ダリルホール&ジョンオーツ Sara Smile
前回の続き。スーパーの非食品で一番供給高を稼ぐのはトイレットロール等の紙類です。
次に売れるのが洗剤、その次に売れるのが「台所消耗品」と言われるコーナーで、食品ラップや台ふきん、ジプロック等の保存袋、お弁当のおかずカップ、スポンジ等の売り場です。
台所消耗品の品揃えで失敗した思い出は、シリコン素材の商品の導入のことです。
特に「お弁当おかずカップ」
これは、アルミのホイルケース、フイルムケース、紙ケース等の素材がありまして、基本は使い捨てです。しかし、洗って繰り返し使うというシリコン素材のおかずカップが登場します。私は「おかずカップは、使い捨てでしょ!」と、しつこく提案してくる取引先の意見に反対してました。
しかし、おたまやスプーン等のキッチンツールもシリコン素材が増えていき、競合他店でも、シリコンのお弁当おかずカップが広がっていました。それでも「そんな安くて汚れるものは使い捨て!」と受け入れず、後に恥をかくことになります。
ゴミを出さないのが良いのか、洗わずに捨てて節水を心掛けるのが良いのか、意見の分かれるところです。
ある時、現場の店舗から電話がありました。
「台拭き(台ふきん)のエコノミータイプとストロングタイプの違いは何ですか?」
「縫製の違いです。ストロングは縦横十字に縫っているのでヘタレにくい、まあ丈夫で長持ちという事です」
「お客さんからどちらが良いのかと質問されてまして、どう答えたらいいですか?」
「エコノミー298円のほうが、断然売れてますね、安く買って使い捨てにする、という使い方のほうが清潔ですしオススメですね」
後で電話口のその方とまた話したのですが、結局お客さんはストロングを買ったそうで、ふきんがヘタルのが嫌だからみたいです。
ふきんには「台拭き」と「食器拭き」と二種類あって、台拭きは五枚598円くらいが売れ筋でしょうか。品揃えを見ると、安くてペラペラなタイプと、丈夫で長持ちを謳うタイプとがあります。個人的にはふきんは長持ちして欲しいとは思いません。安物でフニャフニャなモノはダメですけど、かと言って、何年も大事に使うものじゃないですから、適度に、新しい物に買い替えて欲しいです。
とは言え、毎日キッチンに立つ女性からすると、何でも使い捨てというのも、ちょっと違うのでしょう。洗って天干すれば殺菌されますから問題ないでしょうし、長く大事に使うのが日本人の良い心でもあります。
研修でアメリカのスーパーマーケットを見た時、驚いた事があって、紙皿や紙コップ等の使い捨て食器類の売り場が、かなり広く棚を使ってました。パーティやバーベキューのイメージがありますが、洗わずに捨てる文化が強いようです。
というわけで、
食器ふきん→皿拭き→サラ•スマイル
ダリルホール&ジョンオーツ
「サラ•スマイル」の紹介です。
私の好きなホール&オーツは、ずばり70年代のソウルフィーリングな時期です。ジョンオーツ趣向が強い楽曲でもあります。
好きなアルバムを三つ挙げるとしたら、
このサラスマイル収録の本作四作目と、
「Bigger Than Both of Us 」6th 、
「アバンダンド・ランチョネット」2nd。
本作はソウルなバラードの「サラ•スマイル」が最高ですが、他の曲もロックとソウルがちょうどいい塩梅にミックスして気持ちの良い曲が多くて大好きです。
私は「Bigger Than Both of Us 」が一番好きなアルバムですが、本作もそれと同じくらい好きです。因みに一番好きなホール&オーツの曲は「Wait for Me」です。
♪ラララ〜ララララ〜ララララ〜ラ〜ラ♪
ところで、サラ•スマイルのサラさんとは、ダリル•ホールの長年の元恋人で曲作りに関わるパートナーである、サラ•アレンさんである事はファンの間では有名です。サラ•アレンとその妹のジャンナ•アレンが多くの彼らのヒット曲にクレジットされています。ホール&オーツと四人で一つのソングライターチームだったのでしょう。
しかし、ジャンナ・アレンが1993年に白血病により36歳の若さで亡くなってしまいます。ダリルとサラも、2005年には仕事上のコンビを解消して本当に別れてしまいます。
サラスマイルはずっと昔の70年代に、もう恋人としては一緒にいられなくなってしまった時に書いた曲です。
後にダリルは、自身が書いてきた多くの曲の中で、もっとも純粋な気持ちで魂を込めて書いた曲だった、と打ち明けています。
歌詞のように現実は永遠ではなかったけれど、二人の愛を感じるラヴソングですね。
きみが凍えそうに寒い時には、僕が温める
きみが、もう生きていけないって
そう思った時には
きみのところへ行って、抱きしめる
きみと僕 永遠なんだ。
サラ 笑っておくれ
少しの間だけでも、僕のために。