その64〜本当は、女性リーダーの方がピンチに動じない〜
※忙しい人向け、この記事の要約です。
「男は論理で、女は感情で動く」
みたいな説は昔から言われていたりしますよね。
多くの人がそうやって言っているのを見たり聞いたりすると、
そうなのかも、と思ってしまいがちですが、実際どうなんでしょうか?
しかも、そういった根拠のない説によって、
「感情で動く女性に責任ある仕事は任せられない」
とか言っている人も世の中にはまだいるかもしれませんね。
しかし、そういった説は「間違いである」と結論付けている論文がありますので、本日はそちらを紹介したいと思います。
タイトルは、
「「女性は感情的すぎて有能なリーダーになれない」は誤ったステレオタイプである
研究で示された男女の行動傾向」
です。
それでは早速見てみましょう!
論文の要約
女性は、そのリーダーシップの取り方の特徴として、他者の「感情面」に配慮することができ、かつ感情に左右されない、ということが分かっているようです。
「感情的に行動する」を「感情に任せて衝動的に行動する」と読み違えている人が多いのかもしれないですね。
他者の感情面に配慮できる人の方が出世していく、とか、
リーダーとしての資質として、感情に寄り添うことができることがあげられていたりとか、
女性リーダーの得意な部分がフォーカスされるようになってきています。
どちらかというと、男性の方が部下に対する問題行動が増えてしまっているということも調査結果としてわかっているようで、
自分自身も注意しなければならないと痛感しました。
今、日本の母親として多くの管理者は男性です。
ということは、「男性目線でリーダーの資質を評価している」というようにも言えますね。
この調査結果は、
これから管理職、リーダーとしての立場を目指す女性・男性はもちろんのこと、
将来のリーダーを育成する立場にある企業のトップも理解しなければならないことです。
ジェンダーバイアスを取り除き、ピンチの時の行動を適切に評価することが必要ですよね。
家庭に置き換えて考えると…
母親として、子ども達という「若手」に寄り添う姿は、まさに職場で言う頼れるリーダーだと言えます。
一方、男性も父親となって角が取れて、より後輩から頼られやすくなった、という場合もあるでしょう。
今回紹介した論文は、男女のリーダーを分析するという、性別で分けるような手法を取っていますが、
もしかすると、単純に、「他者に寄り添える資質を持っているかどうか」が重要なのかもしれません。
自分のことしか考えられない時には、不測の事態に対して過剰に反応してしまうこともありますが、
「自分がしっかりしないと!」
と思えることで、冷静になれる部分もあります。
緊張・興奮・不安を感じると、一気に視野が狭くなり、自身のことのみ考えてしまいがちですが、
そこで、他者のことも考えられるような度量を持つことで、ピンチも冷静に乗り越えられるのだと思います。
育児は、不測の事態・ピンチの連続です。
しかし、自分が何とかしなければ、事態を収拾できません。
ピンチの乗り越え方を学習する、良い実戦経験だと考え、積極的に育児を行うことができるといいですね!
まとめ
本日は、「女性リーダーに対する偏見」をテーマにした論文をご紹介しました。
実は、「家庭をうまく回すこと」がリーダーシップのトレーニングとして有用である可能性についても書いています。
定時上がりで、なかなか仕事のスキルが身についていないんじゃないか、と気にされるワーママ、ワーパパは多いと思いますが、
そんな普段の生活自体が、仕事のスキル向上につながっていると自信を持ってください!
家事や育児を行うことが仕事のスキルアップにつながる、ということを、
これからも情報発信していきたいと思います。
よければこれからも見てやってください。
それではまた次回。
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