「大きめアートボードにオブジェクトトンボ」PDFを印刷用に整える、の練習問題
『「大きめアートボードにオブジェクトトンボ」イラレのページがセンターに揃っていない問題』については、これまで長きに渡る出力サイドからのフィードバックの甲斐も虚しく、未だアチラコチラにそういった作りが散見される状態です。実に残念。
(アートボードのセンターにページセンターを揃えるのは、印刷用データ作成の共通ルールとして浸透していって欲しいのです。仕上がりサイズアートボードであればそんな問題すらないのですが。)
「えー?もし揃えずに入稿したとして、出力の現場で何がそんなに大変なのかわかんなーい」っていう方も、あるいはそうでない方も。
お時間があったら、一度この練習問題に挑戦してみていただければいいかなと思いつつ、(黒い感情をほんの少しだけ練りこみながら)エントリー書いてみました。
【練習問題】
PDFが入稿してきました(上記DLリンクより取得してください)。
成果物はA4サイズ4ページ物とします。
※今回の場合、右開きでも左開きでも処理は変わりません。
オブジェクトトンボを基準として、Acrobatを使用してPDF上に
①仕上がりサイズ(TrimBox)左右210mm天地297mm
②裁ち落としサイズ(BleedBox)左右216mm天地303mm
を設定してください。
4ページ全てに、適切なサイズ設定を行ってください。
※PDFをAcorbatで展開して、
mac:⌘+Shift+P
win:Ctrl+Shift+P
で「ページボックスを設定」パネルが展開します。
このパネルで各種ボックス(サイズ)が設定できます。
問題ここまで。
この作業(特に仕上がりサイズの設定)はPDFを材料に製版処理を行う上で不可欠な物です。イラレ上アートボードのセンターにページのセンターが揃っていれば、あまり手数をかけずに行えることなのですが、問題として用意したPDFのような状態だといかがでしょうか?
一度体験していただけると少し見方が変わるかも。
ご感想などいただけると、色々と嬉しいです。
あ、モリオの処理した見本PDFも置いておきますね。
モリオが普段行っている処理方法については、気が向いたら書きますです。
2019年8月7日追記
1ページ分だけですが、実作業画面の動画を撮りました。
参考にしていただければ幸いです。(途中、ちょっと作業をミスってます)
YouTubeに動画出したのにリンク貼るの忘れてた。こちらで見れます。
https://youtu.be/bd6xdqesR38