飲用水を汲みにいく|小屋暮らしの水汲み事情
2015年3月15日
うちには水道や井戸がないので、飲用水は湧き水を汲んできています。
水汲み場には、こんこんと水が湧き出る細い筒がいくつか並んでいて、数人が同時に水を汲めるようになっています。
はじめの頃は、水を汲み終えた後に「水を止めなくては」と筒に手を伸ばしてからハっと気づいたりして、水が流れっぱなしというのはどうにも水がもったいないようで、気になって仕方ありませんでした。
20リットルのタンクをあっという間に満たしてしまう水量です。
ところで、水汲み場には実にいろいろな人たちが皆思い思いの容器を手にやってきます。
うちのように大きな水缶を携えてくる人は意外と少数派です。
確かに20リットルは持ち運ぶには重すぎます。
半分の10リットルサイズに汲んでいる人もごくたまにいますが、一番多いのは、2リットルの水のペットボトルに汲む人です。
ペットボトルを箱買いしてその箱をそのまま運搬に使っているようです。
あるいは湧き水を汲むペットボトルを確保するために、わざわざ水を買ったのかもしれません。
意外と多数派なのが、ビッグマンとか大五郎とか、そういう焼酎が入っていた大きなペットボトルを使う人。
それが何十本と並んでいる様は圧巻です。
水を汲んでる姿を見ながら、このおじいちゃんがこれだけの量の酒を呑んだのかなあ、すごいなあ、と要らぬ想像までする始末です。
確かに4リットルというサイズは、普通のペットボトルに比べて使いやすい大きさなのかも知れません。取っ手もついてるし。
ペットボトル派のみなさんはたいてい2人か3人チームで、水を汲む係、それを受け取ってキャップを閉め、タオルで拭いてダンボール箱に入れていく係とうまく分担して手際よく仕事をこなしています。
そんな様子を見ているとつい時間を忘れてしまい、いつのまにか自分のタンクから水があふれて慌てることもあります。
これはツナヨシ専用水のみです。
もともと人間の湯呑みだったんですけど、ツナヨシが気に入っている様子なのであげました。
ある日ツナヨシがテーブルに置いてあったこの湯呑みから緑茶を飲んでいるところを目撃したのです・・・
※この湯飲みは欠けてしまったので、今は使っていません。代わりにアンティークの琺瑯ボウルを使っていますが、ツナヨシはお気に召さないよう。
ネコが水を飲む姿を見ていて気が付いたのですが、ネコは自分の水飲み椀にどのくらい水が入っているのか、目で見ただけでは解らないようです。
そのためミシェルは、はじめに手を入れて水が入っているか確かめてから顔を近づけていますし、ツナヨシは大体の見当をつけて舌を出して、エアーでぺろぺろしながら水の入っている高さまで顔を下ろしていきます。
それに、おおきな金属製の水飲み椀よりも、湯のみのような小さくて光を反射しない容器のほうが飲みやすいようです。
ちなみにひと月に平均して8回、水を汲みに行っています。
20リットルを8回、つまり160リットル。
(2016年現在は、水タンクの数を3つに増やしたので、水汲みの回数も減りました)
飲むだけじゃなくて、料理に使う水も結構たくさんあります。
ネコ4匹も飲んでます。