美濃加茂市副議長のセクハラと地方の若者・女性流出問題

岐阜県美濃加茂市の副議長が、オーストラリアの姉妹都市の市長の娘さんにセクハラをした問題。

アホかって感じです。

でもこれ、田舎の飲み会とかで日常茶飯事だと思います。
私も中山間地域に住んでますが、自治会(集落)の宴会とかで、オッサンたちは大抵下ネタを言います。酔っ払ったら下ネタOK、それこそ「盛り上げる」ために、皆好きでしょ?って前提が見えるようです。

40代以下くらいの人達は引いちゃう人が多いのではと想像しますが、地方は50代以上の人達が組織の上層部に多いこともザラにあるし、高齢社会で(比較的)若者は少数派になってしまいますから、ほとんどの人があえて「それセクハラですよ」とか言わないんだと思います。私もそうです。っていうか呆れてもはや相手する気も起きない。
で、こんな古臭い組織キツイわーって思った優秀な若い人は、何も言わず去ってしまうわけです。会社を辞めるぐらいならまだしも、周りのオッサンこんなんだらけでキツイわーってなったら、地域からもいなくなっちゃう訳です。

地方って出産可能年齢の女性を増やしたい!って目標掲げて、税金使いまくってるわけですけど、住んでみたらこんなオッサンに絡まれるわけです。
そりゃあ、都会に出ますよね。
本気で若者・女性に地方移住してもらいたいなら、対策は必須と考えた方がよいです。対策と言っても、こういうオッサンを教育し直すのはコストがかかるでしょうし、そもそも変らない可能性も高いでしょうから、退場していただくか、若者中心の組織を作って余計に関わらないようにするのが良いかと思います。自治体の担当者の方は、分かり易い政策だけでなく、こうした環境にも配慮してあげると、マイナスポイントは低減できると思います。

若者・女性を増やしたいなら何かしら対策が必須と思う一方、オッサンたちにも楽しく飲む権利はありますから、公の場からは退いて仲間うちだけで楽しんでいただければ、問題が起こる可能性は低くなります。美濃加茂市の副議長も、公の場で、誤った行動を取ってしまったがために地域の足を引っ張ってしまったわけです。
まあ、高齢者施設でも面倒を見てくれるのは若い世代なので、今からでも価値観を入れ替えられる人は刷新した方が、自分の身のためかなと思います。かくいう私も中年に差し掛かってきたので、若者の感覚を学ぶように心がけている今日この頃です。

追記。
「嫌なら出てけ!」
この言葉、メディアのフィクションかと思いきや、中山間地域に移住してから数回この耳で聞きました。これ言う人、本当にいるんや、とビックリしましたが、そんな呑気なことを言ってる場合ではありません。
「じゃ、出て行きまーす」と喜んで、優秀な若者・女性は出て行ってしまいます。都会で日系大手に入社してくれるならまだしも、外資に転職したり、そもそも海外に移ってしまったり。爺さんたちに孤独死されるのも困りますが、日本が崩壊してしまってはもっと困ります。
中堅の皆様におかれましては、若者が離れて行ってしまわないよう、時代錯誤な上司とはなるべく闘っていきましょう。もしくはうまく退けましょう。自戒を込めて。

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