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コレサワは今日も「かつや」で流れる

先日、家族でかつやに行った。ソースカツ丼食ってたら、どこかで聞いたことあるメロディがオルゴールアレンジで流れてきた。あれ、これ、何だっけ。しばらく考えてから気づいた。「これ、コレサワだ」。

コレサワとは。

っていうか、ぼくが知らないだけで、この人めっちゃ人気なのかな。Twitterで「コレサワ」って検索すると、「たばこ」を歌ってみました、弾き語りしてみました、って人がザクザク出てくる。

いかにもJPOPってなアレンジ、ミックスだし、バカ売れしててもおかしくないんだけど、周囲に「米津玄師知ってる?」なノリで「コレサワ知ってる?」と聞くと「誰」と言われるので、まだ大ブレイクというわけではないのかもしれない。いや、知らんけど。

自分は普段JPOP系の音楽はほとんど聴かない。いいとか悪い以前に「味付け」が苦手だからだ(「甘かった」り「しょっぱすぎ」たりする)。

加えて「女性ボーカル」モノがとにかく苦手だ。これもいいとか悪いとかじゃなく、単なる個人の好みなのだが「歌う前のブレス音」がわざとらしく感じられたり、「個性的な世界観」とか「独自の歌世界」と言われるものにあざとさやうるささを感じてしまう。

けれども、このコレサワだけはなぜか随分前から、心に引っかかっていて、思い出してはたまに聞いてる。

自分が嫌いな「歌い出す前のブレス音」も思いっきり入ってるし(笑)、一人称は「あたし」に「ぼく」。メロディに乗せるためには母音を延々伸ばして辻褄合わせるくらいのゴリ押しを平気でしまくるソングライティングは、個性といっちゃ個性だけど、よくも悪くも荒削りだ。決して好きなタイプではない。

でも、なぜか気になってしまう。「趣味でもないのになぜ気になるのか」。それが気になり、理由が知りたくてまた聞いてしまってる感じだ。どうやら本気らしい。

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