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あなたの商品やサービスの、競合は何ですか? 

いきなりですが、「 丸亀製麺のうどん弁当 」
食べたことはありますか?

実は、あれだけ話題になっているのに
昨日初めて食べました。

お店で食べたことはあっても
弁当を注文したことは、無かったんです。

こんにちは、
手に職を持つ、フリーランスやひとり社長の
想い描いた働き方の実現に伴走する、
関係シフトデザイナーの、もりたしんごです。

今日は、” まちばのマーケティング講座 ”と称して

世の中に、隠れている身近な事例から
マーケティングについて
分かりやすく解説していきたいと思います。

「 マーケティングってなんか難しそう… 」

「 カタカタ用語ってなんか好きじゃない…  」

そんな声も聞こえてきそうですが

難しい言葉は使わずに説明していきます。

職人やデザイナーなど、ものづくりに関わる
こだわりのある方にこそ、
是非、知ってもらいたい内容です。

世の中で公式発表されている事に
僕の個人的な分析も加えて
あなたの、お仕事に活かせる様な内容にしたいと思います。

あなたは、自分の仕事について考える時
同業者の事や、自分のスキルについてばかり考えていませんか?

もさ、そうだとしたら

もったいないです。

あなたの素晴らしい才能を活かすも殺すも
【 選ばれる力 】 
  マーケティング しだい。

■  マーケティングって何?

世界で最も影響力のある経営学者、
ピータードラッガーさんの定義が
分かりやすいので引用させていただきます。

「マーケティングの究極の目標とは、セリング(売り込み)を不要にすることだ。」

これは僕がいうところの【 選ばれる力 】と同じようなことです。

売り込みをしなくても、ものやサービスを
買ってもらえる様にするための全ての活動のことを言います。

なので、市場調査や広告を打つことを
示すわけではないんです。

どんな商品にするのか?
どんな言葉で伝えるか?
誰に買ってもらいたいのか?
どんなパッケージだったら手に取ってもらえるか?

などなど

購入に関連することなら全てを含みます。

■  丸亀製麺を立て直したのも、あの男

全国展開しているうどんチェーンの丸亀製麺
順調に伸びて拡大していった状況に限界が来た時
V字回復するために、ある一人の男に頼り
見事すぎる回復を見せました。

その男とは、初耳学などでも有名になった
USJをV字回復させたマーケッター、森岡 毅 さんです。

森岡さんは、丁寧にヒアリングや調査をしながら
戦略を練り、実行していきました。

・本当に売っているものは何か?
・足りていないものは何か?
・やめるべきことは何か?を考え

さまざまな、アイディアを
投入していくのだと思います。

残すべき最大の価値は?
出した結論は

「手作りの麺をその場で食べてもらう」

そして、

「手作り」は、
思っていたほど顧客には伝わっていない

そう言ったことに気づき、

新CMでは、「すべての店で、粉から作る」ことを強調し、
「ここのうどんは、生きている」というキャッチコピーを添え
その体験に「丸亀食感」と名前を付けた。

長年、こだわり続けてきた本質的で、
他社に無い圧倒的な強みをアピール。

ものすごい、V字回復を果たしていきました。

こう言った外部の方に入ってもらう事の
最大のメリットは、

本質的な価値を客観的に見てもらえる事 
高い視点で全体を見てもらえる事

ではないかと思います。

自分のことは自分が一番見えないものです。

なので、僕もコンサルやコーチングを受けたり
本やセミナーでいろんな考えを吸収し
自分の考えを壊したり、新しい視点を持つ努力をしています。

■  うどん弁当から学ぶマーケティング


「うどん弁当買ってみて、どうだったか?」

美味しかったのはもちろんですが、
僕たち、フリーランスやひとり社長にとっても
活かせる内容があるなーと感じたので
何を感じ、どう活かせそうか?

ここからは、
僕の個人的な分析や意見について、
お話ししていきます。

ポイントは

・新しい接点をつくった(手軽さ)
・リスクをチャンスへ(収入の柱)
・弁当というネーミング(比較対象)

ひとつずつ見ていきたいと思います。

お店で食べることに抵抗がある方や

家に帰ってお風呂を沸かしたり、
撮りためたTVをみたり
さまざまな家事をこなしながら
たまには手抜きをしたい

そんな需要もあるかもしれません。

弁当という形を取ることで、
今まで来ていなかったお客さんに
美味しいうどんの味を知ってもらう
きっかけになっています。

さらに、

この数年、コロナが大流行し
店内での飲食や営業時間の短縮を
しなければならなくなりました。

そんな中でも売り上げを作るための
新たな収入の柱としての
弁当というテイクアウトのスタイル。

リスクをチャンスに変えた
素晴らしい取り組み。

職人気質の方にありがちなのは

うちのこだわりは、出来たての美味しさ
だから、テイクアウトはやらない。

僕も以前は、無駄にプライドが高く
自分の活かし方に制限をかけてしまっていました。

丸亀製麺は、正しい方向にこだわりを使い
” 時間が経っても、美味しく食べれる弁当を作った ”
そんな、柔軟性が個人的に素敵だと思いました。

そして、なにより今日
一番伝えたいのは ” ココ ”

【 うどん弁当というパッケージ 】


” 
テイクアウトうどん ”

としなかった事が、
ものすごく素晴らしいなーと
個人的には思っています。

意図していたことかは分かりませんが
ちょっとしたネーミングで印象は全く変わります。

今回のポイントは
うどんを持ち帰れますよと言わずに

うどん弁当はじめました

というニュアンスの素晴らしさです。

テイクアウトというと、
店頭価格より値下げしたりするのが常識

でも、テイクアウトでは無く
弁当はじめました!と言えば

弁当なら500から600円くらいが普通
だと無意識に思っているので
390円って安い〜となるんですよね。

比較対象を弁当に持っていった事。
ここが、素晴らしいと思っています。

僕たちは、常に何かと比較しています。
その比較した相手と比べて、高ければ
コスパが悪いと判断されます。

当たり前ですよね。

逆ならお得を感じられる。

今日言いたいのは、その先の話

■ 比較対象って、いつも同じ商品ですか?


時間やお金には色がついていないのに
僕たちは無意識にそれを分けていたりします。

コンビニで買うケーキが600円なら
高いと感じるでしょうが

高級ホテルでケーキが800円なら
お手頃ねーと思うかもしれません。

コンビニで買う弁当が700円なら
強気の値段設定だなーと思う反面

駅弁は1000円は普通だと思うでしょう

何を比較の対象に置くかは、
すごく大切な問題なんです。

うどんのテイクアウトと言わずに
「うどん弁当」として、卵焼きやきんぴら、
ちくわ天ぷらを加えることで

弁当のご飯の代わりに、うどんになった
そんな感覚になるので

「 弁当が390円って安くないー! 」

そんな気持ちになってくるから不思議。

そして、実際にいってみると
390円からはじまるのですが

季節の野菜、大きなナスの天ぷらが入っているものや、
豚シャブに、大根おろしがたっぷり乗ったものまで…

美味しそうな写真と共に紹介しています。

全く声がけされる事も無いのに、
こっちも良いかも…

心がぐらぐら揺れはじめます。

■ まとめ


今日は、丸亀製麺のうどん弁当から
マーケティングのお話をしました。

無いものを探すのでは無く、
あるモノの中に輝く
他との違いを見つける事

テイクアウトうどんではなく、
うどん弁当と、定義する事で
390円、安い!に変わる。

そう、
何と定義するかで価値は変えられる

さらには、

コロナ対策として、
新しいお客さんとの出会いの場になり

席が埋まっていても、
売上が更に上がる仕組みとして、
この弁当が存在しているのが
凄いと思いました。

自分の中にある、
自分にとっての当たり前の中に宝は眠っています。

そして、こだわりを正しく活用
柔軟性を持つと、利益も感謝も沢山集まり始めます。


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