男は仕事 女は家庭 から抜け出したい

私の父は現在70歳、団塊の世代の人間である。

団塊世代の男性は、ごくごく当たり前のように男尊女卑であったりして、父ももれなくそのタイプである。

「夫は仕事。妻は家庭」という昭和的モデルの幸せを子供達にも味わってほしいという、ややこしいことに愛情から、弟には「男らしくしろ」私には「女らしくしろ」と本当に耳にタコができるくらい言われ続けてきた。

そして現在共働きである私にも当然のように「家事と育児は女であるお前の仕事だろ?仕事?男の仕事と女の仕事はわけが違う」なんて平気で言ってきたりする。

いつの時代の人だよ。石器人かよ。

ただ父親の世代は、男尊女卑であるのと同時に女性は弱く守るべきものだと考えているため、女性らしい女性にはとても甘いという面もある。

女性にお金を出させるなんて恥だと考えていたり、重いものを持たせようとはしなかったり。

男尊女卑というより女性はか弱き存在であり守るべき存在であると考えいてる感じ。

なので専業主婦であった母はその守られるべき存在として父親を支えてきたのだ。ある意味成り立っている夫婦関係。

このような昭和モデルの夫婦関係は、父の両親の世代がスタートだと思う。

男は戦争に行き、まさに命をかけて家族を守り。女は家を守る。

そして戦後は、命を懸けてきた夫に献身的に尽くす。

そういう両親の姿をみてきたんだろうな父は。

夫に献身的に尽くす妻が夫婦のスタンダードな姿として刷り込まれ父もまた高度成長期まっただなか突然命の危険があるわけではないものの過酷な戦場で戦い、母は戦から帰ってきた夫を当然のようにもてなしたんだろう

で、現在

男女雇用機会均等法に男女に平等に雇用機会が与えられるようになって、専業主婦・非正規雇用・正規雇用と選択肢が増えてしまった。

法的には雇用に性差がなくなってしまった世代の男性にとっては、収入のアドバンテージがないため、もう女性はもう守る存在ではなくなってしまった、それどころか小さい島国では女性の社会進出はそのまま男性の収入減につながりかねないため女性を守るような制度や風潮には賛同できない。

そして会社は配偶者が専業主婦か非正規雇用を想定していて家事や育児のために男が仕事をセーブすることなどを考えていない雇用になっている

だから男性が家事や育児に積極的に参加することが難しく、結果女性は働く意思があったとしても結婚や出産を機に専業主婦又は非正規雇用にならざるを得なくなる。

そのため女性の社会進出~とか言われるようになってもうかなりの年数がたっているにも関わらず、今でも夫婦の家事負担割合は妻が80%を超えてしまう「夫は仕事。妻は家庭」という昭和的モデルの頃とあんまり変わってない状態になってしまっているのだ。


働きたい そして結婚して子供も欲しい

ただそれだけの願いが男性には簡単に叶えられるのに

私にはとても難しい。