【投資】99%の人が陥りやすい最も共通的な10個の落とし穴(グランビルの投資法則より)
あっという間に、5月のゴールデンウィークも終わり間近、
まもなく日本の相場も再開します。
どうなるかを正確に予想することは難しいですが、そんな中でこのnoteではテクニカル分析をたくさん紹介しています。
今日紹介するのは、「グランビルの投資法則」です。
グランビルの法則は、アメリカの金融作家、JEグランビルが開発した投資法則です。今日はその中で彼の相場に対する考え方として、99%の人が陥りやすい最も共通的な10個の落とし穴とそれに対する私の一言コメントを紹介したいと思います。
◇今日のPodcastとYoutube
今日の記事について、音声でも配信しています。
◇1、相場の語っていることの代わりに、他人の言うことに耳を傾ける
株価の変動は、多くの要因やニュースをもとに需給(売りと買いのバランス)の変化によって起こります。
その中で何が相場を動かしているかを全て正確に見抜くことは不可能です。
ですが、その全てを織り込んでいる株価の動き直接相場に聞くことが一番大切だと語っています。
ですが多くの投資家が、それっぽいことを語っている他人の言うことに耳を傾けてしまう。
その根拠を理解できるのであれば参考にしていいですが、あくまでも自分で相場を見て判断できるようになっていくことが大切ではないでしょうか?
◇2、耳寄りなニュースで株式を買うこと
私達が耳寄りなニュースを見るときには、すでに多くの投資家が仕込んだあとである可能性が高い。
私自身もニュースで飛びつき買いして、良い思いをした経験はありません。
耳寄りなニュースがであとにはすでに高値づかみとなり、その後には株価が乱高下してしまいます。そして自分が売ったタイミングから急騰となるような動きがよくよく見られます。
売ったあとに株価が上がるときほど悔しいときはありません。
◇3、空売り株数の減少している株式を買うこと
空売りが減少するということは、
売りが少なくなっていると判断することは可能ですが、逆に信用買いが増えているということは決済時に売り圧力が増しているということ。
しかも、それ以上に大切な要因はたくさんあります。
空売りの減少だけで買いを判断することは危険であると言えます。
◇4、天井値と大底値を当て推量すること
誰だって簡単に天井や大底を当てることは簡単にはできません。
世の中を見渡すと、天井や大底を当てようとしていることを商売としているプロと呼ばれる人いますが、当たらなくても責任をとってはもらえません。
かの有名な投資家、ウォーレンバフェットがリーマン・ショック時に株を大量に購入したときにこのようなセリフを残しています。
「大底の価格はわからないが、安いということはわかっている」
天井や大底は、バフェットにもわからないのです。
その価格を考えることにあまり意味はないのではないでしょうか?
◇5、個人的な推測に基づいて、強気に与し続けること
自信過剰となり、こだわり続けると相場の世界では、大きな損失に繋がるケースが多く見受けられます。
大切なことはリスク管理であり、早めの損切りです。
誰だって間違えてしまうことはあります。そのときに早く失敗を認められるか?これが難しいですが、成功する投資家の多くが損切りが早いという共通点を持っています。
資金を残せば、いつだって相場で生き残ることができますが、多くの投資家が強気に下がったところで買い増しをする「ナンピン買い」を続け、いつの間にか投資金額に対する含み損がましていき、抜け出せなくなって、退場をするはめになりました。
◇6、不本意な取引をすること
相場は意地悪です。
自分の取引をルールを決めずに取引をすれば、買っては下がり、売ったら上がるを繰り返す。そんな動きになっているようにしか見えないでしょう。
そんな不本意な取引を避けるために、根拠を重ね、確率的に期待値がプラスになる自分の取引ルールをきちんと作りましょう。
そして、そのルールに一貫して従うことで、不本意な取引を避けることが可能ではないでしょうか?
◇7、技術的な指標を無視すること
テクニカルアナリストの資格取得の際に勉強して思ったことは、
現在存在する多くのテクニカル指標は、開発されてから今日までの間、何度も何度も検証が行われ、且つ多くの投資家が活用した上で、今でも有効であるという検証がされている指標であるということです。
こういった技術的な指標を無視することは、過去の知見を捨てていることにほかならないと考えます。
使えるものだけで結構です。正しく指標を活用していくことが大切ではないでしょうか?
◇8、市場に長居しすぎること
相場の方向性は、あっという間に変化します。
特に、「コツコツドカン」という言葉あるように、じわじわと上がってきた株価は、あっという間に下落してしまいます。
上がっている期間は、
もっと上がるのではないか?と楽観的な気持ちになりがちです。
もちろん上昇をなるべく多く享受することが投資家にとってとても大切なポイントではありますが、きちんと売りの基準を決めておくことで、急落時にも慌てて対応しなくても良くなるのではないでしょうか?
◇9、配当の重要性にとらわれて、目が利かなくなること
配当金の源泉は業績です。
一生続くわけではありません。決して保証されたものではありません。
加えて、株価下落局面は、配当利回りの上昇局面となります。
ですが、株価下落局面は、業績の減少も懸念されているタイミングです。
もしも、配当の源泉である業績が悪化するのであれば、最悪配当金を減らしたり、無くしたりする可能性もあるでしょう。
配当だけを投資対象の選定とするのは危険ではないでしょうか?
◇10、基本的な指標にこだわりすぎること
指標を活用することも大切ですが、優秀なテクニカル指標も100%ではないということも頭に入れておいたほうがよいでしょう。
どんなに優秀なテクニカル指標だとしても、70〜80%程度、そして短期間にすればするほどダマシが存在するものです。
だからこそ、リスク管理が必須なのです。
損切りを小さく、利益を大きくしていくために、
指標を活用し、期待値の高い取引ルールに従い続けていくことが何よりも大切です。
◇まとめ
ということで、今日は、グランビルの法則より、
99%の人が陥りやすい最も共通的な10個の落とし穴を紹介しました。
なんだか、耳が痛いという方も多かったのではないでしょうか?
私自身一番大切だと感じることは、
・正の期待値を持った取引ルールを決め、
・その取引ルールを一貫して実行し、
・リスク管理を特に意識すること
です。
その上で、使える指標をいくつも重ね合わせて学んでいくことがとても大切です。
明日は、このグランビルの法則の売買ポイントについての解説をしていきたいと考えています。
明日もお楽しみに!
◇最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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