに反撃して重傷を負わせている事です。
ギャリングはお金も権力も持っていて封印の役割にも自覚的でしたから、おそらくは東の大陸で次々と殺害される七賢者の子孫の死や、犯人であるドルマゲスの動向を掴んでいたと思われます。
ドルマゲスの襲撃を予期し、キチンと迎え撃った上で相手に重傷を負わせた上での絶命。
重傷を負ったドルマゲスは闇の遺跡での療養を余儀なくされます。
さすがは武闘派。
竜神族と竜神王
ここから先はいわゆるクリア後要素になりますので、改めてご注意下さい。
竜神族はかつて暗黒神ラプソーンと戦った種族です。
暗黒魔城都市に残る記録からは、モンスター達が竜神族との戦いに苦戦していた様子が伺えます。
最終的に竜神族は敗れ異世界へと非難してしまいます。
砂漠に埋もれる竜の骨も、実際は暗黒神との戦いに敗れ倒れた竜神族の戦士の亡骸であった様です。
その後に七賢者が暗黒神との戦いを引き継ぐことになります。
そんな竜神族について詳しく知る事が出来るのは、竜神族が住まう里を実際に訪れてからになります。
ベルガラックの東の高台にあるなぞの石碑が入口になっていて、一度ゲームをクリアしてからでないと入れない仕様になっています。
本作の裏ダンジョンの前半部分である竜神の道を抜けた先が竜神族の里。
その先の裏ダンジョンの後半部分、天の祭壇の最奥に待ち構えるのが裏ボスである竜神王です。
竜神族の里は、最初に訪れた時点では大変な窮地に追い込まれています。
とある理由から人の姿を捨て完全な竜になるために、天の祭壇にて儀式を行った竜神王。
しかし儀式は失敗してしまい、理性を失った竜神王は里の竜神族の皆の生命力を奪って竜化を保っていて、竜神族滅亡の危機と言う状況です。
主人公達が竜神王を倒す事になり、竜化が解けた竜神王は理性を取り戻し人の姿を取り戻します。
平和になった竜神族の里では色々な話が聞けます。
暗黒神との戦いを実体験として語る人物もいたりして、竜神族の長命さがわかりますね。
そうした中で、里の案内を務めてくれた長老の1人グルーノ老人からは中々衝撃的な話を聞く事になります。
主人公の出生
かつて竜神族のウィニアは好奇心から人間界に赴き、そこでサザンビークの王子エルトリオと恋に落ちました。
それに怒った竜神族の長老の1人でもある父グルーノの手によって、ウィニアは里に連れ戻されてしまいます。
エルトリオはウィニアを追って竜神族の里を目指しますが、里まであともう少しの所で力尽き命を落とします。
それを知ったウィニアは嘆き悲しみ、やがて衰弱していきます。
その時既にお腹には子供が宿っていて、産み落とした所で力尽き亡くなってしまいます。
その時生まれたのが主人公、つまり竜神族と人間のハーフだったと言う事ですね。
娘が死んだことで、2人を引き裂いたことを激しく後悔したグルーノは生まれた子供を里で育てようとします。
しかし竜神王や他の長老たちは話し合いの末、子供の記憶を封じて里を追放する事に決定してしまいます。
孫を不憫に思ったグルーノは共に人間界に行く事を願い出て、姿を変え一切口を利かない条件でそれを許されます。
幼いころから共にあったネズミのトーポの正体こそが、実の祖父グルーノでした。
チーズおじさん
主人公の出生とトーポの正体が明らかになることで、もう一人素性が明かされる人物がいます。
それがチーズおじさん。
トラペッタの南の滝の洞窟の上の小屋に住まう人物です。
最初に訪れた時はちょっとしたお使いのお礼にチーズを色々もらえて、その後もある程度物語が進展するとまた別のチーズを貰えたりすることからチーズおじさんと呼ばれています。
そんな彼の正体もまた竜神族。
人間界を監視する為に、竜神族の里を離れて1人暮らしをしています。
主人公が里を追放されて以降は、トロデーン城に住まう彼の様子も見守っていたそうです。
そのチーズおじさんの容姿がまた、ギャリングにそっくりなんですよね。
実はギャリング本人なのではと疑っても見ましたが、流石に東西の大陸での二重生活は厳しそうですし、ギャリング殺害事件の後も彼は健在です。
実際にラプソーンが復活している以上、ギャリングの死もフェイクと言う事はなさそうなので、別人である事は確かです。
ただ、ギャリングの近しい血縁である可能性はありますし、そうなるとギャリングの素性についても色々と考えてしまいますよね。
ギャリングの正体
さて、ここまで話した内容をまとめましょう。
もしギャリングがチーズおじさんの近親者であれば、ギャリングも竜神族である可能性が出てきます。
また、七賢者のギャリングが竜神族であったなら、その長命さから現代にまで生き延びていても不自然ではない事になります。
人間界の監視者である所のチーズおじさんは、暗黒神ラプソーンの魂が封じられた神鳥の杖の保管場所であるトロデーン城の近くに居を構えていました。
しかし彼一人で人間界すべてを監視出来るかと言えば、これはちょっと厳しそうです。
特に西の大陸には竜神の道の入り口にあたるなぞの石碑があり、ギャリングが暮らすベルガラックは石碑に最も近い町です。
あるいは、ギャリングは本来西の大陸担当のもう一人の監視者であったかもしれません。
暗黒神との戦いに敗れ非難する竜神族の内、監視者として人間界に留まったのがチーズおじさんとギャリング。
その内ギャリングの方は、人間に合流して暗黒神との戦いを続けることにしたのではないでしょうか。
騎兵50人を相手取った大立ち回りと言うのも、そうした中で生まれたエピソードかも知れません。
ギャリングは七賢者の1人として暗黒神を封印。
暗黒神が復活する事のない様に、七賢者はそれぞれになすべき事をなし、そして数百年の時が流れ本編に繋がります。
竜神族の寿命の長さを思えば、ギャリングは代替わりをしていない可能性があります。
代替わりをしていないと考えれば、封印としての役目に自覚的だったり、名前や容姿がそのままだったりするのも納得がいきます。
ドルマゲス相手に後れを取ったと言えども善戦していたのも、かつて暗黒神を封印した七賢者の1人であるなら当然ですかね。
後継者選びの試練の場が竜神族所縁の竜骨の迷宮であったのも、彼が竜神族であるなら不思議ではありません。
子孫に宛てたメッセージを残したものの、その寿命の長さからか代替わりをする事なく自分自身でラプソーンを宿したドルマゲスに対峙する事になったとすれば皮肉な話ですが、あるいは誰かに責任を押し付けることを良しとせずに自分で迎え撃つのが本人の望みであったのかも知れません。
何しろ、七賢者随一の武闘派ですし。
巡り巡って竜神族と人間のハーフである主人公達が暗黒神ラプソーンの撃破を成し遂げたのも、あるいは竜神族であるギャリングと人間の賢者が手を取り合った数百年の昔からの自然な流れであったと言えるでしょう。
と言う事で、ギャリング=ギャリング=竜神族説、でした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
スキ&共有拡散して貰えると助かります。
4000文字超えてしまったなあ…まあいいか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?