「この人になら安心して愛犬を見てもらえると思いました」|杜ノ庭どうぶつ病院 飼い主さんの声
こんにちは。
沖縄県西原町にある動物病院「杜ノ庭どうぶつ病院」の院長の田代修です。
今日は、いつもの記事とは趣向を変えて、当動物病院の利用者である「飼い主さん」へのインタビューをお届けします。私たち杜ノ庭どうぶつ病院の実際の様子を知るきっかけとして、ぜひご覧ください。
【インタビューを行った飼い主さん】
知念真奈美さん
【インタビュー/文章】
杜ノ庭どうぶつ病院 広報担当
「アットホームな動物病院だな」と思いました
——「杜ノ庭どうぶつ病院」に通っていた頃のことを教えていただけますか?
飼い主の知念さん(以下「知念」):少し曖昧なんですけど……まず、飼っていた子が亡くなったのが3年前で、それ以前から大体1年くらい通っていたので、4年前頃でしょうか。杜ノ庭ができて1〜2年の頃だったと思います。
——以前は、別の動物病院に通っていたんですか?
知念:はい、そうなんです。
当時は犬を飼っていて、最初は他の病院に行ってました。
でもある時、体調を崩したのがきっかけで、杜ノ庭動物病院に来たんです。というのも、家からすごく近いんです(笑)。
その時は、膵炎か何かで1週間くらい入院して、それをきっかけにずっとお世話になっていました。
——「杜ノ庭どうぶつ病院」の第一印象を覚えていますか?
知念:すごくアットホームな動物病院だな、と思いました。
子どもが3人いるので、動物病院も子どもを連れて来ていたんですね。当時は下の子がまだ小さくて、ベビーカーに乗せて来院していたんですけれど、待合室が広くてゆとりがあるので、犬と子ども3人でも、落ち着いて待てたのがよかったです。
知念:あとはやっぱり、院長の田代先生が印象的でした。
「この人になら安心してお任せできる!」
——どんなところが印象的でしたか?
知念:田代院長から「動物に対する優しさが、にじみでているな」と感じたんです。具体的な言葉とか、振る舞いを覚えているわけではないんですけれど……とにかく動物への深い愛情というか、優しさが伝わってきて「この人になら安心してお任せできる!」と感じた記憶があります。
——なるほど。他の獣医師さんとは、どんなところが違うのですか?
知念:実は、変な話なのですが、前の動物病院さんで見ていただいていた先生のことは、全く覚えていなんです(苦笑)。毎回、担当がかわっていたのか、それとも同じ人に見ていただいていたのかさえも定かではなくて…….。もちろん、最後に通った病院だからというのもあるかもしれませんが、杜ノ庭どうぶつ病院の田代先生のことは、すごく印象に残っていました。
——他に印象的だったことはありますか?
知念:あとは、受付の方々もすごく優しかったんです。
通い始めてすぐに、顔も名前も覚えてくれて。うちの犬は”レモン”という名前だったんですけれど、動物病院のドアを開けて中に入ったら、すぐに受付の方が「レモンちゃん」と名前を読んでくれたのが、すごく印象的でした。「すごい! 覚えてくれているんだ」と思いました。
病院併設のトリミングサロンだからこそ、高齢の子も安心してお任せできた
知念:もう一つ、とてもありがたかったのがトリミングです。
——診療だけではなく、トリミングにも通っていたのですね。
(注:「杜ノ庭どうぶつ病院」にはトリミングサロンが併設されています)
知念:はい。動物病院に通うなかで「トリミングもあるのか」と気づいて、途中からお願いするようになりました。トリミングにも、本当に助けてもらいました。
——どんなところが助けになったのですか?
知念:うちの子はマルチーズとシーズーのミックスで、毛が長い犬種だったんです。でも、高齢だったから、他のトリミングサロンでは断られていたんですよね。心臓の病気もあったので、色んなところに行っても「ちょっと難しいです」と言われていて……でも、杜ノ庭で受け入れてくれて、本当に助かりました。
——他のサロンでは断られてしまうこともあるんですね。
知念:はい、そうなんです。高齢だったり、病気があったりすると受け入れてくれるところが少ないんですよね。うちでも、他のサロンで断られてしまって、自分でやろうと試してみたこともあるんですけれど、台に置いても飛び降りようとしたりして……。一人じゃどうしようもできないな……と困っていました。
でも、杜ノ庭では、診察に入ってからトリミングになるんですよね。獣医師が状態を把握したうえで、トリマーと連携しているから安心してお任せできました。
認知症の愛犬とどのように向き合うか
——通っていたのは、たしか1年くらいだったのですよね。
知念:はい、うちの子は高齢だったんですよね。だから亡くなる少し前までみてもらっていました。杜ノ庭でみてもらっている時は、心臓が悪くて薬を飲ませていただけではなく、認知症も始まっていて、夜の徘徊もあったタイミングで……
——認知症のケア、とても大変ですよね。
知念:はい。壁沿いにずっとグルグルと歩き回り続けるけれど、白内障の症状があって、あまり目が見えなくなっているから、少しの段差で転んだりすることもあるし……結構大変だったんです。
これも、院長の田代先生に相談していました。
その時の田代院長のアドバイスが印象的で「お風呂の湯船の蓋を使って、囲いにするといいですよ」って言われたんです。私、その話を聞いて「なるほど、そういう方法もあるんだな」と思ったんですよね。
——なるほど! それならすぐにできそうですね。
知念:よく聞くアドバイスって、ただ「囲いをしてください」とか「ゲージの中に入れてください」とかじゃないですか。でも、お風呂の湯船の蓋って、すごく具体的だし、家のなかにあるものだし。そういう身近なもの使ったわかりやすいアドバイスをしてくれたのが、すごくありがたいなと思いました。「うちの状態に合わせてアドバイスしてくれているんだな」とも感じましたし。
「命の重さ」や「動物を飼うことの責任」を感じてほしい
——愛犬とのお別れについて、お伺いしてもいいですか?
知念:どんどん体調が悪くなって、ご飯も食べられなくなって、動けなくなって……病院に連れていくか悩んでいました。でも「この状態で病院に行って頑張らせても、辛い時間が増えるだけなのかもしれない……」と思って、家で看取りました。
最期の2日間は、仕事も休んで、母と交代しながらほぼ寝ずにみていました。
レモンは、私が小学校5年生くらいの時に迎えた子だったんですけれど、子どもたちにも「命の大切さ」を感じて欲しいと思ったんですよね。だから、最期の2日間は、子どもたちも学校・保育園を休ませて、ずっと一緒にいて、最期の最期は、家族みんなで見送ることができました。
——悲しみや寂しさは大きかったと思いますが……ゆたかなお別れの時間となったのではないでしょうか。
知念:はい。当時、上の子は小学校低学年だったので、記憶に残るくらいの年齢でした。その後、「犬飼いたい、犬飼いたい」って簡単に言わないのは、あの時のことが影響しているのかもしれません。少しでも、命の重さや動物を飼うことの責任について感じるきっかけになったのであれば嬉しいです。
——それから動物は飼っていないのですか?
知念:その後しばらく、犬は飼っていませんでした。でも、あるとき義父が犬を連れてきたんです。義父が今年小学校1年生になった子どもに「小学生になったお祝いに何がほしい?」と聞いたら「犬」と答えたらしくて、その後、私たちに何も相談もなく連れてきてしまって……
しかも、その子は元々繁殖犬だったのですが、あまりよくないブリーダーさんの元にいたらしくて。ずっとゲージのなかに入れたままの状態だったらしいんです。うちに来ても、ゲージに入ったままで、全く歩かないし、「おいで」と呼んでもこちらに来ないし……
——なんと、それは大変な状態ですね。
「動物」のことを思っているからこその厳しさ
知念:はい。実は、田代院長に、この子について相談する機会があったんですよね。こういう経緯で犬を引き取ることになって、どうしようか迷っている——と話したら、先生は、真剣な表情でこう言ったんです。
普段は笑顔で優しく喋るので、ちょっと驚きました。だけど、その言葉を聞いてハッとさせられて「確かにそうだな」と思ったんです。
これから先、何が起きるかわからない状況で犬を家族に迎えるのは、本当に覚悟の要ることですよね。
——確かに、命を迎えて面倒をみるって相応の覚悟が求められますよね。
知念:田代院長は、動物にはすごく優しいし、飼い主さんにもとても優しい方だと思います。だけど、こういう現実的な部分をちゃんと伝えてくれるのはありがたいと思います。
だって「飼い主」って「お客さん」じゃないですか。だから、営業的なことを考えたら、厳しいこととか、嫌われるようなことは、あまり言わないほうがいいですよね。
だけど、厳しくても、動物のことを思って伝えるべきことを伝えてくれる人って貴重だと思うんです。
——たしかに、表面的な耳障りのいい言葉だけではなくて、本当に飼い主さんや家族のことを思っているからこそ、厳しいことも伝えてくれるのでしょうね。
知念:結局、私たちはその子を家族として迎えたのですが、その後、あまり時間が経たないうちにお別れすることになりました。でも、飼い始めてから1ヶ月くらいで、家の中を走り回ったり吠えるようになったんです。
最期は、家族みんなで火葬までお見送りをすることができました。
今度は病院スタッフとして、飼い主さんや動物にアットホームな雰囲気を届けたい
——ところで、知念さん、今は杜ノ庭どうぶつ病院のスタッフとして働いているのですよね。
知念:はい。受付として働いているのですが、飼い主としてお世話になっていた動物病院で働くとは、思ってもいなかったです。
小学生の頃からずっと犬を飼っていて、ここ(杜ノ庭どうぶつ病院)でお世話になっていた子を亡くしてからの3年間は、動物がいない生活をしていて、寂しかったんですよね。何かが足りない感覚があって。
——この業界で働いた経験はあったのですか?
知念:いいえ、ありません。直前までは、美容関係の仕事をしてい他のですが、その仕事も大好きで「自分には合っている」と思っていたんです。
でも、子育てをしながらだったので、働き方のスタイルが合わなくて退職することになりました。
そんなタイミングで、派遣会社の求人で「動物病院」を見つけたんです。住所を見たら「西原町」と書いてあって、「あれ? これってもしかして杜ノ庭どうぶつ病院じゃないかな?」と思いました。軽い気持ちで問い合わせをしてみたら、やっぱりそうで、「いい印象があったから、働いてみようかな?」と思って応募してみました。これも、あの子(愛犬)が繋いでくれた縁なのかなと思っています。
——働き始めてからギャップはありましたか?
知念:子育てしながら働くというのが条件だったので、それがすごく心配でした。やっぱり、子どもが体調を崩したりしたら、急に休まなければいけないこともあるので。だから、それをお伝えしたうえで「全然問題ありませんよ」と言ってもらい、ありがたく働かせてもらっています。
今は、働き始めて9ヶ月くらい経ちましたが、あっという間にすぎました。みんな結構仲がいいので、楽しく仕事をさせてもらっています。
ただ、中に入ってみて「動物病院での仕事はやっぱり大変だな」と思うことはあります。ありがたいことに予約がたくさん入っているので、とても忙しいし、「飼い主さん」と「動物」の両方をみなければなりませんし、命をお預かりする仕事ですし。
毎日必死だし、勉強することの連続で、まだまだ新人気分が抜けない……というのが正直なところですが、私が飼い主として通っていた当時のようなアットホームな雰囲気を飼い主さんや動物に感じてもらえるように、何とかがんばっています!
——知念さんが感じたような「アットホームな動物病院」、共につくっていきましょうね。今日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
職員採用実施中
私たち杜ノ庭どうぶつ病院では、職員採用を行なっています。
私たちと一緒に働きませんか?
動物だけではなく、飼い主さんとも向き合う獣医療に携わりたい方には、最適な職場です。
沖縄県内の方はもちろん、移住者も大歓迎(県内在住者上限20万円・県外在住者上限40万円移住補助もあり)。詳しくは杜ノ庭どうぶつ病院の採用サイトをご覧ください。
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