リトル•フィート Feats Don't Fail Me Now
先日フォローしている方の記事で、フェイセスの「馬の耳に念仏」が取り上げられていて、その中の「Deblis」がイイ曲という話題になり、さらにこれを歌うロニーレインの話題になったので、その日はロニーレイン&スリムチャンスを聴きながら車で週末のシニアサッカーに向かいました。
天気が良かったので途中ドゥービーブラザーズに変え、コンビニでイアンマクレガンに変え、グランドが近くなったので気合い注入でブラッククロウズに変え、試合が終わって疲れ果てたのでニックデカロに変え、丸亀製麺を出たら眠くなりニックデカロでは眠ってしまうのでナイトレンジャーに変え、そのあとも何かに変えて帰ってきました。
こんな音楽の聴き方でよいのでしょうか!笑。
昔は解説や歌詞を読みながら、ちゃんと座ってレコードを聴いていたのに、今は4,5曲聴くと気分が変わって「ハイ次!」になってしまいます。笑
ところが、そうならずにずっと聴いていられるのが大好きなリトルフィートです。
まず演奏力が素晴らしいので、ずっと彼らのウネる音に身を委ねていられます。
曲でいうと、この二曲が彼らの真骨頂だと思います。↓
Fatman in the Bathtub
Rock and Roll Doctor
アルバムとしての代表作は何といっても3枚目の「Dixie Chickin」です。この名盤はあちこちで語られていますので、今回は4枚目の「Feats Don't Fail Me Now」を紹介します。
「Feats Don't Fail Me Now」は、代表曲と言うべき「Rock and Roll doctor」で始まり「Cold Cold Cold」で終わる。真ん中に「Spanish Moon」というタワーオブパワーのホーンを伴うカッコいい曲があって、全体の骨格をこのローエルジョージの力強い3曲で固めています。前作まではローウェル色が強かったですが、このアルバムでのビルペインの「Oh Atlanta」とポールバレルの「Skin it back」がとても出来が良いので、リトルフィートで一番完成度が高い作品という声もあります。それに飽きない。
ローウェルのスライドギターって丸みがあって、歌っているような演奏でほんと気持ちいいです。リズムは黒人的で、特にベースの人はルイジアナ出身で本物のセカンドラインを理解してるので彼ら独特の粘り強いグルーヴがあります。ピアノも、本気のホンキー(ダジャレです)トンクで、このごった煮状態がリトルフィートの魅力です。
ピアノのビルペインは凄腕なのであちこちに参加していますが、彼の、本気のホンキートンクプレイで推しの一曲がドゥービーブラザーズの「Sweet Maxin」です。
話がそれました。ローウェルジョージの魅力はやっぱりスライドギター。彼の音はブルースぽくはなくてカントリー寄りに感じます。グイグイ押さずに、ほどよく曲を彩るんですよね。そこが好きです↓
リトルフィートには「南部の」という言葉でよく語られますが、ローウェル自身からはウエストコーストの音楽性を感じます。彼の素晴らいソロアルバムからは、ギタリストというよりコンポーサーとしての才能が証明されています。↓
それから、ローウェルのもうひとつの魅力が彼のヴォーカルです。ソウルフルで、艶があるんですよね。↓の2曲を聴くとよくわかります。
話は戻りますが「Feats Don't Fail Me Now」は、名盤「デキシーチキン」と双璧と言える作品なのになぜか無名です。その理由は、思うにこのアルバムタイトルが、覚えにくい!邦題がまた「アメイジング!」って、なんで邦題なのに、また英語なの?って言いたいです。
話は、一番最初に戻りますが、いろいろ車内で音楽を切り替えながら、思いました。
「ロニーレインは、ジョージハリソンにも、ザ・バンドにも似てる/ドゥービーは晴天に合うけど暑い日はアコースティックな1stがいいNobodyとか/イアンマクレガンの後年のソロがいい/ニックデカロは夜むき/ナイトレンジャーは80sよりも近年がいい」
それで、その日の夜はイアンマクレガンのアルバムをちゃんと聴くことにしました。彼のピアノも、本気のホンキー(しつこい?)トンクです。
「United State 」(2014)
「Here comes Trouble 」(2006)
この2作はオススメです。ロニーレインも魅力的だけど、イアンマクレガンの声もハスキーだし曲もイイ↓ やっぱりフェイセスって歌える人が揃ってるよなあ。
なんだか、リトルフィートを推してるのか、ドゥービーを推してるのか、フェイセスに惚れてるのか、わからなくなってきたので、この辺で終わります。
言いたかったのは、リトルフィートは飽きない!です。本気のホンキートンクではないです。