イラストレーターの宣伝・営業術03 《5つの武器発見ノート》
(※ この記事は,『イラ通・スクール』の《宣伝・営業術03 「5つの武器を探す旅に出発しよう》を一部修正したものです)
■ 5つの武器発見ノートを始めよう!
いよいよーー
前回の講義で用意していただいた5つの武器発見ノートを始めます。
このノートは、5つの武器であるーー
・ペンネーム
・タグ
・アイコン
・キャッチフレーズ
・ストーリー
を見つけるためのノートです。
5つの武器を考えるためには、
まず、5つの武器を貫く自分軸を見つける必要がありました。
では自分軸を見つけるためには、どうすればいいのでしょう?
そのためにはーー
自分の過去や自身の魂の奥深くへと、旅をする必要があります。
そこに、世界中の誰とも違うあなただけの自分軸があるはずです。
答えは、あなた自身の中にすでにあるのです。
1)まずは、人生を振り返ろう
5つの武器発見ノートを使います。
このノートを使って、既にあるはずの答えを見つける旅に出かけます。
まずは、過去に遡りましょう。
人生を振り返り、嬉しかったこと、楽しかったこと、辛かったこと、恥ずかしかったこと、人生の節目となったこと、人との出会い、思い出せる限りの出来事をノートに書き記していきます。
その時の気持ちや、その出来事から自分は何を学んだのかを書きます。
そうすることで、改めて、自分自身と向き合っていただきます。
○ 小学校入学まで
5つの武器発見ノートの最初の見開きページには、
「小学校入学まで」
と、大きめの文字で、タイトルを入れましょう。
そして、小学校入学前の記憶まで遡ってください。
どんな出来事がありましたか
その頃好きだったこと、夢中だったこと、得意だったことはなんでしょう?
嬉しかった、あるいは楽しかった思い出も書き出しましょう。
人生を変えるような出来事や、人との出会いがありましたか?
できることなら、辛かったことや、恥ずかしかったことまで含めて書き出してみましょう。
そこから何か学びましたか?
成長しましたか?
見開き2ページで書き切らなかった場合は、次の見開きも使って構いません。
後から思い出すこともあるので、びっしりと書かずに、多少余白を持たせて書き、追記できるようにしておきましょう。
私の場合、小学校入学までの思い出はかなり少なく、こんな感じになりました。
また何か思い出すかもしれないので、余白は開けたままにしておきます。
○ 小学校時代
次の見開きページには、
「小学校時代」
と、大きめの文字で、タイトルを入れます。
そして、「小学校入学まで」のページと同じように、小学校時代の思い出を書きます。
好きだったことも、得意だったことも、嬉しかったことも、楽しかったことも、「小学校入学まで」よりも増えると思います。
趣味や特技を持つ人も増えてくるでしょう。
何かに夢中になっていたこともあるのでは無いでしょうか?
当時は、将来何になりたいと思っていましたか?
小学校時代の夢を思い出してみましょう。
挫折や苦労を味わった人もいると思います。
そうしたことも、今のあなたを形成する元になっているはずです。できるだけ書き出せるといいですね。
挫折や苦労を乗り越えた経験があるなら、それは素晴らしいです。
ぜひ、書き記して下さい。
成功体験・何かを誉められた経験もあるなら、書いておきましょう。
得意科目はなんでしたか?
逆に、苦手な科目はありましたか?
ページ数に制限はありません。
書きたいことがあるだけページを使いましょう。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの時代(ステージ)になるようにして下さい。
その方が後で見返したときにわかりやすいからです。
私の「小学校時代」は、書きたいことが多すぎて、1見開きでは書ききれなかったです。
最初の見開きを見本として載せますね。
○ 中学校時代
次の見開きページには、
「中学校時代」
と、大きめの文字で、左ページの上にタイトルを入れます。
そして、これまでのページと同じように、中学校時代の思い出を書きます。クラブ活動はしていましたか?
習い事は?
好きな先生、影響を受けた先生はいましたか?
あるいは先生以外でも、影響を受けた人物はいましたか?
尊敬する人物はいましたか?
好きな言葉はありましたか?
時間を忘れて夢中になる何かがありましたか?
ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの時代(ステージ)になるようにして下さい。
ここからは、私の見本がありません。
でも、もうやり方は分かりましたよね。
もっとカラフルにしたり、イラスト付きでもいいと思います。
自分なりの方法で書いていって下さいね。
○ 高校時代
次の見開きページには、
「高校時代」
と、大きめの文字で、タイトルを入れます。
そして、これまでのページと同じように、高校時代の思い出を書きます。
感銘を受けた本はありましたか?
映画やTV番組でも構いません。
思い出深いものを書き出しましょう。
そしてどんなふうに感じていたのか? どんな影響を受けたのかを思い出しましょう。
他に、思想や生き方に影響を与えたような体験はありましたか?
もしも高校に行っていなかったり、中退していたのだとしても構いません。
その時のことを、ありのままに書きましょう。
ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの時代(ステージ)になるようにして下さい。
○ 次のステージ
次の見開きページには、あなたの人生における次のステージに関して書きましょう。
大学に行っていたのなら大学での思い出です。
専門学校に行っていたのなら専門学校時代のお話です。
学校に行かず就職したのなら、勤めていた会社での出来事を書き出しましょう。
アルバイトをしていたのなら、アルバイトに関する内容でも構いません。
無職だったのなら、それでも、全く問題ありません。
あなたの人生のありのままを書きましょう。
その時の思い出深い出来事。
その頃考えていたこと。
出会いと別れ。
そうした思い出をステージごとに分けて見開きに書いていって下さい。
転職したのなら、会社ごとに分けましょう。
結婚したのなら、結婚してからの見開きを作りましょう。
子供ができてからの見開きもあっていいでしょう。
長期間海外を旅していたとか、留学していた時期があるなら、その見開きページも作りましょう。
あなたの自分軸は、あなたの過去の経験から作られます。
過去の全てを書き出す作業が、まずは必要なのです。
イラストレーターには全く関係なさそうなことも含めて、とにかく全部書き出してみましょう。
ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの時代(ステージ)になるようにして下さい。
2)次に、項目ごとに書き出してみよう
次に、これまでに書き出した過去を参考にしながら 自分の魂の奥深くを旅して、次の12項目ごとに分けて、見開きで書いていきます。
過去に遡って書いたことを、項目ごとに分けて整理する感じです。
① 好きなこと・得意なこと・趣味
過去の探究が終わった後の4つの武器発見ノートの見開きページ左上に、
「好きなこと・得意なこと・趣味」
と、大きめの文字で、タイトルを入れましょう。
そして、5つの武器発見ノートで過去を振り返ったページを読み返し、各年代、ステージごとに、好きだったこと、得意だったこと、趣味などを書き出します。
大人になって本当にやりたと思う志の元は、「子供の頃夢中になっていた何か」の中に見つかることが多いです。
改めて時間をかけて過去を振り返り、書き出してみるといいでしょう。
我を忘れるほど夢中になったことは、ありましたか?
私の場合なら、「小説を読むこと」「小説を書くこと」「漫画を読むこと」「漫画を描くこと」「手品」「格闘技」「理論物理学」「宇宙」「SF」「ファンタジー」「ミステリー」「オカルト」「アート」などが大好きです。
イラストレーションとは関係なさそうなことも多いですが、とにかく書き出します。
小学生の頃の私は、手品師になりたかったです。
「お楽しみ会」では、決まって手品を披露していました。
そんな私に転機が訪れたのは、小学校4年の時です。
学級文庫にあった『怪人二十面相』を、何気なく借りて家に持ち帰ったのです。
帰宅後読み始めた私は、我を忘れるほど熱中して、その日のうちに読み終わっていました。
その時の衝撃は今も忘れられません。
「世の中にはこんなに面白いものがあったのか!」という驚きと興奮で夜も寝付けなかったほどです。
以来、小説にはまっていきます。
ポプラ社の江戸川乱歩全集に始まり、ルパン、ホームズなどのミステリー小説を片っ端から読み尽くしていきました。
物語世界に没入することが、楽しくて、楽しくて仕方がなかったのです。
あなたもそんな体験を書き出してみて下さい。
絵に関することでもいいですし、イラストレーションとは全く無関係なものでもいいでしょう。
5つの武器を作る上で役に立つかどうかは考えず、とにかく無心で書き出してみましょう。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
② イラストレーターを目指す理由
次の見開きページに書き記すべきは、「イラストレーターを目指す理由」です。
見開きページの左上に、このタイトルを入れて下さい。
あなたはなぜイラストレーターを目指しているのでしょう?
5つの武器発見ノートで、自身の過去を読み返し、イラストレーターの目標・志を考えてみましょう。
どんなきっかけでイラストレーターを目指すようになりましたか?
イラストレーターとしての目標はなんですか?
私は、グラフィックデザイナーになるつもりで入学した大阪デザイナー専門学校で、授業の課題として描いたイラストレーションをベタ褒めされたことがきっかけです。
その時から、イラストレーターを目指すようになりました。
それまで、「イラストレーターになろう」なんて考えたこともありませんでした。
しかし、何人もの先生に尋常で無いほどに誉められて、すっかりその気になってしまいました。
ちょうどその頃、日比野克彦さんや湯村輝彦さんを知り、衝撃を受けたことも大きいです。
いつしか、「イラストレーターになりたい」という熱い思いが、誰も止めようがないほどに、燃え上がっていったのです。
熱い思いはありましたがーー
「なんのためにイラストレーターを目指しているのか」ということは、自分でもわかっていませんでした。
熱い想いに突き動かされて、一人上京し、さまざまなデザイン事務所や出版社に営業しました。
でも、なかなか食べていけるようになりませんでした。
仕事欲しさに、闇雲に営業に回りましたが、ほとんど仕事につながることはなく、疲れ果ててしまいました。
この頃の私は、かつて小説が大好きだったことをすっかり忘れていたのです。
そして、ひたすらーー
食べるためのお金欲しさに努力を重ねていました。
この考えが、仕事の少ない原因だとは全く気がついていませんでした。
広告代理店や広告系のデザイナーさんにもずいぶん営業しました。
普段読むこともないような雑誌編集部にも、片っ端から電話をしまくり、アポをとっていました。
今思えばおかしな話ですがーー
文芸誌には一度も営業したことがありませんでした。
「小説が大好きで、かつての自分は小説を読む際にカバーイラストレーションや挿絵に心躍らせた」ということをすっかり忘れて、生活費を稼ぐことで頭がいっぱいだったのです。
そんなある日、『小説新潮』から挿絵の依頼がきます。
重松清さんの短編の挿絵でした。
重松清さんは大好きで、何冊か読んでいました。
だから、飛び上がるほどに嬉しかったです。
その小説のゲラを読む時の興奮や夢中で挿絵を描いた時のことは今でも鮮明に覚えています。
そしてその挿絵が載った雑誌が書店に並んだ時の嬉しさ。
「読者が楽しんでくれるだろうか?」と、ドキドキとワクワクが入り混じった気持ちでその掲載号を書店を何件も回っては立ち読みしていました。
幸いその仕事の評判が良く、次々と小説挿絵の仕事が舞い込むようになります。
たくさんの小説に関わるようになって、ようやく思い出したのです。
「そうだ! 私は小説が好きだったのだ! 私が味わいたかったのはこれだ! 生活費欲しさに本当に好きなことを見失っていた!」
こうして、ようやく、イラストレーターを目指す理由にたどり着いたのです。
「かつての私が小説のカバーイラストレーションや挿絵に心躍らせたように、今度は、小説の読者に喜んでもらおう! それこそが私の本当にやりたかったことだ!」
生活費のためにイラストレーターを目指すことも、間違っていません。
かつての私もそうだったし、皆さんもそこから始めていいと思います。
でも、それだけだと仕事には繋がりにくくなるのです。
例え話をしましょう。
あなたの街に2軒のラーメン屋があると想像して下さい。
ラーメン屋Aは「とにかく食べていくために金儲けしようとしている必死さが店の雰囲気から感じられたとします。
もう1軒のラーメン屋Bは、「お客さんに喜んどほしい」という店主の気持ちが店の雰囲気から感じられたとします。
あなたが通いたいのはどちらの店ですか?
味も値段も同じだとしても、おそらくは「2軒目のラーメン屋Bに行きたい」と思うのではないでしょうか?
「とにかくお金が欲しくて頑張っている」人は、そうしたオーラが出ているものです。
そうしたオーラを発散している人は、煙たがられます。
あなたも、広告・宣伝・営業が嫌いではないですか?
それはそうした者から発せられる「金儲けがしたい」というオーラを感じ、一歩退きたい気持ちになるからです。
だから、頑張れば頑張るほどにお客さんが逃げていきます。
無駄な努力で苦労ばかりが多くなります。
当然ながら、儲かりません。
イラストレーターも同じなのです。
「自分の金儲けのためだけにイラストレーションの仕事が欲しい」というオーラを発散している人には、あまり仕事を依頼したくなくなるものなのです。
人間はーー
金儲けのために働いている人よりも、何かの大義や志を持ち、世の中のため人のために行動している人に共感する生き物です。
あなたもイラストレーターとして何を目指しているのかを深掘りしてみて下さい。
当然、生活費も必要だとは思います。
でもきっと、「ただお金儲けしたい」だけではないはずです。
誰かに喜んで欲しくてイラストレーションを描いているのではないですか?
何かの役に立ちたいのではないですか?
世の中にあって、あなたのイラストレーションが果たす役割はなんなのでしょう?
そういったことを、過去を振り返りつつ、考えてみましょう。
イラストレーターを目指す理由が明確になった時、あなたの自分軸が、浮かび上がってくるはずです。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
③ 人生の目標
イラストレーターとしてだけではなく、人間としてあなたが目指すものは何でしょう?
先ほどの「イラストレーターを目指す理由」からさらに1段階上の、「人間としての目標」を書いてください。
多くの人は、自分なりの幸せを目指すと思います。
あなたが目指す幸せとはどういう状態でしょう。
20世紀を代表する心理学者の一人であるマズローは、
「人間が生きる究極の目的は、自己実現だ」と唱えました。
マズローの欲求の五段階説 参考ページ:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E7%90%86%E8%AB%96
『心理学大図鑑』(キャサリン・コーリン 他/著、小須田 建/訳、池田 健/用語監修)から、マズローの思想に関する記述を引用します。
つまりーー
真に充実した人生を送るには、その人だけにフィットした人生の目的を見つけ、その目的を追求することが大事なのです。
あなたが何か満たされない思いを抱きながら人生を送っているのだとしたら、あなたの人生にフィットした真の人生の目的を追求していないからなのかもしれません。
あなたの人生における真の目的はなんなのでしょう。
あなたにとっての自己実現とはなんでしょう?
5つの武器発見ノートに記した自分の過去を読み返し、改めて、じっくりと考えてみて下さい。
もしかすると、「イラストレーターを目指す理由」と重なってくる人もいるかもしれません。
重なったとしても問題ありません。
重なるということは、「それがあなたにとってとてもじゅうようなことなのだ」と思います。
そこにあなたの自分軸の元があるでしょう。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
④ 価値観、人生観
次の見開きには、あなたの「価値観・人生観」を書きましょう。
大切に思っていることはなんですか?
理想のライフスタイルはどんなものですか?
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
⑤ 挫折・失敗
次の見開きには、これまでの人生にあった「挫折・失敗」をまとめましょう。
辛かったこと、苦労したことはありますか?
その経験にはどんな意味があったのでしょう?
そこから学んだことはなんですか?
その経験から誰かの役に立てることはないでしょうか?
よく考えてみましょう。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
⑥ 成功体験
次の見開きには、「成功体験」を書きましょう。
うれしかったこと、誉められたこと、努力が実ったこと。
そんな経験の全てを書き出しましょう。
過去を振り返ったノートが役に立ちはずです。
この「成功体験」は誰かの役に立つでしょうか?
世の中に役立てることはできるでしょうか?
じっくりと考えてみて下さい。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
⑦ 資格・スキル
次の見開きには、「資格やスキル」を書き出します。
看護師の資格があるなら、医療や健康に関する仕事に強いはずです。
保育士の資格があるなら、幼児向けの仕事に強いでしょう。
武道の経験があるなら、武道系の雑誌や武道系の小説挿絵に向いているでしょう。
どんな仕事の経験がありますか?
アルバイトやパートでも構いません。
どんな経験も、イラストレーターとしての肥やしになるはずです。
例えば、営業の経験があるなら、イラストレーターとしての営業もうまくできるはずです。
一見イラストレーターと関係なさそうなことも含め、全て書き出してみましょう。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
⑧ 人生における大事な出来事・珍しい体験
次の見開きには、「人生における大事な出来事・珍しい体験」です。
普通の人は体験したことのない何かがあれば、それも強みになるかもしれません。
あるいは、あなたの価値観・人生観に大きな影響を与えているかもしれません。
世界を一人旅した経験。
イヌイットと暮らした経験。
エベレスト登頂の経験。
東日本大震災の体験。
遺跡発掘の経験。
重い病気や大怪我をしたことがある。
10年以上引きこもっている。
刑務所に入っていたことがある。
などなど。
イラストレーターの仕事に関わってくるのかは、考えなくていいです。
とにかく書き出してみましょう。
珍しい体験はなくとも、あなたにとって重要な出来ことを書き出してください。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
⑨ 影響を受けたもの
次の見開きには、「影響を受けたもの」を書き出しましょう。
「人物」「思想」「本」「映画」「ドラマ」「音楽」「演劇」「アート」
今のあなたは、いろいろなものから影響を受けているはずです。
全て書き出しましょう。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
⑩ イラストレーターとしてやりたい仕事
あなたが「イラストレーターとしてやりたい仕事」はなんですか?
どんな雑誌で仕事をしたいですか?
どの小説家のカバーイラストレーションを描きたいですか?
どの企業の広告をやりたいですか?
パッケージを担当したい商品はありますか?
できるだけ具体的に書き出して下さい。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
⑪ イラストレーションの作風・方向性
あなたの「イラストレーションの作風・方向性」を言葉で表現して下さい。「ファッショナブル」
「元気」
「癒し系」
「重厚」
「レトロ」
などなど。
ぴったりの言葉を探しましょう。
思いついた言葉は全て書き出してみましょう。
タッチが変わってしまったら、もう一度この項目を書き直してみましょう。そして再び「イラ通式・マンダラチャート」に落とし込めばいいです。
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
⑫ 他人から見た自分
「他人から見たあなた」はどんな人でしょう?
自分では気がつかない、良さや強みがあるかもしれません。
家族や友人などの身近な人に、あなたについて尋ねてみましょう。
「どんな雰囲気ですか?」
「どんな性格でしょう?」
「強みはなんでしょう?」
「長所は?」
この項目も、ページ数に制限はありません。
ただし、後で描き足せるように、1見開き程度は空白のまま残しておきましょう。
それと、見開きごとに一つの項目になるようにして下さい。
ここまで書き尽くしたら、
今度は、これらを「イラ通式・マンダラチャート」にしていきます。
それはまた次回の講義でーー