MAKING THE ROAD 〜未知なる道をつくる〜
10/6の日経新聞で菅首相が企業統治指針の新方針として「管理職に女性・外国人を拡充すべし!」という内容の記事が掲載されていました。日本における企業の取締役に占める女性の割合が現在8.8%、外国人取締役は3.5%に
とどまりフランスや米国、英国に比べ非常に少ない数字となっていました。
多様性を高める目的は「今後新型コロナウィルスで各業種や企業の状況が大きく変化していくなかで、変化に応じた成長を実現するには新しい意見が反映されるべきだ」と、そこには述べられていました。
2020年8月18日に開催したmeetALIVE 「第2回公開企画会議」の中でも1つの議論するテーマとして「女性や若手、地方など様々な人に参加してもらうためには?」という問いかけをさせていただきました。その際にオーディエンスの一部の方からは「なぜ女性を集めたいのか?なぜ若手を?」という「目的を教えて欲しい」という意見をいただきました。
もちろん目的はありました。しかし本当の目的は伝えれていませんでした。
なので今回ここに記載したいと思います。
ちなみにイベント中に回答した私の答えは先述した菅首相に近しい「多様性」や「VISION(meetALIVEの母体となるMIJSのVISIONは「ソフトウェアで日本を強くする」こと)を実現するため」という回答でした。
本題に入る前に・・・
meetALIVEは「変革のリーダー」を対象にしたイベントであり、変化に敏感かつ、”考動”できる人達が集まり、つながり、ソフトウェアで豊かな社会を実現していきたいというMISSIONがあります。
そのゴールと今の現状を考慮した上で多様性=「女性や若手や地方の人にもっと参加してもらいたい」というテーマになったことは嘘ではない事実でした。
余談だけど重要なこと
その中で「ジェンダー」という難しいテーマに少し触れたとの、その後に「女性呼ぶなら手越祐也さんとか呼ぶのがいいんじゃないか!?」と発言した事についてはお詫び申し上げます。特に手越祐也さんに関しては女性を釣るために発言したと捉えられてもおかしくない話し方をしたので、お叱りのツィートをいただいても当然だと思います。ちなみになぜ彼の名前が咄嗟に出てきたかというどうでも良い話をさせてください。実は当時meetALIVEでは本気で手越祐也さんをゲストに呼ぼうとしていたのです。それで今回のイベントで彼への反応の感触を知りたく名前を出しました。(もう1つ付け加えると、うちの運営に根っからのジャニオタさんがいるので、彼女の反応を見て楽しみたいという理由もあったのですが・・司会者はオーディエンスからどう見られているかということをもっと意識すべきでした。反省)それではなぜ手越さんをゲストに呼ぼうとしたのか・・・それは、彼を全く知らなかった私が事業家や経営者、それ以前に1人の人間として尊敬に値する方だと感じていたからです。そのきっかけはジャニーズ引退における彼の会見でした。記者をあっという間にアンチから「今後の手越祐也を追いかけよう」とワクワクさせた処世術は凄いと思いました。それからmeetALIVEの運営メンバーに手越くん呼べないかなぁと声をかけ、ブッキングに動いていました。(結局、彼の事務所からはメール受取りの連絡はありましたが、出演OKの連絡は来ませんでした。)
全てのきっかけは米国オースティンの地から
2018年 SXSW(サウスバイ・サウスウエスト)に行かせていただき、それをきっかけに人生における価値観や人との関わり方も大きく変わってきたと自分でもびっくりする位思っています。実は「meetALIVE」という名称もSXSW開催の地であるオースティンで閃きました。
”人との出会いや繋がりこそが生きることそのものである!”
SXSWに訪問した後の資料で自分なりの整理としてSXSWを以下3つの言葉で説明しています。
SXSWとは・・・
・世界をアップデートしたい人の集会
・「始まり」を持ち寄る(目撃する)お祭り
・凄まじいコネクションが生まれる場所
日本でもSXSWに影響をうけて開催されているイベントは数多くあります。
例えば神戸で開催している「078」(私も2018年、19年と遊びにいってます)や札幌で開催している「NoMaps」など!!それらはSXSWの魅力にとりつかれた人達があの熱量を日本でも!という思いを込めて、手垢のついた手作り感あるイベントを企画しているのだと思います。
イベント企画が大好きな自分も例外ではありませんでした。もっと多くの人に影響を与えれるような、多くの様々な仲間と共に、少し大きなイベントをやりたいなぁ〜と。そのためには今のmeetALIVE以上に仲間を集める必要もあります。
ハードルは非常に高いです。でも”やりたい”が勝ってきました(ちなみにそう思ったのはかなり前です。傍にいる仲間に1万人位集めれるイベントやりたい!やるそ!と言い始めたのはかれこれ2年程前からでした。)
そして2020年1月・・・実は身近なメンバーも驚かそうと思い、1万人Projectは水面下で大きく動き始めていたのでした。
その夢は2021年秋の開催に向けてリアルに動き始めていました。
その背景としてMIJSの存続や、それに伴うVISIONの変更などがありました。
10年前に掲げた国産ソフトウェアベンダーが海外を目指すというVISIONから
テクノロジーと共に変革を志す日本企業を支援するソフトウェアベンダーが集うコンソーシアムになりました。
なので、ソフトウェアベンダー=国産や外資という枠も関係なくなったのです!
これはMIJSにとって、とても大きな変革でした。
MIJSも多様性が求められると判断しての方向転換だったと理解しています。
そんな中、meetALIVEも集まっていただきたい方を「変革を志すリーダー」とし、変革のリーダーに”今”知っておいてもらいたいテーマの設定や人を呼ぶことにしました。単純に会いたい人に会えるコミュニティではなく、集まる人がそれぞれ目的を持って会いたい人に会える・・そしていつかmeetALIVEで知り合えた仲間が大きな目的に向かってお互いを支え会える仲間になることを願うようになりました。
仲間を集めるための経営者向けと若者向けイベントを企画
MIJSとしては新しくなったVISIONを持って、既存の会員企業やこれから加入いただきたい経営者をお招きし新生MIJSをお披露目するイベントを企画しました。開催は2020年4月!!
内容は斬新で船を貸し切り、集まってくれた経営者が逃げれない環境をつくり(笑)徹底的にこれからのMIJSの思いを伝え、議論するという熱量ハンパないものでした。しかしここまで読んでいただいた皆様はお気づきの通りで、年明け早々に考えたこの企画は、その後ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染があり、そんな中で日本を代表するソフトウェアベンダーの経営者を何十人も缶詰にするような船でのイベントを行うということは、まさに鬼畜の所業であると判断され、2月下旬に中止と判断されました。)
企画は経営者向けだけでなくもう1つ、若者を対象としたイベントもありました。こちらの企画は私の方で担当させていただきました。
以下は当時、MIJS理事会で説明した企画の資料です。
若者向けイベントの目的は主に2つ。
「あったらいいな」を形にする、未来の「日常」を創ることのできるソフトウェア業界の可能性に今一度目を向け、彼らの「あったらいいな」や、未来に何を創りたいのか思い描くこと。
もう1つは好きなことで未来を切り拓いているスピーカーの姿を肌で感じ、
「働く」を、「自分の人生の時間を割く」のような考え方から、「未来を創るために自分の人生の時間を投資する」のように捉えることで、
「働く」を違う視点から考える機会にすることでした。
そしてもう1つ、2020年春に予定されていた経営者向けと若者向けの2つのイベントにおいて1つの大きな夢(目標)を披露する予定でいました。
それがMIJSで2021年秋に1万人集めるイベント企画でした。
ちなみに人数の1万人という数字は”賛同いただく皆様に対して、共に大きな目標を掲げてやり遂げよう”というために付けているだけで、1万人集める事が目的ではありません。
音楽、スポーツ、アート×テクノロジーで生まれる世界、未知なる可能性を求めて
これはまだMIJSの理事会でも話を通していませんので掟破りのフライング的な発言です。かなり問題はあると思います。ただ、当時考えていた事と今の思いだけ綴ります。
まず1万人イベントの内容はいつものmeetALIVEのようなTECH PLAYERや特定業界・業種の有識者だけではなく、スポーツと音楽(フェス)・アートの融合イベントを考えています。
今年は不要不急と言われて数多くのライブ(オフライン)イベントが廃止されました。音楽やスポーツ、アートもそのうちの代表格です。
そんな中、いかにして遠く離れた人々がその世界観を共有できるか、彼らは追求してきました。
星野源さんの「うちで踊ろう」は日本を超え世界中が一つになった現象として、とても印象深いです。
人と人をつなぐ、心を震わせる、感動を与える、パワーを生み出す。そんなきっかけとなる音楽、スポーツ、アート×テクノロジーで生まれる世界は、これまでの当たり前を超えた体験を生み出します。
境界線のない世界には、新しい当たり前の種が無数に隠れています。
そしてテクノロジーは、その境界線をなくしハブとなってそれぞれをコラボレートする可能性を秘めています。
新しい未来を見せる、圧倒的印象付けのためのキーワードは「未知」。
その語る「未知」に、心揺さぶられ共感することのできる存在にこそ、新たな仲間が集まります。
いつになるか分かりません。日時は約束できません。
でもこれだけは約束したい。
MIJSが存続するのなら、必ず1万人集めるイベントやります!!
どうか引き続き皆様の力を貸してください。よろしくお願いします。
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