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MacでIACドライバーを使用する: Cubase 14とAbleton Live 11におけるMIDI連携

結論

以前は、Rewireという、DAWを連携させる便利な機能がありましたが、過去のものとなってしまいました。DAW間でMIDI信号を送受信するには、IACドライバーを使用してCubaseからLiveにMIDIを送りましょう。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/audio-midi-setup/ams1013/mac

IACドライバー

Cubase 14

Cubase 14でモジュレーターが搭載されました。ただし、インストゥルメントトラックでは使用できますが、MIDIトラックに使用できません。すなわち、外部ハードウェアシンセをCubaseのモジュレーターで変調することができません。

Cubase 14に新搭載のモジュレーター

Live 11

これに対し、Ableton Liveには様々なMIDIプラグインが用意、配布されています。例えば、自分はMoogのMinitaurというベースシンセサイザーがお気に入りなのですが、実機のノブだけでは、MinitaurのFilterのCutoffを変調するLFOの速度をエンベロープによって変調する(つまり、音を長く伸ばすと音質のトレモロ効果がだんだん速くなったりします)ことができません。

Moog Minitaur

ハードウェアシンセサイザーによっては、これを実機のノブ設定によって実現可能ですが、Minitaur自体ではできません。こんなとき、LiveのMIDIプラグインがとても便利です。

Minitaurトラックに挿入しているMIDIプラグイン

ただ、普段、Cubaseを使用することが多く、どうにかしてCubaseのMIDIトラックのデータでこの効果を得られないか模索していました。Blue Cat's Remote Controlというものを導入すると、とりあえずモジュレーターを外部ハードウェアに適用することができるようですが、CubaseにはMIDIエンベロープのモジュレーターがないという現実に直面しました・・・

結局のところ、IACドライバーを有効にし、これを介してCubaseからLiveにMIDIデータを送り、LiveのMIDIインサートプラグインを使用して外部ハードウェアを鳴らし、Cubaseでそのオーディオをキャプチャーすることに成功しました。

Cubaseの設定
Liveの設定

まだ試していませんが、IACドライバを介した同期設定を行うことにより、CubaseとLiveをシンクさせ、BlacklHoleというループバックドライバを使用して、LiveのオーディオをCubaseに取り込むことができるのではないかと思います。

Cubase 15?

バージョン15では、CubaseがLiveっぽいUIを備えるという噂がありますが、おそらくまだまだ、それぞれにしかない良さがあるでしょう。片方だけで満足できるようになるのはまだ先のことと思われます。

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