画材全部乗せの作品で個性を可視化
先日noteに、自分の得意・不得意や、好き嫌いを知るためにも、色んな画材を試す(寄り道する)とよい、という趣旨の記事を書きました。
私はこれまで、水彩・アクリル・オイルパステル・ソフトパステル・色鉛筆・ペンなどを用いて作品を描いてきました。
上記の記事にも書いたように、この中には私の得意・不得意が混在しているのですが、1枚の絵にこれら全ての画材を使ったことは1度もありません。
つまり、画材の前部乗せの作品です。
ご飯の上に海苔があって、白身フライがあって、磯辺揚げがあって、きんぴらがのっている、のり弁のような作品です。
水彩とオイルパステルなんて、まさに水と油です。
色をはじく効果云々ありますが、とても扱えないんではないかということで、躊躇していました。
しかし、なぜかここらで色々やってみたい欲がでてきたので、これを機会に動物の絵を、画材全部乗せで描いてみたいと思います。
まずは水彩からです。
次はオイルパステルをのせてみます。
どうなることやら。
最初から見たままの色で描くつもりはありませんでしたが、
何か危険な気配がしてきました・・・。
「失敗しそう…。」
・・・まぁ途中でそんなことを思うのはよくあることです。
気にせず描き進めます。
なんだか童心に帰ったかのように楽しめてます。
ただこういう自由な感じの作品は、終わり処を決めるのが難しいです。
自分でここだと思ったところで終わればいいだけの話ですが、意外と一筋縄ではいかないんです。
それにしても、ちょっと目(視線)がマヌケな気がしないでもない?
修正して終わりにしようと思います。
目(視線)がバッチリ決まって、最後に色鉛筆で、水彩とパステルのテクスチャーをなぞるアレンジを加えました。
描き終えて
意外とまとまった感じですね。
なにより『持ち味が全部出ていてすごくいい!』と妻が言ってくれたのがよかったです。救われました。
画材を1枚に混在させると、作品が破綻してしまうのでは(上手くまとめられないのでは)と思っていましたが、なんとかなるもんですね。
自分が良いと思えればそれでいいのが、芸術の都合のいいところです。
一時期、自分の個性や方向性について悩んでいたことがあるのですが、今までやってきたことを1枚の作品に混ぜることで、『個性や方向性なんて、小さな悩みだったんだな~』なんて思ったりして。
なんでも行動に起こさないと、可視化することはできませんね。
良い挑戦の機会に恵まれてよかったです。