開幕戦&苦手な国立での勝利!

Jリーグは2025シーズンが開幕した。

開幕戦は全体で360,186人が入場し、過去最多であった。
Jリーグが注目されていることがわかる数字である。


私が応援する清水エスパルスは国立デーとして、東京ヴェルディと戦った。

約1年2カ月前のプレーオフ決勝でヴェルディと国立決戦を行った。
この試合は、最後の最後にPKを与え、引き分けとなり、
ヴェルディが昇格し、清水は1年でのJ1復帰ができなかった試合である。

また、エスパルスは、国立で勝てていなく、
2002年の天皇杯(対セレッソ大阪)以来勝利がない。
加えて、エスパルスとヴェルディのJ1での対戦は17年ぶりと
色々なことがある一戦であった。

因縁があり、お互いにオリジナル10ということもあり、
試合前から注目されていた一戦。勝利したのは清水エスパルスであった。

後半アディショナルタイム7分と表示された時は、プレーオフ決勝と
同じ展開になるのではと思った。
エスパルスは前回とは異なり、集中した守備で相手の攻撃を防ぎ、
勝利をすることができた。
最後まで集中しての勝利はチームの成長を感じる。

また、国立での勝利は2002年の天皇杯(対セレッソ大阪)以来であり、
23年ぶりの勝利である。
国立で勝てないとされてきたエスパルスにとっては、
単なる1勝ではなく、選手そしてクラブとしても
国立で勝てる自信となる1勝である。



試合について

試合内容に関しては、昨シーズンからの成果と課題が見られた。

成果

球際の激しさや前線からのプレスは昨シーズンに比べ良くなっている。
特に、後半はギアを上げて、前からボールを奪い、
チャンスシーンを作ることができた。

今のエスパルスはショートカウンターが得意であるため、
継続して、武器にして欲しい。

課題

この試合を観て、攻守ともに課題があるが、
ここでは守備に関して述べていく。

守備に関しては、ヴェルディとの違いがあるため、
お互いの守備を紹介し、課題について述べていく。

下図は、前半のヴェルディとエスパルスの守備の形である。

左:ヴェルディの守備 右:エスパルスの守備

ヴェルディの守備

ヴェルディは基本的に守備時は5-4-1であり、
ハイラインコンパクトな守備を意識していた。

コンパクトな守備であるため、相手にスペースを与えなかった。
また、ハイラインかつラインを細かく動かしていたため、
背後へのロングボールを処理することができていた。

そのため、清水は攻撃する術がなく、苦戦をしていた。

後半は、得点を取りに行くため、前からプレスをかけていたため、
コンパクトな守備ではなくなっていた。
この守備意識があるため、昨シーズン6位という成績であったと分かった。


エスパルスの守備

一方、エスパルスは前からのプレスを意識しており、
全体的に選手を配置していた。

前からボールを奪いに行くため、各ラインで間が空いてしまう
ボールを奪うことができればショートカウンターでチャンスを作ることが
できるが、ライン間にボールを通されてしまうとピンチになる。

ハイプレスそして、球際では激しくする守備であるため、
このような形(上図)になるのは仕方がないが、
アスリート能力が高くなければ対応ができず、個の能力が重要となる。

サッカーの基本は守備であり、今シーズンは最低でもJ1残留と考えると、
失点を少なくし、負けを引き分けにしたい。

そのためには、個の能力に頼るのではなく、
チームとして守ることを意識したい。

後半、アフメドフが投入された後、5バックにした(下図)。

後半エスパルスの守備(選手は前半と同じ)

5バックにしたことにより、スペースを消すことができた

ヴェルディは2トップ2シャドーで攻撃的となったが、
スペースがないため、攻撃を完結することができなかった。

後半、ヴェルディにチャンスをほとんど作らせず、完封勝利できた。
後半のような守備を継続することと、
コンパクトな守備を意識していきたい。



日本ではスタートダッシュを重要としている。
そのため、開幕での勝利や、序盤での勝ち点は重要になる。
開幕での勝利はすることができた。

今後は、前半戦である程度勝ち点を獲得すること。
そして、後半戦から調子を上げることが重要になる。
昨シーズンの町田やヴェルディのように良い順位を取るためにも
これらのことを意識したい。

課題に関しても、これから試合を重ねて解決すると思う。

まずは次節のホーム開幕戦で勝利し、2連勝すること。
そして、早めに勝ち点を積み重ね、
最終節の前には残留を決めることが重要である。



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モリリン
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