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スキー場の鴉たち

中学生時代(1990年代)
運よく関東方面では競技スキーの強い学校に入り、
運よくスキー部に入ってしまった。

とはいえ、個人競技であり、各員のスキル差ばらつきはかなり大きい。
強い部活だからと言っても、私が強いわけではない。
中学から始めるアルペンスキーは厳しい世界だった。

しかし、楽しい事も沢山あった。
これまた運よく、OBがスポーツ振興石打スキー場(現:Mt.グランビュースキー場[2024年から休止中])におり、ペンションの地下室で住み込みをさせてもらっていた。

その為、ペンションの子供達と共に滑る事も多く、よく裏山の隠れコース(今でいうとコース外になってしまう)を滑った。
そこで慣れない新雪を滑ったり、コブを飛んだりしてよく転んだ。
決して上手には滑れなかったが、アルペンスキーの世界から切り離され、
妙に楽しかった事だけは、ずっと覚えている。

この感覚が、今のツリーラン好きに繋がっているのだと思う。

当時、リフト乗り場のおじさんによく言われた。

「今年もカラスが来たの~」

当時、僕らはゴーグルに黄色いフェイスガードを取り付けていた。
それがカラスの口ばしに見えるらしい。

裏山は、とても楽しい遊び場だった。

鴉(カラス)たちよ、今も飛んでるかい?


当時の鴉


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