優しい幽霊

本当の怖い話って
こわすぎて
話すのも躊躇する

ので詳しくはかかないけど

たぶん優しい幽霊の話

ぴちぴちの高校生の夏
自転車通勤で
勢いつけても どうしても登れない
10メータくらいの坂があって

結構急勾配なのよね

誰もいないことを確認して
今日も登れるかチャレンジ!
勢いつけて登って

最後のひと漕ぎで いけた!!
今日はむりぃ(;*Д*)!!
とか 自分の体力のバロメーターにしてた

ある日
坂道の周辺で事件(みなまでは言わまい)があったと聞いたから
ぴちぴちの女子高生なわたしは
びびって迂回ルートで通学してた

頃合経って
やっぱり近道で帰りたい
ぴちぴちのわたしは
坂道チャレンジをその日してしまった


チャリチャリチャリ~
こぎこぎ……
くっ 登れるかっ


その時!!(´°д°`)

上がりきったあたりで
ぐんっ
て だれかが背中を押してくれた……
車輪がスーッとすすむ

ん?
手のひらの感触が
あった
でもひんやり冷たい……

えっ? だれか押してくれたの?

振り返るけど誰もいないよ


(; ´⊙Д⊙)ゾワッ

登りきった私は
なんだか怖いような
ありがたいような?
いややっぱり怖いわと
感情と理性が高速回転して

今までにないくらいのスピードで家に帰った 🚴💨
競輪選手になれるかくらいの
勢いで

(;´Д`)ハアハア

汗びっしょり
さっきのなんだったんだろ…
暑いのに ひんやりする

部屋に行って制服を脱ぐと

制服の背中に……

みどりの でっかい手形が ついてた

(´ºдº:;`):ヒェッ



そういえばの事件の事を思い出した。 まだ浮かばれてないのかな
わたしが坂道チャレンジしてるの
どうしても手伝いたかったのかな

でも怖いよ

「優しさは罪」


速攻で制服 洗濯したら
みどりは消えました


ほなまた……

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