
ゆうがおあなどるなかれ
2015年10月3日
※かんぴょうの作り方は記事のいちばん下にあります。前半は失敗談です。
夏、近所のおばあちゃんが突然電話をかけてきて、何事かと思ったら髪を切ってくれるというので、折角だから行ってきました。
今は廃業しているレトロな美容院で汗を掻きながらカットしてくれ、さらに水ようかんもごちそうになり、そのうえ野菜もたくさんもたせてくれました。
その野菜のなかに、夕顔というバケモノが混ざっておりました。

冬瓜ではなくて夕顔。
ツナヨシ(ネコ)と比べてもこのサイズ。
抱き上げた感じ、ツナヨシより重量級です。

どうしたらいいのかひとしきり途方に暮れたあと、辞書で「ゆうがお」と引いてみますと「干瓢(かんぴょう)を製する」とあります。
なるほど、きっと皮を剥いて、実をピーラーで薄切りにして干せばいいんだな!と思いつき、それから5日程放置したあと、腐らせる前に何とかせねばと重い腰を上げて包丁を持ちました。
結論ですが、ムリでした。
まず、硬い。
硬すぎて刺した包丁が抜けなくなり、包丁ごと捨てようかと思いました。
捨てる前にもう一度がんばってみようと気合と体重で包丁を持ち、何とか半分に切ることができました。
次はピーラーの出番です。
切断面を削っていくだけのはずが、硬すぎてピーラーをうまく操作できず、向こう側が透けて見えるほどの極薄の夕顔が取れました。
自分の記憶の中のかんぴょうは、もう少し厚みのあるものだったので、ピーラーは止めて包丁で削いでいくことにしました。
今度は技術力の関係で煮物にちょうどいい厚みの夕顔が取れました。
その後苦労して「かんぴょうのもと」を15本ほど作ったあとは、先ほど包丁で削いだ厚い夕顔の一部で煮物と味噌汁を作りました。
やわらかくて美味しかったです。

このように網に並べたかんぴょうのもとですが、本当ならば吊るして干すのがいいと思いましたがやる気が起きず、網に並べたまま何となく干しておりました。
気がついたらカビていました。
こうして初めてのかんぴょう作りは終わりを告げたのです。
このやる気のなさは、かんぴょう作りについて一切調べずに自己流で済ませたところにも伺えます。
夕顔や冬瓜を好きな人は、食料には困らないなあと思いました。
おわり
今さらですが、夕顔からかんぴょうを作る方法を調べてみました
夕顔を2cmくらいの厚さの、輪切りにします
2.輪切りにした夕顔の、いちばん外側の硬い皮(緑の部分)を剥いたあと、りんごの皮を剥くように、クルクルっと薄く皮を剥いていきます
3.中心部分は、タネとふかふかの綿になっていますので、そこは使いません
4.全部剥けたら天日で乾かし、からからになったらかんぴょうのできあがり!
なるほど、はじめに輪切りにしてから剥いていけば上手く剥くことができたんですねえ。
輪(横切り)ではなく、棒状(縦切り)にしていました。