わが街 / 映画に登場する小屋 / その1
2015年3月4日
鑑賞している映画に小屋らしきものが映ると、思わず場面を戻して確認してしまうのですが、それと雰囲気のある建物や室内や庭が登場するときにも同じことをしてしまいます。
そういった小屋や建物が登場する映画を少しずつ紹介していきたいと思います。
今回ご紹介しますのは、1991年の作品「わが街」(原題 Grand Canyon)です。
子ども、おとな、白人、黒人、映画監督、弁護士、学生、主婦・・・
同じ街に住む、係わり合いのある者同士。事件がきっかけで知り合った人。家族。
登場人物たちそれぞれに、強盗・傷害・発砲など大なり小なりの事件が起こり、その事件によって連鎖的に少しだけ生き方が変化していくという話です。
91年の映画だけあって、小道具も服装も全体的にアースカラーなのがどこか新鮮でした。
で、一見すると小屋とは無縁のような内容なんですが、途中場面と場面の繋ぎに写された主人公の室内に、こんなものが。
小屋の模型?
主人公の仕事と模型に関係があるのかといえばまったくの無関係で、しかし彼の息子が毎年参加しているサマーキャンプの場面では、水辺に建てられた大型のログハウスが少しだけ映ります。
もしかしたら主人公自身がログキャビンやキャンプが好きで、それで息子にもサマーキャンプを勧めたのかなあ…
…などと数秒だけしか映らない小屋の模型から、想像力逞ましく登場人物の嗜好まで浮かんでくる始末です。
さてこの物語はアメリカの西海岸が舞台なのですけれど、そのいかにも西海岸らしい風景で気になってしまったのがこちらの場面です。
ヤシの木、高すぎ。
ウチの赤松をしのぐ高さです。
ハリケーンなんてやって来たら確実に折れる気がしますが、そういえばハリケーンのニュース映像でヤシの木が暴風のために地面スレスレくらいにまでしなっているのを見たことがあるような…?
ヤシの木というのは赤松とは違って、きっとしなやかに作られているんでしょう。
でなければ、ハリケーンが襲ってくるたびに木が折れて家や車を潰すという悲劇が展開されることになってしまう…。
と、こんな要らぬ心配をするために場面を戻して、しかも一時停止ボタンまで押してしまうのでした。