Slush Tokyo 2018 参戦レポート
3月29日、東京ビックサイトで開催されたSlush Tokyoに行ってきました!
スラッシュと言えば”スラッシュメタル”。
行きの最中もメタリカの「Fight Fire With Fire」が頭の中を占領する始末。
でもスラッシュメタルのスラッシュのつづりは”Thrash” !
全然違うやないか!!
しかし、SXSWに続いて”鞭打たれる(Thrash)”ような刺激をその後、全身全霊で味わうのでした。
[1] 知らない人に3分で分かるSlushとは?
2008年、フィンランドから産声をあげた世界的なスタートアップイベント。
最初は200人位の小さなイベントだったそうですが、2017年には20,000人のスタートアップ、 起業家、 投資家、 エグゼクティブ、 ジャーナリストや学生などが参加する大規模なものとなっている。
今回、東京では7,000人の来場を見込んでいるとのことでした。
イベントというよりはコミュニティと言ったほうが正しいような、オープンで
あり、むちゃくちゃクール、そしてどことなく完璧なようで完璧ではない・・余白が若干あるのは学生ボランティアをうまく活用しているからこそ成せる
独特の世界観なのっでしょうか。
そんな中でも演出に関しては腹立つほどカッチョ良い!プロ級のプロがSlushというブランドに負けることなく、一切の妥協を許さないほどの光と音と映像を創り上げて五感に届けてくれる!
会場全体も従来のビジネス系イベントの常識を大きく覆し、ロックやフェスのようなアゲアゲな雰囲気で、その中にいるだけで何かアイデアやアウトプットが連続して生まれてくるような…
そして帰る頃には四次元ポケットを使って未来を見てきたかのような複雑な気持ちにさせられる。
<動画:Slush Tokyo 2018 Trailer>
https://www.youtube.com/watch?v=hhAlFZLkyqE
[2] Slushにthrashされた話 「え、公用語は英語なの!?」
昨年末にSlushに申し込んだ時に若干の違和感はあったものの、レジストリーするサイトが全部英語で、、それから送られてくるメールも全部英語で・・Slush Tokyoなのに不親切だなぁと思っていて当日会場にいくと、どこの受付にいけばよいかキョロキョロしていた私に明らかに日本人であろう学生さんが(きっと親切に)話かけてきた言葉は「英語」。
コテコテの関西弁と英語の女子大生との不自然なコミュニケーションの後、ようやく会場へ!
見たかったパネルディスカッションがはじまるやいなや・・全員英語でのプレゼン!#パネラーである2人の日本人も当然英語!
パネルなのでPPTのスライドなどはなく、まぁーー9割以上、何言っているか分からない。
そうか、、これがSlushか!逆にむちゃくちゃ素晴らしいと思った。
だってスタートアップの皆さんが目指しているのは世界を変えるということ!
世界基準で物事を考えて、世界の投資家やエグゼクティブに自分たちや製品をアピールする必要があるイベントなので英語が公用語なのは当たり前なのである。
それにしても今年のテーマは「Breaking Barriers」!国籍、年齢、性別、スタートアップと大企業、国内と海外、社会人と学生など様々な立場の間に存在する全てのバリアやヒエラルキーを取り払い自由で新しいムーブメントを起こそうということだったのですが、言葉の壁のデカさを痛感すると共に、こりぁあ・・本気でなんとかしないとなぁ〜と一大決心する今日この頃なのでありました。
[3] イケてる会場でイケてないスイッチバックを語る希望の星との出会い
会場をノラリクラリ歩いているとSXSWで知り合った方々とも数名再会し、言葉の壁も気にならなくなってきたその時、目に止まったのは「ただの皿」
いや、、これは食材を乗せただけでカロリーが測れるスグレモノでは、、と思ったら全然もっとシンプル イズ ストロングなスグレモノの皿だった!
それがこの商品!「Calorlca(カロリカ)」
炒めものやサラダ、料理したものなんでもこのお皿にのっけるだけで摂取しなくてもよい余分な油や塩分はカットされて健康になれるというもの♪
こりゃーシンプルでいいわ!カロリー計れたところで結局食べちゃうよりは
アクションとして「余分」を取り除いてくれて、与えられたものを美味しく食べれる方がよい。なんて最高なんだろう♪
もちろん今後はスマホで食材を撮影して、画像解析して云々・・とか言ってたけど、そんなのこの皿見たらどうでもいいわ。いらん、いらん、そんな取ってつけたかのような説明。
そんなお皿を説明してくれるスタートアップなお兄さん・・
爽やかで情熱的で説得力があって気持ちがよかったので記念に写真を撮影してもらいました!
で、、地元を聞かれいつものように答えたらなんと生まれた田舎が一緒ということが判明!いやぁ、、まさにBreaking Barriersだわ。
奈良県五條市国際田園平和都市、別名「カサンドラ」、”鬼のなく街”で生まれて、世界に羽ばたこうとしている希望の星とこんなところで出会えるなんて!ありがとうSlush Tokyo!
それにしても岡 拓哉さん!うちのメンバーに「JR北宇智駅のスイッチバック」の話まで半端ない熱量で説明するのはやめてくれーー!
やはり五條生まれは生まれ育ったイナカをこよなく愛するド変態野郎だった。
<参考>関西最後のスイッチバック北宇智駅
http://www.geocities.jp/maboroshi200021/kitausa.html
[4] オフィスの引っ越し準備しろ!とギロッポンがポポポポポーー
子供達が釘付けになっているブースがあった!
置いてあるのは鳩時計。
https://www.makuake.com/project/oqta/
「これ、むちゃくちゃエモいっでしょ。IT屋さんに説明する時はあえてカッチョよく言うならばエモテックって名付けてるんですよ」
ここから先は文字に書き起こせない位、機関銃のように言葉を生みだし、鼻に汗をかいて、骨の芯から楽しそうに笑って説明してくれた。その人こを”きよぴー”こと高橋 浄久氏との出会いでした。
最初は誰も相手にしてくれなかったこの商品。実際に実家の母親にためしてみると大喜び。なんで鳩がなくのか分かる?と、母親にたずねたら
「ここまで育ててくれてありがとう!って思って鳩が鳴いてくれてるんでしょ」
と答えたそう。
送った側の息子はそんなの一言もいっていないし、鳩も飛び出してポッポーと言っているだけなのに、受け取る側が勝手に解釈して感動してくれている。
とてつもなくエモい世界だと思いませんか!!と、高橋氏。
とにかく参った。
「必ずエモテック業界を立ち上げる!」と力強く語っていたその姿に
Slushが掲げたテーマ「Breaking Barriers」をまた感じてしまったのであった。
そして私はポッポー、ポッポーと聞くたびに「やっべーー!オフィス移転のための引っ越し準備しなければーー」と、行先の六本木と鼠先輩を思い浮かべながら足早にSlushの会場を後にしたのであった。
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