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今年はグミがいっぱい成ると思ったのに

庭のグミの木に、今年はたくさん花が咲いた。ようやくたくさん実がつくようになった、今年はいっぱい食べられると楽しみにしていたのだが、実が大きくならずみんな落ちてしまった。ちゃんと受粉していなかったんだろうな。

原因は、恐らくクマンバチだ。春先になると、どこからともなくクマンバチが飛んできて、ここは自分達の縄張りだとばかりに飛び回る。まあ性格はおとなしいので、こちらからちょっかいを出さなければ刺されるようなことは無い。花から花へと飛び回り、せっせと蜜を集めている。たくさん咲いたグミの花にもやってきて蜜を吸っている。が、よく見ると花の中に頭を突っ込んでいない。

グミの花は付け根のところが細い長い筒状になっており、それが伸びた先に花びらが開いている。口の細長い蝶々や小さい虫は付け根のところにある蜜にたどり着けるが、身体の大きいクマンバチは花が細すぎて蜜にたどり着けない。で、よく見ると彼らは花の外から蜜のある場所に口を突き刺して蜜を吸っていた。

通常、虫が花の根元にある蜜を吸おうと雄しべや雌しべを押しのけて身体を花の奥に入れ込むことで虫の身体に花粉が付き、その花粉が雌しべについて受粉が行われるのだが、クマンバチのように外から蜜を吸われては花粉が雌しべにつくことは無い。よって、受粉は起こらない。

と言う訳で、楽しみにしていたグミは今年もお預けになるのでした。来年は、何か対策を考えなきゃな。人工授粉か?どうやるんだ?

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