年頃の娘が父親を嫌う理由について
お年頃の娘が父親を毛嫌いすると言う話をよく聞きます。洗濯物を一緒に洗うなとか、父親が入った後の風呂に入りたくないとか、そばに寄るな臭いとか。もう理屈じゃない。生理的に嫌。受け付けない。お年頃の娘を持つ父親は、悲しくなりますよね。
娘本人も、子供の頃はあんなに大好きで一緒に遊んだのに、今は理由もなく毛嫌いして傷つけて悲しくなっている人もいるんじゃないでしょうか。父親に罵詈雑言を浴びせた後、布団の中で一人悲しくなってごめんねと涙を流す。僕の女房殿も、そんな様なことを言ってました。ただ、結婚したり子供ができたり、ある程度大人になるとあんなに嫌っていたのが嘘のようにまた仲良くなる。そんなことも言ってました。
で、僕なりになんでそんなに嫌うのかと言う理由を考えてみました。理屈抜きで毛嫌いすると言うことは、これはもう本能だなと。で、いろいろ考えて、結論として近親相姦を回避するためではないかと考えました。
血縁が近いもの同士の子供には精神疾患や虚弱体質の子が多いそうで、血統を重んじる中世ヨーロッパの貴族には血縁の近いもの同士の結婚が多く、実際家系の中にそういった人が多かった例が見られるそうです。お年頃の娘はこのことを本能的に知っていて、それで父親を毛嫌いして避けるんじゃないかという結論に至りました。
まあこれは僕が考えたことなんで、本当かどうかは判りません。でも、理由も無く嫌ってそれで苦しんでいるなら、本能でそうなってるんだから仕方が無いって自分を納得できた方が気が楽になるんじゃないかな。
理由もなく父親を嫌う自分を責めるんじゃなくて、本能なんだからしょうがないと自分を受け入れる。そうすることで、必要以上に父親を嫌う必要もないし、父親の方もある程度受け入れられるんじゃないかな(父親の方ってのは、自分も含むんだけどね)。今の時期を過ぎればまた仲良く話ができると思えれば、気も楽になるんじゃないでしょうか。
そんな訳で、父親を理由もなく嫌って苦しんでいるお嬢様方、本能だからしょうがない。時期が来れば収まる。そう考えて、青春を楽しみましょう。父親は、寂しいけどね。しょうがない。しょうがない。それでいいのだ。