フィルムで撮るということ
「え、デジタル写真でよくない?」
そう言われることは少なくない。
なるほど確かに一理ある。綺麗に撮れるし、撮影がうまくいかなったら撮り直しも出来る。現像の方法も自分で気に入るまですることができる。そういう点ではフィルム写真よりデジタル写真の方が良い。
じゃあなぜフィルムなのか。
データ容量は少ないから引き延ばせないし、1本のパトローネには最大36枚しか撮影できない。現像・スキャンを含めると1500円近くかかってしまうこともある。正直おすすめはしない。お金が有り余っていれば話は別だけど。
①撮り終わってお店に出すまでどんな写真かわからない。
1本36枚(35mmフィルム)しか撮影できないということもあるがタイムカプセルのように、あとから思い出が蘇るように見れるという点がある。だいたい1本にかける現像の時間はお店によって異なるが、早くて当日に出来上がる。その日のうちに撮り終わればよいが、撮り終える人は少ないんじゃないかと思う。そういうところがフィムルのいいところの一つだ。
②自分の好みで自分じゃない人がスキャンして現像してくれる。
フィルムは撮り終わったら基本的には自分では現像ができない。細かく言えば可能なのだが、自宅でやろうとすると薬液の準備やら暗室の設置やら大変なことが多く、現像に失敗するとせっかくの写真がダメになってしまうこともある。なので、基本的には自分では現像せずにお店に出すことがベターなのだが、自分がファインダー越しに見たものを綺麗に仕上げてくれる現像師がいることで、さらに写真が良いものになっていくのだ。
③その瞬間を閉じ込めることができる。
夏の暑い日に飲み干したコップの垂れる雫。友達の不意の笑顔。綺麗だと心動かされた光や影。乱れ舞う髪の毛に映る光。その一瞬を一枚の写真に収めることができる。デジタル写真でも残すことができるが、暖かさやその場の雰囲気まで残すことができるのはフィルムだけだと思う。
最後に
デジタルで撮影してもフィルムで撮影しても好きな瞬間は好きだし、すきな写真は好きだ。
どっちが良くてどっちが悪いとかそんなものはない。
ただ、僕はフィルムで表現できる世界が好きだし、これからもフィルムで撮り続けたい。
今回のカメラ
・contax645
・pentax67
・canon1V
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