あたらしい自分/森田香央里

森田香央里です。

昔から、「変わりたいな」と思いながら生きてきました。
あたらしい自分に出合いたいんです。暗い服ばかり着てセンスのない自分ではなく、パーッと明るい服を着こなして、ヒールをカツカツと鳴らして歩いてみたい。英語をペラペラ～っと話してみたい。おじさんたちに交じって麻雀もやってみたい。将棋も楽しそうだな。

と、なりたい自分ややってみたいことを想像しては
「やっぱりなんかめんどくさいな」と、めんどくさいが圧倒的に買ってしまう。

一度きりの人生なんだからせっかく湧いてきた興味関心をめんどくさいの一言で終わらせてしまうのはとっても勿体ない。

そんなことは分かっていて、何度も「今回こそは頑張るぞ」と本を買って勉強したりしてみるけどやっぱりめんどくさい。

小さい時に大好きだったセーラームーンやカードキャプターさくらみたいにステッキひとつで全く違う自分になれたら、そんなことを考えながらもう何十年も経ってしまいました。

でももう性格なんだろうと諦めて私は私らしく、ゆるりと時間の流れるままにやっていきたいなと思います。本当に好きなことはやってるしね。

猫をなでなでしながら、そんなことを思うのでした。

森田香央里