宅浪での参考になるかは分からない医師国家試験 合格体験記


先ほど医師国家試験の発表があり、パンリン76.5%というギリギリな成績ながらも合格したので、偏差値35以下の人、国試浪人が決定してしまった人にむけて書く。該当しない人は見ても時間の無駄と思う。
去年落ちたとき、気になっていたことに答える形で書こうと思う。

真似はできない合格体験記ですが、反省を参考にしていただけたら。


Q 成績の変遷(偏差値)
3てこ 38
冬めっく 42
4てこ 50
必修が苦手で模試は全部必修落ちしてた。
本番は必修87.3%、パンリン76.5%


現役時は冬めっくの必修の偏差値が19()、パンリンは忘れたけど30前後だったような気がする。
4てこは必修、パンリンともに偏差値42だった。(冬めっくから焦ってクエバンまわしまくったので上がった。本番では必修でこけたが)


Q 勉強スケジュール
4月 必修単落ちだし必修対策だけすればいいと思っていた段階(0時間)
5月 1日1コマずつ動画見る(1時間)
6−8月 バイト決まり、バイトしたおす。空いた時間は遊んでた(0時間)
9−11月 バイトはしているが頻度を減らす また1時間ずつ動画見出す(1時間)
11月末にようやく見終わる
12月 焦る 1周目問題にようやく手をつける
(6時間)

英語の長文を読むときのように、知らない用語の意味を調べたり、検査の異常値にマーカーをひいて、なぜ異常値になるのか考えて書き込んだりした。クエバンの解説を読み込んで、QAの該当ページにもどり、自分の覚えてなかった知識に印をつけて、覚えたりした。

1月 1周目問題と必修対策していた
予備校の細々した講座(必修対策、裏技講座など)をとる(6時間〜8時間)

宅浪の孤独で他人の声を渇望していたので、いい気晴らしになった。
ひたすらクエバンの自信ない問題をまわした。

現役時にそこそこやってたからこそのスケジュールなので、現役がこれをまねするときついと思う。(いないと思うけど)

正直に書いてしまったが、なぜこんなに勉強時間が少ないかというと2年目だけあって、勉強する項目する項目見覚えがあって、危機感がなかった。同じこと2年も勉強すると飽きて疲れちゃう…。

冬に模試を受けて激後悔するのだけど。できた気になっていただけでできていなかった。

合格できたのは現役のときに公衆衛生を固めていたからだと思う。


Q 使用教材
QA内科外科、マイナー、必修
medu4精神科、産婦人科、小児科、公衆衛生、裏技、必修講座
QBは1周目問題のみ、必修は全部やった

自分はQAがスッキリしていて、QBと繋げやすくて好きだったが、簡潔すぎて物足りないという声もあった気がする。

medu4は穴埋めがあって復習しやすいが、穴埋めちゃんとやるとすっごく時間がかかるので早めにやらないといけない。自分はやる時間なかったです。計画的にやらないと潰れそう。



Q 宅浪で合格できますか?
あくまで自分の場合のみだが、勉強会などにも一切参加しなかったが、合格できた。
ツイッターで出会った宅浪仲間もほぼほぼみんな合格している。宅浪だから受からないってことはないと思う。Twitterの宅浪仲間のみなさんも高得点をマークしていた。
ツイッターで見る限り予備校の強制力はすごいし、仲間も作れるみたいだから、予備校は合格率が高いのはうなずける。
ただ宅浪は安いし、別に宅浪でも1人でも合格はできる。宅浪で合格が難しいというのも、medu4とQAという二大勢力の台頭によってかわりつつあるのでは?


宅浪のメリット 自由!!!安い!

デメリット 病む ダレる

上記を見て分かると思うが、宅浪は人に合わないので病むしダレるし、病むことへの現実逃避から違うことをしてしまう。

勉強場所としては自大学の他学部キャンパス図書館に通っていた。知ってる人がいないので気楽だった。


Q 夏まで遊んで合格できますか?(宅浪)
結果としてはできました。ただ浪人して偏差値30台とか叩き出すと凹むし精神衛生上よくない。上記見れば急ピッチなのは伝わると思うので。バイトしまくってた夏にもう少しやっとけばよかったと後悔している。自分は秋の終わりから本格的にやりだして、ラストのテコム模試で偏差値50とって、(ツイッターで知りあった)春からみっちり勉強していた人と同じくらいの点数をとれたので、間に合ったーと油断していたが、本番蓋を開けてみるとめちゃめちゃ差がついていた。
偏差値は確かに、最後>最初という大事さではあるが、それ以上に一年通しての平均値が大事だと思う。春からしっかりやってきた人と急ごしらえでは冬にしっかり差がついている。夏まであそぶのはギャンブル。


Q 浪人はなぜ合格率が低いのですか?
正直ツイッターで知り合った人も、学校の同期も一浪でみな受かってるし、病院見学で出会った国浪経験者の研修医の先生も一浪でたいていみんな受かっていった、とおっしゃっていたので、体感として低いと感じてない。一浪と二浪以上ではかなり合格率に差があるみたいなんですが、二浪以上は周りにいなかったのでわかりません。すみません。


Q 必修対策何しましたか?
自分は必修が苦手だったのでめっちゃ必修対策をした。
①QB必修3周くらい(2周目以降は自信なかった問題と間違ったのだけ)
②模試の必修で間違ったところから訂正ノート作る
③QBの必修と模試の必修からなんの疾患が出ているかリストアップして、QAからその疾患の説明ページをコピペして必修の対策ノートを作った。無駄な作業かと思いましたが、実際国試前日はこのノートしか見られませんでした。これは結構有益だったと思う。

あとレビューブック必修のうろ覚えなところにマーカーして暇な時にパラパラみたり、よく出る医学英単語はルーズリーフにメモってたまに見たりしてた。


Q その他 本番終えて思ったこと
①本番は模試より偏差値が低くなる人が多いのではないか。
自分が2回とも低くなったからそう思うのかもしれないけど
模試が悪かった人も本番は死ぬもの狂いで仕上げてくるもんなので、母体の平均があがり、偏差値は低くなるのでは。
統計とったわけではないけど。
偏差値40台前半くらいまでは気を引き締めていたほうがいいかも。


②国家試験後のボーダー予想、必修削除予想
ボーダー予想や受験者の中での偏差値は直後からだんだん適等なものになっていくと言われているがそんなに劇的な変化はなかった。
直後からの一ヶ月でボーダーは2点下がり、偏差値は2弱あがった程度。なので、直後の講師速報でだいたい結果は分かる。
必修を削除するかどうかは現状厚労省のさじかげんなので、削除なくても文句は言えない。余裕のある点数を目指すのが一番だと思う。


まとめ(反省)

宅浪(勉強仲間すらいない)は自由だから好き放題できるが、リスク多き修羅の道だと思う。自分はみんなが受かっていった試験を未だに勉強しなきゃいけないという事実に向き合えず、遊んでしまったが、逃避しなきゃ鬱になりそうだったので、(結果的に受かったから言えるけど)遊ぶのもアリだとも思う。おすすめはできないよ。

ぼっちだとしても地道に間違いを直して、過去問の周辺知識を固めていけば受かります。底辺の成績なのに人を励ましてすみません。でも、成績不良で苦しい気持ち、逃げたくなる気持ちがわかるし、ダメなことばかりでも食らいついていけば、道が開けることもあります。つらいときは一旦逃げてもいいんだよ。完璧でなくても受かることはできます。



一浪しても底辺の成績の人の言葉に説得力があるか分からないが、誰かの参考になれば嬉しい。

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