人間椅子と野崎森男no.3
私は1999年バンドでデビューをします。
2年ほどで私は脱退しますが。
デビューしてから様々なインタビューに参加をさせて頂きました。
ですがデビューアルバムは私は弾いていませんでした。
デビューアルバムが録り終わってからの参加だったからなのですが、この事実は隠さなければならず。
はっきり言って雑誌のインタビューは嫌いでした。
インタビュー嫌いを決定付けた出来事には人間椅子が関係しています。
とある雑誌で私たちバンドのルーツを聞かれるインタビューがあり、森男さんは?と聞かれ私は「人間椅子」が好きです。
と答えたところ、当時のバンドディレクターが、
「ちょっとテープ止めてください」と言い放ち。
「人間椅子はコミックバンドだから二度と言わないで!」とキレられました。
今考えても怒りが込み上げてくる出来事でしたね。
本当に悔しかったなぁ・・・。
人間椅子がコミックバンド?ならば世の中のバンドは全部コミックバンドですわ。
悔しさは今でもあるけれど、人生発言が聞いてもらえるまで時間が掛かるものだし、
発言する人間によって影響力が違うもの。
これは歳を取らなければわからない事だけどね。
只言えるのは、人間椅子はこの頃から変わらない音を鳴らし続けている素晴らしさ。
私はそのインタビュー以降、取材では「はい」「いいえ」しか話さないような男になったのでした。
あの頃私がもっと売れていたら、そんなこと言われなかったんだろうと悔しさだけが残ります。
STAR★ROCK fesで私が表現したいのは人間椅子への感謝、
そして謝罪です。
私はあの時自分も傷ついたけれど、同時に人間椅子の名前も傷つけた。
言葉を発する人間がものの価値を決定してしまうこともある。
夢の実現だけじゃない、私の人生の答えあわせでもあるのです。
このフェスには様々な想いつまっています。
受け手には煩く感じるほどに。
続く