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道志の森から富士3湖を巡る旅#2

怒涛の山伏峠を超えたらそこからはご褒美タイムです。ロードに乗る人達のあるあるです。

何故そんなにキツイのに坂を登るの?

答えの一つに峠からの下りの爽快感があります。無条件に快感を感じれる時間が登りの苦痛をほんの少しだけ上回るのかと思います。

ただ残念なのが、このご褒美は受けた苦痛の時間と比例しない事です。

殆ど頑張った時間からしたら瞬間しか与えてくれません。

他のスポーツでもそうですね。何年もかけて努力してきて、ある一瞬で結果が出てしまう。

その意味ではまだありがたいのでしょうか。

ものの10分ほどだと感じましたが、下界(と言って標高1000メーター超えてます)の山中湖に到着です。

さて、ここから富士5湖を巡ります。

以前家族でこのコースを走った事があるのですが、今回は山中湖を反対側から周ります。

基本坂道はないはずです。

河口湖を目指して走り出すと、意外に坂がありました。それほどの勾配ではないのでポチポチと登っていると、突然後ろから  アレアレと声がしました。

瞬時に理解出来ました。軽自動車にロードバイクを積んだ若者がわざわざ窓を空けて、エールを送ってくれた様です。

フランス語で頑張れの意味をテレビで見てしってたので、仲間意識なのか思わず声を掛けたんだろうと思います。

ただ、瞬時な事とそれなりにアップアップしてたので、リアクションを取れなかった事が残念です。

富士山巡りは何度もしてるのに何故か忍野八海には行った事がありませんでした。

今回ここを訪ねるのがメインとして計画してました。

所謂富士山からの湧水が出てる場所ですね。
確かに綺麗ですが、あまりに観光地化された雰囲気に少しがっかりです。


コインはいらないけど鯉は綺麗です。

これなら三島の柿田川公園の方がその規模といい素敵だなと感じてしまいました。

当然海外の人達も多く居て、中国(香港)の人の多さを感じました。


次に目指すは河口湖ですが、この辺の景色は息子が編集してくれた動画をFBにもアップしてるので、懐かしいですね。

7年ほど前でしょうか。家族3人で走った事が懐かしく、その当時とほとんど変わらないシチュエーションがありがたいです。

道志の森に夕方には帰りたいと考えてたので、富士何湖まで行けるか考えなくてはならなくなりました。

この後西湖まで行き残りをどうするか考えて走り出します。


静かな場所です。

富士5湖はあと精進湖と本栖湖があります。
それほど遠くはありませんが、時間的に厳しいと判断して、ここから我が家(道志の森)に帰る事にしました。

ここまでの走りで新しいBIKEの性能も気にいったし、暑いけど爽やかさも感じれる空気感を与えてくれる富士山巡りは楽しいと感じてました。

ただ、残念ながら富士山のお顔は見れてません。そこに居るのは分かってるのに何故か本日雲に隠れてます。

天気も悪くなく、まして雨でもないのにその素敵な姿を見せません。

充分富士山パワーを貰ってるのだから、また来いよとのメッセージかと前向きに捉えます。

山中湖を目指して走り出すと2つのルートが出てきます。以前車で走った事のある139号線を選択しまして、爆走です。

途中渋滞箇所もあったのですが、ロードに乗ってて良かったと本当に思える走りも出来ました。景色、空気、スピード、全て最高の体験をしました。

この瞬間またここにこよう!
必ず又来るよ!

そう叫んでいました。

さあーて、後は森の中でゆっくり癒されるようかな。と余裕で走っていると、山中湖に至る微妙な坂道が出て来ます。多分3%くらいのゆるーい坂だと思います。

しかし、キツイです。スピードが出ません。

あれ?おかしいな?

そう、午前中の激坂を無理して、脚に貯金が残ってなかった様です。

まずいぞ、お家に帰るには山伏峠を越えなければならないのです。来た時ほどではないのは分かってましたが、登ることは事実です。

更に唯一のコンビニは山中湖畔にあるので、そこで本日のお酒と氷を買わなければなりません。まさか近所のコンビニ帰りでないので、買い物袋を手に持って走る訳にはいきません。

リュックに詰め込むしかないのです。
氷は諦めるか、缶酎ハイを1本にするか。

そんなくだらないけど、死活問題(?)に自問自答しながら、走ります。

酒の魔力には勝てませんので、氷も缶チューハイも予定通り買い込んで、リュックに詰め込んだのは言うまでもありません。

脚の回復を狙ってわざとゆっくり休憩しまして、道志の森に帰ります。


帰りに寄りました。

ここでも午前中と同じ様な現象がおきました。

ピークはまだまだだと思いながら走ってると意外に早くトンネルが現れます。拍子抜けするくらいですが、後は下るだけですからためらいはありません。

背中の氷が溶けないかも心配なので、一気に駆け下ります。朝の苦しみが走馬灯の様に出てくる坂道を下ります。誇張なく10分ほどで到着しました。

本日の我が家に戻ると誰も居ません。朝には家族連れが1組いたのですが、デイキャンプだったのか帰った様で、貸し切り状態でした。

鳥の鳴き声と蝉の声。更に川のせせらぎしか聞こえて来ません。半袖では少し寒いくらいの快適な気温です。

木々たちが放つマイナスイオンを思いっきり感じながら、ゆっくりと夜の戸張を楽しみました。


薪は拾った物です。

今回の旅は思いつきでいつものごとく準備もない物でしたが、坂に遊ばれ木々と水のパワーを貰い自分の今を知れた貴重な〝遊び〝になりました。

やはり、こんな体験は大切だと思います。
日々の忙しさに忙殺されてる多くの方々、無理やりでも時間を作りチャレンジする事を強くお勧めします。

そんな場所は簡単に貴方の周りにあるはずです。





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