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レッド•ツェッペリン Rock and Roll

前々回のNHK大河「光る君へ」では、彰子が「源氏物語」を帝へプレゼントするのですが、その時の出来上がった「源氏物語」の「紙」がまた上質でした。高貴な色=紫色の紙面に黒の文字。それって読みづらくない?とか思いましたけど。笑

以前、スーパーの非食品のバイヤーをしてた事があるので、紙の売り場の話を少し。
スーパーの非食品コーナーで、最も供給高を稼いでるのは、ティッシュ、トイレットロール、オムツ等の紙類です。トイレットロールにはパルプ紙と再生紙があって、現在多くの商品はパルプ紙です。

昔は、私の会社では再生紙のトイレットロールを推奨していました。牛乳パックや古紙の回収も積極的にやっていて「パルプ紙は森林伐採だから再生紙を使いましょう」なんて訴求してましたが、その後、それは間違いであったと分かりました。

パルプは森林保全の認定制度に基づいて植林された木のチップを原料にしてます。つまり計画生産の枠組みの中で植林してますから、自然を減らしてるわけではないんです。

逆に再生紙って古紙のインクやゴミを落とすために大量の水を使います。大きな洗濯機を回すイメージなのでエネルギーも使いますし、汚れた水を綺麗にする工程もまた必要になります。

じゃあ、どっちがエコなの?となるとどっちもエコです。紙に限らずリサイクル技術は企業を中心に日々進歩していて、例えばマックやスタバのストロー等プラスティックは削減されてますよね。

パルプ大手の製紙工場に行った時は、敷地内をバスで移動するほど広大なエリアでした。圧倒的な技術と生産量、品質管理のレベルの高さを感じました。

再生紙の工場は、新富士に多くあってよく行きました。富士山周辺は水が豊富なんです。あるメーカー工場の若社長さんは慶應ボーイの異色キャリアで魅力的な人でした。繊維から紙が生み出される瞬間を機械の前で物理学から説明してくれてうまく理解できました。

またあるメーカーの営業さんは、なぜ再生紙であるべきかを熱く語ってくれまして「お尻を拭いて下水に流すというのは人間の最終的な捨てる行為なんです。そこには天然の木材を使うべきではなくて云々」再生産に携わる方々も強い理念があります。

私達の使い方の意識も大切です。トイレットロールで言えば、盲点なのが、ロールの巻きの長さです。ティッシュだと何枚入りかは見るかもしれませんが、トイレットロールも同じような価格なのに巻きの長さがだいぶ違ったりします。日常的に買い続ける物なので、長持ちとか長巻きを謳った商品が、経済的で良いのかと個人的には思います。

息子達が学生の頃、私がティッシュを取る際に二枚取ると「一枚で!」とよく言われました笑。どこで聞いたのか学んだエコの精神なので、ハイハイと応えてましたけど、何度も言われるので、ある時反撃しました。

「トイレットロールを引き出すガラガラ音がこっちまで聞こえてるんだけどさぁ、さっき数えたら三回引いて切って×四回やってた。一回引いて約50㎝とするとトータル6m。ウォッシュレットで洗ってんだからそんなに必要ないでしょ。俺なんか一回引いて切って×2で計1mよ。ティッシュ一枚の無駄とトイレットロール5メートルの無駄、どっちが使い過ぎだと思う?」と大人げない反撃をしまして、息子達も黙ってました。笑

という訳で、
トイレット•ロール → ロックン•ロール 
「レッドツェッペリンⅣ」

1971年

まず冒頭の二曲ブラックドックとロックンロールがロッククラッシックとして素晴らしいですよね。好きなアルバムとしては、後期のフィジカルグラフィティー、プレゼンス、インスルージアウトドアですが、好きな曲となると、初期のこの二曲や胸いっぱいの愛を、貴方を愛し続けて、等です。

それから、このアルバムジャケットには一切のクレジットや情報がないです。当時これにはレコード会社は猛反対しますが、バンド側は一切譲歩せず、要求どおりにするまでマスターテープを渡さないという強行策に出ます。
ジミー•ペイジは「僕等は純粋に音楽だけを評価の基準にして欲しかったんだ。大事なのは僕等の音楽そのものなんだ」と述べています。商業主義に背を向け音楽そのものに向き合った素晴らしいジャケット。私は高校生の時、クラスメイトの軽音部のドラマー君から500円で買いました。彼は「こんなもん、もう聞かんわー」と言って私に売りましたが、彼にとってのこんなもん、私にとっては今でもロッククラッシックのシンボルです。

左が裏 右が表
2019年、この写真が初発見。話題になりました。

それから、私の大好きなサンディ•デニーがリードVoで参加しています。ツェッペリンでロバート•プラント以外の人が歌っている唯一の曲です↓ 英国フォークロックの至宝てある彼女に敬意を表するジミー•ペイジ先生、さすがです。

カヴァーディル-ペイジ版 ロックンロール↓

ジョン•ボーナム 生きていてほしかった


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