隠れ家的なご近所さんの庭を見に行ったらすごくてびっくりしたときのこと
2015年6月7日
先日、手入れの行き届いている広い庭のあるYさん宅におじゃまさせて頂きまして、植えられている植物の種類の豊富さとその活き活きとした様にも感嘆したのですが、何よりも感動したのが、庭の一角を占拠するかの如く広がるいちごでした。
緑の葉の陰にちらりとのぞく、真っ赤に熟した小振りな実がなかったら、まさか眼の前全部がいちごだなんてとても気がつきませんでした。
初めにたった5株を植えたところ、3年後には現在の状態になったとのことで、野性味溢れる姿にひたすら感動していましたら、通り道にはみ出して生えてきたいちごの株をシャベルで掬って箱に詰めてもたせてくださいました。
陽当たりの良いところに植えれば、3年後には同じようになりますよ、とのこと!
いいところに植えて、ぐんぐん占領していって欲しい。
ところでいちごがどんなふうに増えていくのかといいますと、株からまっすぐな蔓のようなものがピーンと伸びてきて、その蔓状のもの(ランナーという)が地面に着いた後、そこで根を張って新たな株が出現するんだそうです。へええ。
※2016年7月追記
下の画像は苗を頂いてから1年後に我が家で収穫したイチゴの一部です。
Yさんの予言どおり、瞬く間に株数を増やして畑を占拠したイチゴは、今年たくさんの実をつけてくれたのでした。
Yさんの庭は、表の通りからは全く見えない奥まったところにあるので、これまで散歩で幾度もお宅の前を通っていたのに、こんな庭があったなんてちっとも気がつきませんでした。
あんまり庭のことには明るくないので、あくまでもイメージですが、おそらくこういうお庭をイングリッシュガーデンと呼ぶのではないかと思うのですが、見事でした。
大きな木をところどころに配置し、潅木、おおぶりの禾本(イネ類)、群生する背丈の低い草花と、空間に高低差を付けてあって、「鶏糞を蒔いてあげるだけ。植えたあとは植物まかせ。」とのこと。
植物まかせとは言いますが、痛んだ葉や花ガラを摘んだり、雑草を抜いたりというお世話はしているのですから、よく手をかけてあることがシロウトの自分にもわかりました。
突然おじゃまする事になったのでカメラなぞ持っておらず、写真がないのが残念です。
Yさんらがここへ初めて見学に訪れた際には雑木林だった土地でしたが、いざ購入しようと再び見学に出向いたきには、既に不動産屋が更地にした後で、「あの木は残そう、あの木は切ろう」と頭で練っていた計画がすべて無くなって呆然としていたところ、不動産屋の「これから自分の好きな木を植えたらいいんですよ」の言葉に「なるほどそれもいいな」とすんなり納得したというYさん。
それで、気に入った木の苗を購入してきたり貰ったりしながら、現在の豊かな庭を作り上げたのだそう。
基本的に宿根草(多年草:毎年生えてくる)ばかりを植えてあり、増えすぎたり成長しすぎたものを刈り込んだり株分けして「放置エリア」(とYさんが呼ぶ手入れを一切しない土地内最奥地)へと連れていく。
植えてある植物の名前をいっぱい教えて頂いたのに覚えているのは、ギボウシ、クリスマスローズ、桂、白樺、コアジサイ、モッコウバラのみ・・・情けない。
欲しいのがあったら持っていってねといってくださったんですが、なにぶんわが家の受け入れ体制が整っていないため、きちんとしてから頂くことにしました。
漠然とですが、自分の土地をどんな風にしたいのかというイメージがあって(あまり手を入れてないように見える自然なモサモサしたものにしたいとか)ひとつだけハッキリとしているのは、ゆくゆくは潅木や草木の繁る庭にしたいということ。
Yさんのお庭にやる気をいただいたような、ヒントをいただいたような、いちごもいただいたしで、楽しかったのでした。