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ジャーナリスト江川紹子さんから学んだこと@富士市民大学

江川紹子さん、オウム真理教の事件のとき、ほぼ毎日のようにテレビに出て解説してたな。とっても小柄なのに、今でもバイタリティーあふれる雰囲気、優しいながらも真実を見極めたいとする鋭い眼差し。どんな話が聴けるだろう。

早稲田大学卒業後は、神奈川新聞社で記者として働き、1987年からフリージャーナリストに。記者のときから、冤罪事件を取材することが多く、今回はその話。

冤罪事件で有名なのは、袴田事件。2024年9月26日、静岡地裁は袴田氏に再審無罪を言い渡した。
「冤罪は国家による重大な人権侵害」と、公演中に何度もこの言葉をきいた。そして、様々な冤罪事件のことをおしえてくれた。
正直、冤罪なんてそんなにないんだろうと思っていた。ところが、出るわ出るわ次々と。江川さんの取材ノート、どうなってるの?ってくらい。

どうして冤罪事件が起きるのか?
どんな人間にも間違えることがあるからだと、江川さんは言った。
小さな集落で殺人事件がおきたら、この中に犯人がいるなんて恐すぎて、とにかくはやく犯人が捕まってほしい。みんなそう思う。と、警察が少しでも怪しいと思った人物を、みんなも犯人じゃないかと疑いだし、犯人になってしまうような供述をはじめる。冤罪がおきる… 心が一件落着してしまうと、真犯人が他にいる恐怖はどこへやら…

犯人は誰なのか、はやく捕まってほしい、真相が明らかになってほしいという不安な気持ちから犯人が仕立て上げられてしまう。調べを進める中で、仮説がもう後戻りできないくらいに壮大なストーリーになって、その通りでなければおかしいくらいの状況になってしまう。いかにも人間らしい。

でも、冤罪は無罪が認められるまでに時間がかかりすぎる。袴田事件もそう。他も何十年とかかってしまう。間違いははやく認めて正していきたい。「再審法」を変えるべき、間違えることを前提とした仕組みをつくって、間違った裁判ははやくやり直すことが大切だと江川さん。

講演会の後、一緒に行った父が「結構身近にあるよ」と😳
会社の同僚の息子さんが、電車内の痴漢の犯人にされそうになったって!事件当日、たまたま母親と連絡をとっていた息子さん、母親の日記からアリバイが立証されて冤罪にはならなかったけど、警察から謝罪されることもなく、ひどい話だと教えてくれた。
急に自分事になった。殺人事件だとちょっと他人事な感じしてたけど、これはいかにも身近にありそう😨

冤罪のこと、まずは心に留めることが大切だと思った。



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