貴醸酒を初めて醸造した酒造榎酒造と共に詰める夢と希望の樽熟成。
広島駅からJR呉線に乗って海岸線を走る電車に揺られる事30分。かつて日本中世の瀬戸内海で活動した村上水軍(海賊)が根城にし、その後帝国海軍、現在では海上自衛隊の拠点となる呉市につく。
てつのくじらとよばれる潜水艦をこんなにも多く目に入れる事もないだろうと思えるほどにたくさんの潜水艦や護衛艦がいる風景は圧巻。鉄鋼の街として栄えた風景は街の至る所で感じることができる。
呉駅に着き今回、お話を聞く榎酒造の榎社長にお迎え頂く。腰の低い方で笑顔が印象的な方だなぁと第一印象で感じた。
車で蔵に向かう途中に、呉市の風景を撮影したいというと、海上自衛隊呉地方総監部、かつて平清盛公が山に登り西に沈みかけている太陽に向かって金の扇をかざしながら対応を呼び戻し、その日のうちに完成させた音戸の瀬戸を見渡せる高鳥台展望台、音戸大橋をみて、どこか懐かしい日本の風景にシャッターをきる。
いざ蔵に到着、時計の針は正午を過ぎた頃で、お昼行きましょうと目的地まで歩いて向かう。
途中写真館に掲載された音戸の昔の風景は、渡船で人を渡した風景や天皇陛下が訪れた様子などが切り取られ、初めてきたのにも関わらず懐かしさを感じてしまった。
お昼に選んで頂いたのは、地元の方々もよく来ると言われている広島焼きのお好み焼きしんちゃん。
お母さんが一人で切り盛りしており、衝撃のお好み焼きそば肉玉シングル500円。
近くの高校生達も食べに来るのでなかなか値上げできないと言ってたが、それにしても安い。。。東京にいると最低でも豚玉1000円位する感覚だったので、驚きすぎて思わず話しかけてしまった。よくテレビなどで見かける焼いている鉄板に向かって食べるシステムで本当にこれってあるのかと驚く。
そして信じられない位のボリュームと美味しい味わい。
なんでこんなに美味しいんだと聞くとお母さんは、そばを地元の少し高いのを使っていて、これが原価が高いけれどもこれじゃないとだめだと話していた。
地元の人が、入ってきてはさっと食べ、入ってきては持ち帰りを頼み、もう少しすると高校生がやってくる。
「私は毎朝必ず10000歩歩くのよ」
と言っていたお母さんにいつまでも元気でいてほしい。
お腹も膨れ、榎社長とも貴醸酒について、これまでの榎酒造の成り立ちを聞いた上で蔵に戻る。
社長のお姉さんがここで登場するわけですが、まぁ雰囲気のいい元気な方でとても好感が持てる。
早速蔵の中を榎社長にご案内頂くわけですが、
。1899年創業。「華鳩」の酒銘は、蔵が建つ「鳩岡」の地名に由来することと、昔の国語の教科書の最初の文章が、「ハナ、ハト、マメ、マス、...」だったことから、誰でも知っている「はなはと」としたと言われてるとか。
榎社長のお父様は相当なチャレンジ精神が旺盛な方だったようで、当時、清酒の価格はワインに比べて安く、国賓を招いた晩餐会では、乾杯の酒としてフランス産のワインやシャンパンが使われていました。そこで、「このような場面にふさわしい高級な日本酒を造ろう」というコンセプトのもと開発されたのが、水の代わりに清酒を使って仕込む製法【貴醸酒】です。
戦前は全国品評会で名誉賞、全国新酒鑑評会でも金賞の常連であり、IWCsake部門古酒の部ではトロフィー受賞の常連であり、2010年にはチャンピオン。今年もトロフィー獲得。
古酒とは又違った榎酒造の貴醸酒の味わいは深く、そして音戸の情景までも映し出すような旨味を引き出す。
100年を超える酒造の風景はレトロでありつつも、最新機器の投資も行っており、華鳩の味わいの本質を知ることになる。
今回、SAKEクラファンでチャレンジするのは、
この世界に評価された華鳩の貴醸酒を3つの樽に入れて10ヶ月熟成するという初めての試み。
「マデイラワイン樽」
ポルトガルのポートワインやスペインのシェリーとともに世界三大酒精強化ワインのひとつで、マデイラ島で作られている。イチジク、ナツメヤシ、柑橘類の豊かな風味や夏のチェリーといったジューシーなフルーツ風味、季節の果物を含む多彩な風味が得られる。
「シェリー樽」
スペイン・アンダルシア地方のヘレス(英語でシェリー)周辺で作られている。豊かな香りや独特のコク、甘みが楽しめるのが特徴。レーズン、イチジク、デーツなどのドライフルーツ、蜂蜜やジャム、コーヒーやダークチョコレートなどの香りが期待できる。
「バーボン樽」
アメリカで作られるとうもろこしを主原料としたウイスキー。バーボン由来の強力なバニラ香やはちみつの甘みと香り、バナナ、ナッツなどのフレーバーを感じることができ、樽そのものの個性が穏やかなので、スムースでクセがなく、原酒の個性が活きる。
2023年12月中〜2024年10月中までじっくり熟成して、樽に夢と期待を詰める。
2023.10.30(月) プロジェクト募集開始
2023.11.17(金) プロジェクト募集締切
2023.11.20(月)〜 原酒発送(※オーナープラン20,000円プラン以上)
2023.11.25(土) 19:00-21:00 オンラインチーム会議
2023.12 予定 樽熟成開始
2024.10 予定 樽解禁(瓶詰め)
2024.11.25(月)〜 樽熟成酒発送開始
2024.12.1(日) 一般販売開始
2025.1.31(金) プロジェクト終了
榎社長が語ってくれた呉市音戸の想いと貴醸酒の未来。
人柄と味わいはリンクする。
この機会に是非夢を詰めましょう。
それでは皆様
酔い夜を♪
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