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「野田焼き」との出会い


■ 店長日記  2005.09.11

「野田焼き」という焼き物の名前はどこかで聞いたことあったし、
確かどこかのお店で見かけたような....。

しかし、どこで見かけたのか、どんな焼き物のだったのか?

はっきりとした記憶がありませんでした。

2日前の金曜日、ということは9日ですね。

久慈工芸館のスタッフさんが、この日は6名様でご来店して下さ
いました。

週末で少しバタバタしていましたが、丁度お料理を運んだタイミ
ングで、「野田焼き」の泉田さんを紹介して下さいました。

泉田さんはとてもハンサムで穏やかな印象。

忙しかったのであまりお話はできませんでしたが、うちの器にも
少し興味を持っていただいたような感じでした。

「野田焼き」かー。

どんなんだったけなー?

今日は泉田さんにもお会いしたかったし、「野田焼き」がどんな
焼き物かを確認すべく、お誘いいただいていた作陶展に足を運
んで参りました。

作陶展はカワトク・キューブ2の1階。かわとく工藝館で行われ
ていました。

会場に入るとまずは中央に置かれた、モダンアート的な焼き物
のオブジェが圧倒的な存在感で目に飛び込んできました。

スゴイ!

こんなにかっこいい土物オブジェは、正直言って初めて見まし
た。

自分にとってとても衝撃的な空間でした。

ふと見渡すと、展示されている作品はどれも魅力的なものばか
り。

私は順々に作品を拝見させて頂きました。

基本的に私は柄物の器より、どちらかと言うとシンプルで落着い
た感じのものの方が好きで、さらに言うと土の力強さ、そしてぬく
もり、そんなものを感じさせてくれる器が大好きであります。

今回展示されていた器の数々は、まさに私好みの器ばかりでし
た。

こんなにも自分の好みにあった器が、こんな身近に存在していた
とは。

嬉しさのあまり、鳥肌が立つほどでした。

一つ一つの器を拝見させて頂いていると、ご自分の作品を新たに
いくつか持ち込み、泉田さんが会場に入ってきました。

「こんにちは、黒ヂョカの久保田です」

そう声をかけると、泉田さんはすぐに気づいて下さいました。

「いやー、本当に来てくれたんですね」(笑)

こころよく迎えてくださったので私もとても嬉しかったし、こんなに
素晴らしい作品をお作りになった方が目の前にいると思うと、な
んだか有名なタレントさんにでも会っている様な、そんな気分でし
た。

今日は小久慈焼きについで、新たに素晴らしい焼き物を発見しま
した。

私は食材もそうですが、器もできるだけ岩手のものにこだわって
お料理をお出しして行きたいと考えております。

私はサラリーマン時代、全国を出張していた関係でいろいろな器
を見てきたつもりですが、こんなにも自分好みの器が岩手に二つ
も存在するなんて。

焼き物好きの私としては、本当に嬉しいかぎりであります。

この日は端から端まで購入して帰りたかったぐらいですが、とりあ
えず今回は酒器とお皿を購入させていただきました。

今は「のど自慢」命になっちゃってますので、野田村まで行くことが
出来ませんが、「のど自慢」が終わったら是非一度「のだ窯」におじ
ゃましてみたいと思います。

ん~、楽しみだなー。(笑)

それから泉田さんに教えて頂いた、野田焼きをメインに使っている
という八戸のお店「つなやす」さんにも是非行かせて頂きたいと思っ
ております。

泉田さんのお話ですと、1週間ぐらい前から予約しないと入れない
という、人気店。

ますます楽しみです。

良い器とよい料理。そして良いお酒。

新しい料理長の盛り付けはとてもいいし、いい器にも出会うこと
が出来たし、これからの「黒ヂョカ」が本当に楽しみになってきま
した。

一つ一つ積み上げて、本当にいいお店を実現させたいと思います。


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