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2022.10.27 at fireloop "MoritaSaki in the pool 1st EP “This is a Portrait of MoritaSaki.” Release Congrats‼︎"



今回は我々MoritaSaki in the poolのEPリリースイベントをfireloopが企画してくれました。fireloop、安井さん、ありがとうございます。自分たちに関するイベントが自分達以外の主語から出てくるというのはとてもありがたいことだし、良いことだなと思いました。

かたるくりこ

さてそれでは今回も出演順にバンドを見ていきます。初共演のかたるくりこです。
ベースレスギター2本のスリーピースでした。普段はサポートメンバーでベースを入れることも多いようです。

まず感じたのはギターの音色に目立つコーラスエフェクトです。スモールクローンです。いいですねー。ギターのコーラスサウンドって大好きなんですよね。
コーラスサウンドは、なぜこんなにも心をくすぐるのでしょうね。
コーラスと歪みのかかったギターをずっとガシガシ弾いてて、田淵ひさ子とかそういう感じを思い浮かべました。

脱線しますが、「ガシガシ」って良いですよね。 勢いだけを感じさせない表現というか、パワフルさの中にどこかキュートさが含まれてる感じがするんですよね。俺はこういうその言葉に含まれる内容物の感覚をすごく大事にするのですが、そういう意味ではガシガシって言葉はすごく良い言葉だと思いますね。俺にとって「良い言葉」の条件っていうのは好きとか嫌いとかネガとかポジとかではなく、意味を絶縁したり溶接したりしやすい言葉を指します。

話を戻します。

あと曲がすごいすんなり入ってきます。
それは本当に大切なことですよね。ベースなしでそれはめちゃすごいですよ。ベースいる時にまた見てみたいですね。

そういえば気になっていたんですけどバンド名の由来を聞くのを忘れていました。残念です。


no-no

奈良のノノです。初めての共演ではありますが、個人的には会ったことのあるバンドだったので再会できて嬉しかったです。

このバンドの歌声好きなんですよねー。
この表現伝わるかわかりませんが俺は横広がりの声が好きです。声には縦長と横長があると思うんですけど、それの横です。横の方が好きです。

でもこの人の声はどっちにも広がるんですけどね。たまに要所で縦を見せてくる時もあります。

あとこのバンドもギターの音が好みですね。コーラスの感じ。
コード進行も好きですね。コード進行も横広がりのコード感です。これ本当に伝わって欲しいんですけど、わかりますかね。
(MoritaSaki in the poolも横広がりのコード進行を意識しています。基本的には歌詞もメロディも全て横広がりを意識しています。偶数感って言うんですかね。)

そういう意味でno-noって名前もすごく偶数感がありますよね。そういう意味できっと好みなんでしょう。

この度、初めて音源を聴いてみたのですが、ライブにはないギターの音が入っていたのですが、それがまた好みなんですよね。


アワータウンズ

リリースイベント本編にも出てくれたアワータウンズです。アワータウンズはもう3回目の共演になります。やはり今回も主人公感を感じさせてくれたのですが、この俺がかねがねアワータウンズに感じている、「主人公感」を説明できるようになりました。

これってつまりは「ソリッドなリアル」ってことなんですよね。この「リアル」っていうのは【現実的】って意味じゃなくてどちらかといえば【等身大】に近い感覚です。(※まだこれは意味を完全絶縁できているわけではないので、どちらかと言えば、という程度です) 
これを指しての「主人公感」なんですよ。
だから洋画じゃなくて邦画の主人公ぽいし、少年漫画じゃなくて青年漫画の主人公ぽいんですよ。

「極めて高濃度な等身大性」これがアワータウンズに感じる「主人公感=リアルさ」の正体なのではないかとここに考察します。

バンド名もメロディも歌詞もシンプルなサウンドもメガネ率も、全てがそれを押し上げていますね。

いやー良いですよね。俺は印象のネガ/ポジを分けることをしないタイプなので(「毒と薬は本質的には同じものである」ようなことです)
つまりこういうタイプだとあまりうまく正負感覚って成立しないんですよね。正負って進行方向を仮定した場合における相対的ベクトルの向きに過ぎないので。
そうなると正しさはつまり濃度のことなんですよね。濃度の濃さだけは真実なんですよ。【真実】もまた「リアル」の内包物です。

だから俺はアワータウンズが好きです。
濃度が高いので。

普通に曲は名曲なんですけども、それよりも俺にはそういうことばかり目につきます。

そういうことを、アワータウンズのラジオで話などをしているときに色々思いつきましたが、説明が難しすぎて空気が変になったら嫌なので多くは語りませんでした。そんなラジオがこちらです。リアルなアワータウンズのリアルなラジオです。


MoritaSaki in the pool

セットリスト

1.September
2.She set under the bridge
3.I irk Saki.
《EPのタイトルについて》
4.For Jules
5.Ivy in NavySkirt
《祈りについて》
6.She died under the bridge


このセットリストがMoritaSaki in the pool1年目結論セトリと言っても過言ではないでしょうと思います。ただそれにばっかり頼ってもいられないので、今後少しづつ変えていこうと思います。1年目結論セトリの我々を観れることは、あってもあと数回ですので、お早めに。

この日にMCで話したことのうちのひとつについての補足ですけどですけど(好きな曲を解釈一致でカバーされて悔しいって話をしました)、グウェンステファニーのcoolは俺の中で、スケート場の中で聴くのが普段の状態なんですよね。スケート場、屋内プール、この2つの空間が好きな理由の一つに、光に包まれるみたいな音になるんですよね。天井の高さのせいでしょうか。アーケード街のBGMにもそれを感じますね。なので天井の高さなんでしょう。あと絶妙な音質の悪さ。この2つの要素が揃うと、あの独特な分散感が出るんでしょうという仮説です。Sobs版のcoolはその「スケート場で流すcool」の光に包まれるような音像をシミュレートしている感じがして、悔しいんですよ。やられたーって感じです。



すごく良いイベントでした。1日通して皆さん結構満足しておられたように思います。
あとこの日は音響スタッフの方のデビュー戦だったらしいです。おめでとうございます。今後もよろしくお願いします。

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