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幼なじみの家が更地になった

幼なじみの家が取り壊されて、更地になった。幼なじみと言っても遊んだのは小学校の頃で、中学の頃からはあまり交流が無くなっていた。成長して家を出て、数年前に親御さんも一緒に暮らすとのことで空き家になっていた。

最近家を取り壊し始めたので売れたんだろうなと人ごとながらホッとする一面、遊びに来ていた家が取り壊されたのを見ると、なんか寂しい気もした。当時の頃をちょっと思い出したりした。

今日、その家の前を通りかかったら更地になっていた。先週見た時は家を取り壊しかかっているところで、立派な庭木もあるから家だけ建て替えるのかなと思っていたら、庭木どころか塀さえ無くなり完全に更地になっていた。

これには驚いた。何もかも無くなっていた。ここに幼なじみと遊んだ家が建っていたのに。もう何も無い。更地を見ながら一緒に遊んだ時のことを思い出していた。なんか寂しく悲しくなった。ここに家が無いと言うことは、幼なじみと会うことももう無いと言うこと。

更地を前に、しばらく呆然としていた。ふと見上げると、空には白い月が昇っていた。今日は満月だ。

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