40年前のアラジンストーブをメンテナンスした
2016年5月3日
少し前に古いストーブを頂いたのですが、そのままでは使える状態ではなかったのでメンテナンスをしました。
全体的に汚れやサビ、琺瑯のヒビなんかがあり、芯の上げ下げを調節するツマミ(ウイックレギュレータ)も内部で歯車が外れて空回りしてしまい、芯(ウイックキャリア)を取り出せない状態。
マイカ(雲母製の透明窓)も白と茶色に濁っています。
全部分解して磨きました。
コットン製の芯が金属のウイックキャリアに固着してしまって外れないので、ビリビリと剥がすことに。
タンク内に灯油がたくさん残っていて、出してみると黄色い・・・。
黄色い液体を全部出したあと、新しい灯油を少し入れてタンク内をしゃばしゃばと洗います。
注文していた新しい芯とマイカ(雲母)が届いたので、さっそく装着して灯油を満量にし放置すること一晩。
マイカは2枚でひと組。それでも薄くて扱うのが怖い。割ってしまいそう。
これが鉱物だなんて信じられない程にしなります。
このアラジンがいつ頃のものなのか分からなかったので見分け方を調べてみると、
・持ち手のワイヤーの形状から1970年以降の製品である(それ以前のものは持ち手がカクっとしていない)
・消火装着が付いていない
・筒の下部にある穴が沢山あいている部品(ギャラリ)が外から見えない
以上から判断して、シリーズ16の後期型、1970年から1971年に製造されたもののようです。
作られてから40年以上も経っていた!
さて、灯油を入れて一晩経ったので、点火!
しようと思ったら、芯が灯油を吸い上げていない・・・。
どうやら、タンクから芯が灯油を吸い上げる箇所に繋がっている穴?が詰まっているようです。
そこで一旦ウイックキャリアを抜いて、細めのペグでタンクの中と外(芯のスリットを押し込む溝の壁面下部)をグリグリと掻いてみたところ、じわじわと灯油が染み出してきました。
再び芯を装着し、小一時間待ったあといよいよ点火!
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