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その102〜「リモートワークは生産性が低く、人間関係も希薄にな」「なりません」〜

「出社するのって意味ある?」

VS

「出社した方が結果的に効率良いでしょ」

立場や状況が違うとそれぞれ感じるメリットデメリットが違うので、こんな対立構造になりやすいですね。

「出社と在宅ってどっちの方が生産性高いの?」

「対面でのコミュニケーションって意味あるの?」

「本当にちゃんと仕事してるかどうやって管理するの?」

そのあたり実際どうなんでしょうか?

ということを調査した論文がありますので本日はそれをご紹介します。

タイトルは、
在宅勤務はむしろ従業員同士の絆を強くする

バーチャルな交流がもたらす好影響

です!
もう結論言っちゃってますね笑

それでは早速みてみましょう!



論文の要約

リモートワークは対面コミュニケーションと比較して質が劣るとの意見が多い一方、研究ではリモートワークの特性がむしろ人間関係にプラスに働く側面も示されています。
例えば、ビデオ会議では同僚の仕事外の側面が自然と共有され、信頼感や親密さが向上することが確認されています。

また、出社勤務を戦略的に計画する際には、タスクに最適な環境や交流形式を考慮し、リモートの利点を最大限に活かすべきです。
対面とリモートの「マジック」を組み合わせることで、従業員の満足度と生産性を高められます。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/11214より抜粋して改編

実感としては、「人間関係構築においてリモートは対面に劣る」と考えている人が多いようですが、
研究の結果としては、親密さや信頼感の醸成につながっているようですね。

そして、生産性の部分においても特に出社時と大差はないようです。

リモートワークについては生産性の部分でメリットが語られることが多いですが、
相手の生活感が感じられたり、
異なる一面を見ることができたりと、
ある種プライベートに近づくことで
今まで「飲みニケーション」などでやっていたような普段知らなかった一面を垣間見ることができるのではないかと思います。

そうすると距離感がグッと縮まるのではないかと。


ただ一方で、この論文では対面のよさも語られています。

ブレインストーミングなどは、
その場の雰囲気や活気を感じることで議論が進んでいくこともあり、対面の方が効果的とされています。

〜曜日は出社、のように曜日で決めるのでなく、必要に応じて出社の日を決める、という手法を取り入れてもいいかもしれませんね。

そうすると、スタッフも出社する上での気持ちを作りやすいのではないかと思います。

家庭でのリモートワークの向き合い方

小さいお子さんがいるうちは、

「リモートワークなんて全然ワークにならない!!」

そう思われることもあるはずです。

作業に集中できなかったり、
リモート会議に映り込んでしまったり、
会議中に騒がれたり。

子供たちもやはりパパ、ママが仕事していて、自分に構ってくれないと、
「構ってアピール」をするんですよね。

まぁ、頭では理解していても、仕事にならないのは困る…

そんな時は、この論文に書いてあることを思い出してほしいんです。

実際、そういったお子さんの様子やそれに対応するあなたの様子をほかのメンバーが観れることによって、
チームの関係性が良くなるんですよね。

会議が中断してしまったり、集中することができなかったりすることを
気にしてしまうことが多いと思いますが、
他人からすると、むしろ微笑ましく映るんです。

チーム内である程度、そういった状況を理解し、許容し、時にはフォローすることを前提においておくことで、
リモートワーク時のそういったトラブルも受け入れられるようになるのではないでしょうか?

また、お子さんも仕事をしているママ、パパの姿を見ることはとてもいい経験、思い出になるはずです。

リモートワークによって生産性が落ちない、ということが調査で示されていますので、
後ろめたい気持ちを持たずに、リモートワークをしていきましょう!

まとめ

本日は「リモートワークの生産性や職場に及ぼす効果」をテーマにした論文をご紹介しました。

リモートワークが及ぼす影響、もたらす効果についてしっかりデータでとらえると、
効率的で、より信頼関係を深める働き方ができる可能性が高いことがわかります。

職場の管理者の方も、しっかりとリモートワークと出社をうまく組み合わせ、より良い職場環境を作っていきましょう。

それではまた次回。

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