【安曇野から発信する潤一博士の目】3 ~森のおうちの玄関横の巨石
森のおうちは、天満沢(テンマザワ)扇状地のアカマツの林の中にあります。玄関横の巨石は、花こう岩の円礫(エンレキ)で、大昔、天満沢の洪水(土石流)で運ばれてきたものです(縄文時代ごろ?)。
森のおうち玄関と巨石
花こう岩の巨石(長径ほぼ2.5m)
天満沢扇状地とアカマツ林
天満沢は花こう岩の山地を流れる、急こう配の小さな沢で、普段の水量は少ない。しかし、花こう岩の山地は、深層風化がすすんでおり大雨の時には浸食されやすく、土石流が発生することも少なくありません。
この付近の花こう岩は、北アルプスの有明山や燕岳一帯に広く分布し、有明花こう岩と呼ばれています。白亜紀後期~古代三紀に形成。
(地質学者・理学博士 酒井 潤一)
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