思い出の味
こんばんは、森理恵です。
目白で優しい気持ちになる麹たっぷりの美味しいお味噌を作っています。
今日もお立ち寄りくださりありがとうございます。
朝夕は寒さを感じるようになり、温かいものが欲しくなる今日この頃。
少し前に作った甘酒をストックしておこうと思い、もう一度作りました。
炊飯器の保温機能を使って出来上がりを待つお手軽さは本当に楽チン。
甘酒の記事はコチラ↓
多めに作ったので、実家に行くついでに母に少しおすそ分けを持参することにしました。
2倍に薄めて飲むのにちょうど良いくらいの量を持っていきました。
「甘酒作ったから味見してもらおうと思って・・・」と渡すとすぐにタッパーを開けてクンクン。
「わー懐かしい、この匂い!」とスプーンで食べ始めるではないですか。
一口のつもりだったのが、そのままパクパク。
2倍に薄めることもなく、嬉しそうに一気に食べてしまいました。
結構甘いのに・・・と少し驚きましたが、母が子供の頃にこっそり食べた甘酒と同じ匂いと味がすると。
ばあやん(私のひいおばあちゃん)が手に入れた麹で甘酒を作り、こたつの中で温めていたそうです。
子供ながらにそれを見ていて、誰もいない隙にこっそり食べていたらしいです。
初めて聞いた話、恐らく70年くらい前のことではないかと思います。
今のように砂糖やお菓子がいつでも簡単に手に入るような時代ではなく、
さらに母の郷は徳島の山間の中で、町に出るのも物を手に入れるのも容易ではなかったはず。
どうやって麹を手に入れていたんだろう、ばあやんの作った味を私も味見してみたかったなぁ、母の話を聞きながらそんな事を考えていました。
私はばあやんに会ったことはなく写真でしか見たことはないけれど、何だか繋がっている気がして嬉しくなります。
米麹の甘酒で思いがけない話を聞くことができました。
匂いや味はその時の記憶にしっかり繋がっていますね。
今度甘酒を作るときは、きっと ばあやんを思い出すのではないかと思います。