【オイルパステル22】『ちょっと変わった色使い』で動物を描くコツ
今回はオイルパステルを使って『ちょっと変わった色使い』で動物を描くコツを紹介します。
オイルパステルを始めたいけど描き方がわからないという人にも、オススメの内容になっていると思いますので、興味のある方は読んでみてください。
見たままの色ではない色使い
『ちょっと変わった色使い』とは実に曖昧な表現となってしまいましたが、この記事では『見たままの色ではない色使い』と定義します。
例えば、カラスの色は黒ですが、そこを敢えて赤や黄色で描くとか、そんな感じです。
私はオイルパステルで、ちょっと変わった色使いで動物を描くのが好きですが、SNSなどに絵をアップすると、たまに
「どうしたらそんな色使いで描けるんですか」
とコメントをいただくことがあります。
“うまく描かなくては”という考えに縛られない
ネットで動物の絵やイラストを検索すると、独自の色使いで描かれた作品を見ることがあります。
動物を見たままの色で描かず、独自の配色で描くという表現は、わりと色んな人がやっています。
それ故に、とくに目新しい表現ではないように感じますが、インパクトがあるため「自分もやってみたい!」と思う人も少なくないようです。
私が動物をオイルパステルで描く時、ちょっと変わった色使いで描く理由は、単純に楽しいからです。
なぜ楽しいと感じるのか考えてみると、
ありえない色を使って描くことによって、“うまく描かなくては”という考えに縛られず、絵を描くことを楽しむことができるからではないでしょうか。
「自分もやってみたい!」
と思う人にはピッタリの表現方法といえるでしょう。
影の部分を青で描いてみる
ここから具体的な描き方を見ていきます。まずは完成品をご覧ください。
この作品は『ちょっと変わった色使い』というテーマにしては比較的「見たままの色」に近い作品ですが、
これでも見る人によっては「なんでこの色が入るの?」と感じる人もいるかもしれません。
なぜこの色使いになっているのかは、理屈を語れるほどロジカルに描いてないので自分でもなんとも言えませんが、
ポイントになるのは影になる部分の配色です。
あまり絵を描かない人は、影や暗くなっている部分を黒、または灰色で描く傾向が多いように思います。
ここで思い切って、↑の絵のように、影になる部分を青系で描いてみましょう。
水色~青~紺色といった感じで、影の明暗を細かく分けるとさらに深みがでます。
そして次は、青からピンクにかけての色を使っていきます。
青~紫系~ピンクといった感じですね。
オイルパステルの色数が多いセットを持っている人はもっと細かく分けるといいかもしれませんね。
反対色で描く
お伝えしている手順で進めると、青・紫の色調の絵が出来上がります。
最も暗いところが紺色(または濃い目の紫)、明るい部分が水色・ピンク当たりでしょうか。
影にあたる部分を青系で描いたら、次は反対色を使って動物そのものの色を描きます。
青・紫の反対色は、黄色や橙色です。
反対色はお互いを引き立て合うので、意識して使いたいところです。
ただ、割合がきれいに50%ずつくらいになると、引き立て効果が得られず、全体的にやぼったくなるので注意してください。
所々、アクセントになるように色をのせていくのがおすすめです。
今回「見たままの色」っぽくなった原因は、橙色を多用したことですね。
結果的に普通のトラっぽくなってしまったという感じです(^-^;
自ら発見することが一番の学びになる
今回は『ちょっと変わった色使い』をテーマに、オイルパステルの描き方を紹介しました。
実際はあまり何も考えずに、色んな色を使って「この色とこの色は合うけど、この色は合わないな」など、自ら発見することが一番の学びになると思います。
この記事をきっかけに、オイルパステルに触れる人が増えたら嬉しいです。