【そして思い出し笑い〜こんな子、育てましたけど】 #36 こういう時、親の予感は当たるんです…
ついに「一人暮らししてみよう!」と
決意した長女。
彼女が、一人暮らしの地に選んだのが
東大阪市の花園でした。
花園。
とっても素敵な響きです。
世間知らずだった長女は
そんな地名があることも
知らなかったようですが
電車の吊り広告で
目にしたそうです。
「花園」って地名があるんや!と知って
きっと、目がハートになったことでしょう。
そして、彼女、検索を始めます。
家賃も、そこそこ安い。
「住みやすい」ってレビューもある。
職場までは25分ぐらい。
そんなに近いわけじゃないけど、
実家から通うよりは近い。
よっしゃー!!
ここにしよ!!!
って思ったんじゃないかな。
まあ、想像ですけれども。
でもね。
花園は、わが家からは車で50分、
電車だと1時間15分もかかります。
私の気持ちとしては、
なんなら、うちの裏のハイツでもよかった。
とにかく一度、一人暮らししてみる。
それだけでよかったんです。
近くに住んでいれば、
何かあったら、駆けつけることもできる。
が、長女いわく
「何かあった時に
実家に頼るんやったら
一人暮らしの意味なくない?」
…まあね。
そりゃ、そうだけれども。
こういうことは、
これまでにもよくありました。
なんで、花園はあかんの?
そう言われれば、
絶対にアカン!というほどの理由は
何もない。
けど、
常識的に考えれば
「なんでそんな遠いところに
わざわざ住まなあかんの?」
ってことになる。
そう。この
「常識的に考えれば」ってところが、
いつも食い違ってしまう。
「常識」って、何?
私が「常識」だと思うものが
なぜいつも、長女には通用しない?
これまでは、一生懸命
「あのな、普通の人は
こう考えるねんで…」と
説明してきました。
でも、もう長女も25歳です。
フリーターとはいえ、
長年勤めていて、
自立できるだけの収入もある。
親の私が「ダメ」とか「OK」とか
判断するのは
違うのではないか…。
そんなこんなで
一人悶々としている母の気持ちを
知って知らずか
「とりあえず、いっぺん
物件探しに行ってみるわ」と言うので
わかった、気をつけて
行っといで、と送り出したけど
夕方になってもなかなか帰ってこない。
遅いなあ…とつぶやきながら
ハッと気がついた!
やらかしてるかもしれん…!!!
大慌てでLINEを送りました。
「今日決めてくるとか、あかんで。
よーく検討してからやで!」
長女ならやりかねない。
もうここでエエわ。
ここにしよ。
ここにします。
そんな感じで決めてしまうかもしれない。
家を出る前にちゃんと言っとけばよかったー!
でも、時すでに遅し。
返事は、すぐに返ってきました。
「もう仮契約しちゃった💕」