写真ワークショップはじめて18年(2)
前回の続きです。
https://note.com/moriya_camera/n/n377f5df55044
脱ビギナーのための写真講座
個人的には最も自分らしさを出せた企画であると感じています。
【狙い】は、いかに中級レベルの壁を越えるか、ブレイクスルーがテーマとなります。
【内容】は、私が毎回出す課題(割と簡単なテーマ)に対して、より多角的に自由に表現をしていただくというもの。テーマの解説もしっかり行います。
みなさん熱心に毎回すごくたくさんの写真をお持ちくださって活気に満ちていました。
教科書的な「ねばらない」は、実はある時代のローカルルールに過ぎないんだということを私は身をもって体験してきましたから(古典技法から最新のデジまで)、変に萎縮するより、可能性を広げようという試みです。
うまくできなくても良く、表現として未熟でも構わず、実験やテストでもよく、テーマの曲解すら認めます。それぞれに写したものを見せ合うことで、より自身の個性を把握することにもつながったと思います。
今も再開を希望される方もいらして、そんな声が一定数集まりましたらまた開いてみたいと思います!!
ゼロから始める銀塩モノクロ写真
銀塩写真の講座、このコンテンツもまた私ならではの視点にこだわりました。
1から、ではなく「ゼロ」から。
話は、写真が生まれる以前から始まり、写真がなぜ写るのかも解説していきます。
フィルムにはどんな物質が塗布されているのか、現像液というのはどういうものが入っていて、どんな化学反応を起こしているのか。
プリントとは?みたいな哲学要素も織り込みます。
あとは、光をどう見るか、いかに捉えるか、この辺の実践。
ここでの肝は、森谷が実際に愛用するフィルムと露光の値、さらに現像処方まで全て同じにして撮っていただくことでした。
ベテランがどこにこだわっていて、その効果を出すために何をしているのか、粒状性・先鋭度・コントラストなどなど、ご体感いただく目的です。
フイルム現像も、実際のやり方に加えて、薬品の調合からお見せしています。
薬品の種類と効果の解説もですが、意外に大したもの入っていないんだな、と理屈がわかっていただければ無用に変な議論に右往左往する必要もなくなくなりますし、機材や感材、手法に至るまでバラバラだった点と点が線で結ばれる効果も期待できます。
プリントは、バライタ印画紙一択で、秘技も含めてお伝えしてまいりました。
最高のものを制作しならが、理屈も同時に得る、そんな趣向でございました。
この講座を受けられた方は、その後もずっと長くやり続けていらっしゃいます。
そんな姿を拝見していると、本当に開催してよかったなと思わずにはいられません。
それ以後
その他、メーカー主催のもの、ピンポイントなもの、フォトウォーク、デジタルモノクロなど、企画を立てて次戦することを繰り返しています。最近は、ポートレートを題材にしながら、光の把握など技術的なところを深くお伝えする講座を何度か開催しています。また。モノクロの写真作家を育てたいという目標も芽生え、その辺をどうコンテンツ化していくかも思考中です。(皆様からのご意見も伺いたく存じます!!)
最後に、今開催の講座です。こちらもご興味ありましたら!!
http://moriyaosamu.sakura.ne.jp/wp/?p=4168