「PERFECT DAYS」を観て
「PERFECT DAYS」という映画を観てきました。
挿入歌になっているルー・リードの「パーフェクトデー」がグルグルグルとワタシの脳内で流れ続けています。
「自ら蒔いた種は自ら刈り取らなければならない」。
もちろん「善い種には善が」という聖書の一文ですが、その逆も然り。
「自分が投げた世界を見る」という法則。
パーフェクト(完璧)という「光」そのもののような言葉に確実にもれなくセットされている「闇」そのものを見事に謳った曲だと思うのです。
そして、主人公の平山さんの「完璧な日々」。
(カンペキ、という言葉を発する時は、いつも皮肉めいた笑みを浮かべますよ、ワタシは。)
彼の人生の途中で、きっと彼を救った木漏れ日の光を、彼は毎朝毎夕見上げます。
その光で出来る自分の影こそが、自分がこの世界に存在している証拠だし、きっと此処に居てイイという許可だから。
ずっとずっと昔に、やっぱり気になって何度も何度も繰り返し観たヴェンダース監督の「ベルリン天使の詩」。
寒さで凍える朝に、ホットコーヒーの入ったカップを両手で抱えて湯気に鼻先を突っ込む幸せ。
寒さで凍えた時だからこその。
…ヴェンダースさんの芯は、あれからなにも変わってなかったなぁ、と嬉しく、そしてまた感謝している、観終わって3日ほど経った(ヴェンダースさんの映画がきちんと吸収されるまで、そんくらいはいつもかかります。)ワタシのココロ、でした。
あ、ちなみに、のお話。
この映画に流れる歌たちが、ほんとみんなヨカッタので、またあらためて聴いていたりします。
平山さんの姪っ子の名前が「ニコ」で、それは多分ヴェルベット・アンダーグラウンド(ルー・リードがいたバンド)のニコさんの名を使ってるんじゃないかと思ってて、そのニコが歌う「サンデーモーニング」という歌を、ワタシは大好きで延々と何年も毎日聴いています。
この映画に使われてはいないけど、すごーくオススメ。
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