週休3日の是非

先週と今週で2週連続での3連休があった。土日だけの休みだと慌ただしさを感じるけれど、ゆったりと満喫できたような気がしている。
平日は基本的に仕事で、週末に、家族と過ごしたい、子供の習い事の送り迎えに行く、趣味のフットサルをしたい、本を読みたい、勉強したい、などと考えると土日2日では足りない。3日あると、だいたいできたかなと思えるくらいになる。

子どもが学校行事等の振替休日で月曜が休み時は、できるだけ一緒に過ごせるように休みを取るのだけれど、やはりゆったりと過ごせる。

親子双方で互いと過ごしたいと思う時間は短いし、趣味のスポーツがそれなりにできる期間は限られるし、キャリアや知的好奇心によるリスキリングの効果が高い時期を考えると、少なくても今は通常業務以外の日が3日くらいあるといいなと思っている。

そんなことを考えていると、そもそも、なんで週休2日なのか?
という疑問が頭にもたげてくる。

私が小学生のときは、最初は毎週土曜の午前中は授業があった。それがいつの間にか隔週になり、そのうちに全ての土曜が休みになった。中学生の途中くらいからそうだったような記憶がある。父親の仕事も似たような感じだった気がする。
そもそもは週休2日ではなかったのだ。

気になって調べてみると、労働基準法が定められたのが1947年で、その時は1日8時間労働で、週48時間、つまり週休は1日だった。
それが1987年に週48時間労働から週40時間に法改正され、1993年に週40時間労働、週休2日が本格実施されたらしい。
1993年の時に私は小学校低学年だったので、会社の休みに合わせて学校も徐々に休みになっていったのかもしれない。
なんとなしに週40時間労働、週休2日がさも当たり前のように感じるけれど、そんなことはないのだ。

時系列で整理するとこんな感じだ。
もともとほとんどが農家だった日本に産業革命が起きたのが1880年代後半だ。そこから労働者が生まれた。そのなかで劣悪な労働環境を是正すべく、労働基準法が定められたのだろう。
1885年~1947年(62年間)週休1日未満
1947年~1987年(40年間)労働基準法施行。週休1日へ。
1987年~1993年(6年間)週休1日から週休2日への移行期間。
1993年~現在(31年間)週休2日

こう流れを追ってみると、そろそろ週休3日になってもおかしくないような気もしてくる。実際、最近は週休3日を一部導入している企業も出てきている。

じゃあ、皆週休3日になるのがいいのだろうか?
私はそう思っていない。「今の」私にとっては週休3日が心地よいと思っているが、子供が独立して動き、フットサルをするには鈍すぎる身体になった自分にとっては、週休2日あるいはもっと働きたくなる状況にもなりうるからだ。

大切なのは今の自分の働き方を当たり前と思わずに、自分のありたい働き方をまずは把握して、会社や同僚に働きかけて、ともにありたい働き方を模索し続けることなのかなと思う。


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