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エアロスミス ROCKS
前回の続き。スーパーの非食品売り場で一番供給高を稼ぐのはトイレットロール等の紙類、次に売れるのが洗剤、その次に売れるのが「台所消耗品」です。
洗剤は、あまり担当したくない分野です。工場を見ても、液体だけが流れていて味気ないし化学の話の説明も難しいです。その点「台所消耗品」は有形な商品なので様々なアイデアがあって面白いです。
台所消耗品売り場での、一番の供給高の稼ぎ頭は「ラップ」です。毎日使うものですから必ず売れます。
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チープなストーンズみたいな1st
なんと言っても、Dream on
ラップには三つの素材のタイプがありますが、大きくいうとふたつ。ひとつは電子レンジの熱に強くしっかり鮮度をキープしてくれるサランラップやクレラップのような一般的ラップ。ちょっとお値段高めです。
もうひとつは、お値段安めのラップで保存専用的なラップ。レンジの高熱では使えなかったり、生鮮や長期保存には向いてないラップです。お野菜を包んだり、業務用として向いています。
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支配者の女はカッコいい
ホーンがイイ味を出した2nd
私が担当していた15年程前は、まだサランラップのシェアが高く、クレラップは明らかに二番手でした。二番手のメーカーって、営業さんが頑張るんですよね。トップシェアのメーカーに追いつけ追い越せって感じでモチベーションがあるというか。
当時クレラップは、CMのおかっぱの女の子達が人気で知名度をあげていました。そして、ラップの切り方において画期的なアイデアを発明しました。
それまでのラップは、引っ張り出したラップを上から下へピリピリピリと引いて切りますが、クレラップは箱の蓋がV字刃になっていてその蓋の中心を親指で押さえた状態で、上にピッと引き上げ、一瞬で切ります。これは特許を取ってクレラップだけのカット方法です。
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(なんで俺はメーカーの宣伝してんだろ〜)
このV字刃カットのアイデアが、売り上げを伸ばしたのかは覚えていませんが、二番手で頑張るクレラップの営業さんと企画を重ね、サランラップより売ろうと頑張った思い出があります。今では売り場ではサランラップとクレラップは同格扱いで並んでいますね。
というわけで、
ラップ→RUN D.M.C→Walk This Way
エアロスミスのアルバム紹介です。
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エアロスミスは70年代の第一期黄金時代が終わり、80年代時期は、古臭いロックとしてシーンから消えていました。しかしRUN DMCとのWalk This Wayがヒットして復活し、第二期黄金時代が始まります。
私は、エアロスミスは70年代派です。でも復活後も義理で新譜は買っていました。「Get a Grip」「Nine Lives」なんかは好きでしたけど、この頃には外部のソングライターを入れたりして音もゴージャスになり、変わったなあと思います。それに、なんと言っても70年代アルバムには「ロックス」という凄まじいアルバムがあったので、70年代好きは、揺るぎませんでした。
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このアルバムは、ポップ要素を排除したハードロック全開で、物凄いです。一曲目から怒涛の展開、中盤の「ノーバディズフォルト」↓はメタリカやニルヴァーナのメンバー等多くのミュージシャンがお気に入りと発言していた曲。メタルとグランジが融合したような重いギターです。この曲以降もハード&ヘヴィーが続きラストに泣きのバラード「ホームトゥナイト」(大好き)↓で完結します。
次作の「Drow the Line」も凄まじいです。全編に渡りハードでノリの良い曲が続き今回はラストのバラードも無し。ロックスと並び称されてもよい代表作でしょう。
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最後に「Night in the Ruts」↓について。コレ、低迷期と作品と捉えられていますが、けっして悪くないです。いやむしろ良いです。ラストはスティーヴンの娘に捧げた「Mia」↓知られざる良きバラードです。
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1979年
エアロスミスの好きな曲三選なら、
バックインザサドル、スイートエモーション、ドリームオン。
アルバムなら、ロックス、ドローザライン、トイインジアティック、でしょうか。
きらいな曲は、Miss a thing 笑
あの映画も荒唐無稽でバカみたい。笑
ミスアシングもエンジェルもラグドールも、エアロスミスとは言えなかった。
やはり彼らは「ロックス」のエアロスミスとして、ずっと私の中で生き続けてきた。
引退なんですよね、
長い間、ありがとうエアロスミス。
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