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投歯しよう!歯みがきして歯科健診を受けよう


毎日、歯をきれいにみがこう3~6か月ごとに歯科医院で健診を受けよう。そうすると歯や口に伴う病気がへる。ゲームでアイテムをgetした時みたいに、チャリーン、あなたの健康レベルが上がる。日本の歯医者さんの団体「日本歯科医師会」が、この過程を「投歯」と名付けた。

投歯で歯産価値維持


歯産価値とは、良好な口や歯の状態を財産と考えること。この財産によって「食べる、話す、笑う」ができて毎日の生活がうるおう。歯産価値も日本歯科医師会作の言葉。

私はしっかり投歯して歯産価値を維持していると自負していた。6か月ごとに定期健診を受けて、歯周ポケットのチェックと歯のクリーニングをしてもらっている。毎回「問題ありません」と歯科医の先生から、「きれいにみがけていますよ」と歯科衛生士さんから言ってもらえる。自分、よくやってる、えらい、えっへんと自己肯定感がアップされて歯科医院から帰ってくる。ちなみに私だけではなく、子どもたちも葉が生え始めた頃からかれこれ10年以上、3か月ごとに健診を受けている。毎回、クリーニングしてもらい、フッ素を塗ってもらう。日本歯科医師会作成のよ坊さんサイト(おもしろいのでお勧め!)を子どもと鑑賞して、しっかり毎日歯磨き。おかげで、全員虫歯ゼロ。歯産価値ばっちり。

歯列矯正、始動


私は歯並びがよくない。八重歯が他の歯と重なっているし、歯の並びもでこぼこしている。だから歯ブラシで磨きづらい。歯と歯がくっつきすぎているので、デンタルフロスが通らないところもある。歯産価値を維持する日々の活動に他の人より手間がかかる。30代になった頃に友人が歯列矯正を始めた。「人生、まだ先が長いから今のうちに歯並びをよくしておく」とのこと。そういう考えもあるのだなあと思ったけれど他人事だった。40代になったときに私も人生の折り返し地点にきたと思った。そうしたら歯列矯正をした友人を思い出し、自分の歯並びも気になり始めた。矯正歯科に相談してみたら、年をとると歯の動きが遅くなるのと、歯肉が下がる可能性が高くなるリスクがあるから、するなら早い方がよいとのこと。人生の残り半分をでこぼこ歯並びで過ごすか、きれいな歯並びでしかも、歯みがきしやすく過ごすか。けれど、値段はけっこうするので躊躇する。迷えば迷うほど年齢を重ねてリスクは高くなるし、きれいな歯並びで過ごせる期間も短くなる。ええい、もうしてしまえ!!こうして歯列矯正を始めた。

口腔負債が明るみに


歯列矯正で歯が動いて、歯と歯がくっつきすぎて見えていなかったところが見えてきた。なんとそこに虫歯があったのだ。ちなみに、私はいっときストレスが高い時期があった。その時にものすごく歯を噛みしめていて奥歯が折れたこともある。この新たに明るみになった虫歯と奥歯が折れたこと両方とも、なぜこうなったのか身に覚えがある。20代前半のことだ。仕事に遊びにしたいことにと忙しくて投歯はまったくしていなかった。歯科健診という言葉が私の頭になかっただけではなく、奥歯に虫歯があると気付いていたが、ほっておいた。そんなある日、虫歯が進みすぎたのかその奥歯の内側が崩れた!!あわてて歯科医院を受診して大きな大きな詰め物をしていただいた。大きな歯石も発見されて処置してもらった。噛みしめて折れた歯はその処置してもらった歯。私が虫歯をほっておいたから、歯なのに歯より詰め物の割合が多くて私の噛みしめに耐えられなかったのだろう。歯が動いて発見された虫歯も20代前半の不養生の賜物と思う。20代前半の投歯とは反対の行動がこうして口腔負債として明るみになったのだ。

投歯を!!


歯の定期健診を受けている人は2人に1人以上 [1, 2]。定期健診を受けている人は受けていない人に比べて、歯だけでなく体も含めた医療費が年間で9万5千円、最大で13万5千円安くすむ [3, 4]。つまり、より健康ということ。私は20代前半の反省を機に投歯し始めたけれど、子どもにも自分のまわりの人にも、私のような口腔負債はかかえないでほしい。健診を受けて、投歯を続けていってほしい。
#いい歯のために #エッセイ


引用・参考文献


  1. 日本歯科医師会. (2024). 歯の学校 vol. 78. https://www.jda.or.jp/hanogakko/vol78/number.html (2024/11/30アクセス)

  2. 厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査」

  3. 日本歯科医医師会. (2024/11/7). 「未来の歯産価値を、今からつくる。#投歯」PJ始動 歯科健診の有無が、将来的な医療費・介護費に影響. https://kyodonewsprwire.jp/release/202411069487 (2024/11/30アクセス)

  4. 香川県「平成26年度 歯の健康と医療費に関する実態調査報告書」

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