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転機を次の始まりにつなげるトランジション実践セミナー2024/10/21 リベコイベント
人生に起こるさまざまな変化&転機(トランジション)。皆さんはどのように捉えられていますか?そんな人生の転機にある色んな葛藤とか難しさや悩みを語る「対話型のワークショップ」を開催し、理論として提唱したのが、ウィリアムブリッジさん。リベラルコンサルティング協議会の理事の矢野圭夏(ケイティー)さんがその理論と使い方を【2024/10/21 トランジション実践セミナー(矢野回)】で説明してくれました✨✨
トランジションとは
ウィリアムブリッジさんはトランジションを明確に定義しています。
💡変化:状況や環境、外部的なものが変わること
💡トランジション:心理的に変わること
(自分の環境が変わるから、内面も変わっていくイメージです)
トランジションの3ステップ
💡①終わり:現在の自分であることをやめる、手放す時期
💡②ニュートラルゾーン:
自分自身が一体何者でどう振る舞うのかわからない時期
モラトリアムみたいに目に見えない内面が変容
(蝶の前のもごもご動くさなぎような感じ)
新しい状況の中で自分の立ち位置を発見
次のステージにヒントを得る時期
💡③新たな始まり:次のステージの開始
トランジションの法則
💡①トランジションのはじめの頃は新しいやり方をしても昔に戻っている
新しい環境でのやり方を試みるが、癖・パターンはなかなか変わらない
💡②トランジションは何かの終わりから始まる
💡③終わりを理解するが、心のどこかでは抵抗する
💡④終わりから始める。その間に重要な空白期間や休養期間「ニュートラルゾーン」が入る
*トランジションは自己再生の自然なプロセス&成長過程の中でのターニングポイント
ワーク①自分を変化させた出来事について考えよう
自分を変化させた出来事について「何が終わって」「何が始まった」のかを深掘りしてみましょう🎵
EX)関係の喪失、家庭生活の変化、個人的な変化、仕事や経済上の変化、内的な変化
ポジティブに感じることもネガティブに捉えていたものも、大切なことを教えてくれている出来事とたらえ方が変わるかも
ワーク②職業生活で何を大切にして、何を得たのか考えよう
「大事にしてきたこと」「その結果得たこと」を言葉にして、次の終わりと始めりに備えてみましょう
ワーク③手放すもの、あなたの出番を待っているものを考えよう
トランジションに直面している時に有効な二つの問いかけがあります。
💡①今まさに手放すべきものは何ですか
💡②舞台の袖で出番を待っているものは何ですか
おまけ:他の転機の理論
〇シュロスバーグの4S理論
転機を乗り越えるためには4つのSを確認しましょう
状況(Situation)、自己(Self)、支援(Support)、戦略(Strategy)
*転機の真っただ中は視野が狭くなります。その際に「自分の財産」「周りの環境の人やもの」「社会的な援助」などの4Sを確認すると視野が広がります
〇ニコルソンのキャリア・トランジション・サイクル理論
キャリアや組織・チームの成長・変化の理論
組織は第1段階(準備)第2段階(遭遇)第3段階(適応)第4段階(安定)とサイクルで変化します。
まとめ
何かが終わる時は喪失感や過度のストレスを感じるのは当然のこと。重要なのは「感情に飲み込まれることではなく、出来事の変化を観察し分析する時間を持つこと」。まさにその時間が「ニュートラルゾーン」。「過去の頓挫したトランジション終わらせることで、現代に対する不安が少なくなり、今にエネルギーを注げるようになる」とケイティさんは大事なところと語ります。
同じ事柄でも捉え方を変えるだけで変わります。視野が狭まってきたなぁと感じたら信頼できる私たちに相談していただけたら嬉しいです。
リベコではこのような学びやワークショップを定期的に開催しています。一緒に学んでみたい方は一般社団法人リベラルコンサルティング協議会まで✋🏻😄✋🏻
(イラスト:噺のキャリアコンサルタント 小谷篤史
文:子供優先の専業ママからの脱却を目指すキャリコン 浦田ひろみ)